REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2019のスコア

 この記事は『タイパー Advent Calendar 2019』の24日の記事です。
adventar.org


 今年もREALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2019が開催されました。

www.realforce.co.jp

 今年で3回目になりますが、今回もおもしろい大会でした。前回から連続して出場している選手も多かったので、その選手の特徴が分かってきてファン的な楽しみ方もできるようになった一方、今回初出場ながら実力は優勝級という選手もいて、新たなすごいタイパーを見られる楽しさもありました。

 というわけで、前回に引き続き今回もRTC2019のスコアを取ってみました。例によってすべて動画を見て手動で入力したので、入力ミス・抜け・勘違いなどがあるかもしれません。もし見つけた方がいましたら、訂正しますのでご指摘いただけると助かります。*1

 今回も各試合の概要をメモしたものを以下に書きます。「スコア」は上記ファイルのその試合のスコアシート、「動画」はYouTubeのその試合時間へのリンクです。

【1回戦 第1試合】bsk - 珠

 前回大会では正確性の高いタイピングで5位に入った珠選手。この試合も97%超えを2本揃えてストレート勝ち。bsk選手は、第1試合は序盤で正確性を落としてしまい、ワード数はリードしたものの95%を大きく上回る珠選手に対して勝ち目がない展開。第2試合はワード数でリードした上に95%に届く可能性のあるラインだったが、98%を維持したまま速度も落とさない珠選手に対して、93%から上げることができなかった。

【1回戦 第2試合】o-ck - セレナーデ☆ゆうき

 RTC初出場ながら注目選手のo-ck選手。1回戦の第1ワードから1168kpmという数字を叩き出して実力を見せる。その後も速度・正確性ともに高いタイピングを続け、2ラウンド連取した。

 個人的な感想だが、この試合は本大会一押しの試合。両選手とも人さし指と中指の担当範囲が非常に広く、小指はほとんど使わない独特のタイピングスタイル。今回の動画配信ではキーボードの真上から動画もあるので、他の選手と比べても手の動きが違うことが分かると思う。これがタイパーだ!

【1回戦 第3試合】muller - miri

 過去2大会連続で決勝で顔を合わせている2人の対戦が1回戦で実現してしまった。組み合わせ抽選の際、miri選手はまだ他の選択肢もあった中、ヤジにあおられて?muller選手との対戦を選択した。

 第1ラウンドはmiri選手が序盤で正確性89%まで落としてしまう。その後は回復するが、先に9ワード取った時点でまだ正確性は94%。かな入力のmuller選手が正確性で上回り、96%を維持したままワードを取り返す。miri選手はいったん95%まで戻すが、ここで10ワード目を取れない。そして再び94%に落ちて、次のワードをノーミスで打ち切った! 表示された数字は95%! しかもそのワードは同時取得という、際どい決着だった。初戦の1ラウンド目から息が上がるmiri選手。

 第2ラウンドはmuller選手が第1ワードで大きくつまずいてしまう。miri選手も正確性が落ちるが、muller選手はこのラウンドはその後もまったく調子が上がらず、miri選手が9ワード連取して勝ち。2大会連続準優勝のmuller選手がいきなりLOSERS側に回ることになった。

【1回戦 第4試合】ゆっきー。 - ヨッシー

 お互い100%の同時取得からスタート。ゆっきー。選手は中盤落ちた正確性を戻しきることができず、終始95%を保ったヨッシー選手が1本先取。

 第2ラウンドはヨッシー選手が出だしで大きくつまずくが、その後はワードを取りつつ正確性も戻していく。ゆっきー。選手も95%に届くラインを維持してわからない展開になったが、第13ワードで90%まで落としてしまう痛いミス。ヨッシー選手は最後は正確性も95%に乗せて2ラウンド連取した。

【1回戦 第5試合】オリプス - はやとぅっ!

 はやとぅっ!選手は、このトーナメントの前に行われたU-22大会で優勝。

 第1ラウンド。第2ワードでオリプス選手が大きく正確性を落としてしまい、その後も調子が出ない。一方、はやとぅっ!選手は快調なタイピング。正確性も維持したままワード連取してそのまま95%で打ち切った。前回大会では95%を大きく割り込む場面が目立ったはやとぅっ!選手だが、ここは正確性もあるところを見せる。

 第2ラウンドは一転してはやとぅっ!選手の正確性が序盤で砕ける。しかし、オリプス選手もまだ序盤の第6ワードで89%まで落ちてしまい、乱打対決に突入。こうなると速度ははやとぅっ!選手。後半の6ワードを連取して押し切った。

【1回戦 第6試合】やだ - USK

 注目選手の対戦。やだ選手は、前回大会でプレッシャーのかかる状況で正確性を上げるタイピングを見せて、優勝したmiri選手に一度は勝利した。そして本大会は、優勝と打倒miri選手を目指してかな入力に転向しての参戦。一方、USK選手は歴代RTC本戦出場者の最年少選手。やだ選手の椅子の高さの調節がうまく動かず、試合開始にやや時間がかかった。やだ選手はインナーにe-typingのマスコットが描かれたオレンジのTシャツを着ている。

 第1ラウンド。やだ選手は、序盤に正確性が落ちたものの、落ち着いて取り戻し安定して95%を維持。一方、USK選手はワードは取るものの正確性が安定しない。ワード数は9-6とリードするが、正確性92%のまま10ワード目を打ちきってしまった。頭をかきむしるUSK選手。

 第2ラウンドは、逆にやだ選手が序盤からミスが続いて正確性が大きく落ち、USK選手が安定したタイピング。USK選手が10ワード先取し、正確性も95%を守って1本取り返す。USK選手、両手で小さくガッツポーズ。気合いが入った表情。

 第3ラウンドは、拮抗した展開から、第8ワードで両者正確性を大きく落とし、乱打対決に突入。激しいねじり合いになったが、8-8から2ワード連取してやだ選手が乱戦を制する。頭を抱えたUSK選手。やだ選手はクールな表情だが一瞬笑顔を浮かべた。

【1回戦 第7試合】kurimans - tetsu

 第1ラウンドは、実力者のkurimans選手が安定したタイピングでリードを広げる。tetsu選手も正確性95%を維持してプレッシャーを掛けたが、kurimans選手は最後まで崩れなかった。

 第2ラウンドは、序盤でkurimans選手にミスが出てtetsu選手がワード数リード。しかし後半は流れが逆転。kurimans選手が6ワード連取してワード数9-8。正確性はお互い95%に届かない。これはkurimans選手が押し切る流れかと思ったが、ここからtetsu選手が劣勢を挽回する意地のタイピングで、2ワード連取して再逆転。終わった瞬間ガッツポーズのtetsu選手。

 第3ラウンドは再びkurimans選手が実力発揮。第2ワードから10ワード連取。900kpm以上・正確性95%以上のタイピングを見せた。

【1回戦 第8試合】Hiroringo - Infrared=ヒマ

 o-ck選手と並び、本大会初出場ながら優勝候補のHiroringo選手登場。Infrared=ヒマ選手は当日予選、U-22大会に続いて、この日3トーナメント目の出場。

 Hiroringo選手、第1ラウンドの第1ワードで1158kpmを叩き出して実力を見せる。しかしその後はややつまずき、正確性が95%を割った状態でワード数9-1まで来てしまう。対するヒマ選手は95%を維持しているので、10ワード目を取ると負けてしまう状況。1文字残しで正確性を回復させようとするが、なかなか95%に乗らない。ヒマ選手も95%を維持して粘る。9-7となった第16ワードでついにHiroringo選手が95%に乗せる。次のワードはヒマ選手が取ったが、その次のワードは1文字差で取ってHiroringo選手が際どく制した。Hiroringo選手は使い捨てカイロを2つキーボードの脇に置いて、試合の合間に手で揉んで指を冷やさないようにしている。

 第2ラウンドはHiroringo選手が95%を維持するタイピングで、後半6ワードを連取して一気に決めた。ヒマ選手はこのラウンドは正確性95%を割ってしまい、プレッシャーを掛けられなかった。

【2回戦 第1試合】珠 - o-ck

 いつも正確性の高いタイピングを見せる珠選手だが、第1ラウンドは100%が続いた後の第4ワードでつまずいてしまう。その後はいつも通り正確性も上げていくが、それを上回ったのがo-ck選手。序盤から100%タイピングを続けてワードを連取すると、後半は勢いに乗って加速。ストレートで10ワード連取して、表示された正確性は100%! しかもkpmも1000越え。正確性100%でラウンドを打ち切ったのはRTC史上初の快挙。これには相手の珠選手も拍手。

 第2ラウンドは第1ラウンドのようにはいかず、珠選手もワードを取りつつ、o-ck選手の正確性も95%ギリギリ。9-4の第13ワードを相手に取らせて95%に乗せたo-ck選手だが、第14ワードで再び95%割ってしまう。あと1ワードが遠い。しかし、95%に回復した後の第17ワードをノーミスで打ち切って、最後はo-ck選手が逃げ切った。

【2回戦 第2試合】miri - ヨッシー

 miri選手は試合前、ディスプレイに指を近づけて、何かサイズを確認しているような仕草を見せる。試合は、miri選手がkpm・正確性とも高い水準を維持する。ヨッシー選手もほぼ正確性95%を維持するタイピングを見せたが、それに対してmiri選手は2ラウンドで計3ワードしか取らせない完勝。王者の実力を見せた。

【2回戦 第3試合】はやとぅっ! - やだ

 かな入力の雄、はやとぅっ!選手と、かな入力に転向したやだ選手のかな入力対決。

 第1ラウンドはRTCルールならではの戦術が出た試合。序盤、両者の正確性が95%を割り込む。過去の試合では、かな入力は正確性が落ちやすく、回復しにくい傾向があったため、乱打対決に突入するかに見えた。しかし、やだ選手はここから正確性を回復しにいく。第11ワード、ワード数は3-8とリードされたが、正確性95%に戻すことに成功。こうなると正確性が落ちきっているはやとぅっ!選手は苦しい。やだ選手は、あとは正確性を維持して10ワード打ち切れば勝ちだったが、ワード数6-9の第16ワードでミスが出てしまう。そのミスを見たはやとぅっ!選手がすかさずそのワードを打ち切って10ワード目を取る! 表示されたやだ選手の正確性は94%! 相手がミスした瞬間を見逃さなかったはやとぅっ!選手の判断が光った。

 第2ラウンドは序盤でやだ選手の正確性が壊滅。はやとぅっ!選手もそれに続いた?ため今度こそ乱打対決に突入。激しい打ち合いの末、9-9の10ワード目をねじ込んだのははやとぅっ!選手だった。

【2回戦 第4試合】kurimans - Hiroringo

 第1ラウンドはkurimans選手が出だしでつまずきHiroringo選手がワードを連取。kurimans選手も4ワード取り返して正確性も上げていくが、戻しきることはできない。Hiroringo選手は1000近いkpmで正確性も95%を保って1本先取。

 第2ラウンドは、今度はkurimans選手が高い正確性を維持。逆にHiroringo選手は95%を割り込む展開で、kurimans選手有利かと思った。しかし、Hiroringo選手はワードを取りつつ正確性も上げていく。10ワード取るころにはしっかり95%まで戻して2ラウンド連取した。

【WINNERS準決勝 第1試合】o-ck - miri

 優勝候補同士の対戦。

 第1ラウンドは、お互いに1000前後のkpmで競り合う接戦。しかし、正確性95%をやや下回っているo-ck選手に対して、第8ワードまで100%を維持したmiri選手が一歩リードする展開。ワード数7-7から3ワード連取してmiri選手が1本先取。1056kpm、99.7%という数字が出る。

 第2ラウンドは、ワード同時取得が4つも出てさらに接戦。しかし、第1ラウンドと同じく、95%をやや下回ったo-ck選手に対して、速度も正確性も上回ったmiri選手が勝ち。速度・正確性ともにハイレベルのタイピングを2本揃えてWINNERS決勝進出を決めた。

【WINNERS準決勝 第2試合】はやとぅっ! - Hiroringo

 第1ラウンドはHiroringo選手が速度、正確性とも高い水準を維持。はやとぅっ!選手も6ワードを取得するが正確性が上がらず、Hiroringo選手が1032kpm、98.6%を記録する完勝。

 第2ラウンドははやとぅっ!選手がワード数は先行するが、正確性が95%に届かない。先に9ワードを取ったが打ち切ることができず、最後まで900kpm以上、97%を維持したHiroringo選手が逆転。こちらも、速度・正確性ともに高いレベルのタイピングを2本揃えてのWINNERS決勝進出となった。

【LOSERS 1回戦 第1試合】bsk - セレナーデ☆ゆうき

 WINNERS決勝進出者はしばらく休憩となって、ここからはLOSERSトーナメントが進行する。LOSERSトーナメントはWINNERSトーナメントで負けた選手が途中から合流する形になるので、下の方から勝ち上がるために必要な勝ち数が、通常のトーナメントより多くなる。セレナーデ☆ゆうき選手は試合前にカメラに向かって手を振るおなじみのポーズ。

 第1ラウンド。序盤は正確性95%を割っていたセレナーデ☆ゆうき選手に対して、95%を超えていたbsk選手がリードするが、中盤以降bsk選手も正確性が落ちてしまう。ワード数勝負になった後半はセレナーデ☆ゆうき選手が巻き返すが、8-7まで迫られた後の2ワードを取り切ってbsk選手が逃げ切る。

 第2ラウンドはお互いに正確性95%を割り込む展開でワード数勝負。際どいワードをことごとく取ったセレナーデ☆ゆうき選手が大きくリードしてラウンド数1-1。

 第3ラウンドは、序盤から両者大きなミスが出てしまいいきなり乱打対決。接戦の中、セレナーデ☆ゆうき選手は第8~9ワードにかけて誤ってWindowsキーを押してしまい?右手を伸ばしてマウスを操作するタイムロス。しかし、素早くタイピングに戻り、その後も接戦。最後は同時取得で10ワード目で取って、セレナーデ☆ゆうき選手がアクシデントに負けず勝利。カメラに向かって大きく手を上げた。

【LOSERS 1回戦 第2試合】muller - ゆっきー。

 LOSERS側に回ったRTC連続準優勝のmuller選手登場。その実力を見せて2ラウンド連取した。第1ラウンドはほぼ終始95%を維持したゆっきー。選手に対してmuller選手は95%を下回る危険な展開だったが、ワードを取るごとに正確性を回復し、10ワード獲得した時点では96.3%。第2ラウンドはほぼ終始95%を維持した。

【LOSERS 1回戦 第3試合】オリプス - USK

 第1ラウンド。オリプス選手が95%を超えるタイピングを続ける中、USK選手はワードは連取するものの正確性を上げきれない。1文字残しで95%に戻せるかどうかの勝負になるかと思ったが、USK選手が8ワード目を取ったワードでオリプス選手の正確性に94%という数字が見える。これを見たUSK選手が95%戻しを捨てて10ワード目を取りにいく勝負手。これが的中。打ち終わった後に表示されたオリプス選手の正確性は94%のままだった。両手で力強くガッツポーズのUSK選手。

 第2ラウンド。出だしにオリプス選手が大きくつまずき、USK選手がリード。正確性も95%に回復してこのまま押し切るかと思ったが、9-4からオリプス選手が2ワード返す粘りを見せる。USK選手は再び95%を割ってしまったが、オリプス選手も95%戻せていないためとにかく10ワード目を取れば勝ち。最後はなんとか取り切った。

【LOSERS 1回戦 第4試合】tetsu - Infrared=ヒマ

 当日予選通過者同士の対戦。試合前にキーボードが反応しなくなる?トラブルがあり、キーボードを交換するため開始まで時間が空く。tetsu選手もカイロで指を温めている。

 第1ラウンド。両者95%をわずかに下回った状態で、なかなか戻しきれない。最後までお互い95%に届かず、序盤のリードを生かしてヒマ選手が逃げ切る。

 第2ラウンドも両者95%を割る展開だったが、今度はtetsu選手が後半95%に戻す。それに対してヒマ選手、95%を割った状態のまま10ワード打ち切ってしまう痛いミスが出てしまい、ラウンドを失った。

 第3ラウンド。正確性は95%をやや割っているがワード数はtetsu選手がリードして9-3。ヒマ選手は9ワード取られた上に、これまで維持していた95%も割ってしまい苦しい状況。ここから3ワードを連取する粘りを見せたが、しかし、第16ワードで大きなミスが出てしまう。ヒマ選手も諦めたような表情を見せたが、ここでtetsu選手が1文字残し。ヒマ選手は94%で明らかにこのワードにミスがあったので、tetsu選手はこのワードを打ち切っていても勝ちだった。途中までヒマ選手は95%を維持する展開だったので勘違いがあったか? ヒマ選手は気を取り直してこのワードを取得。このまま9-9のラストワードになったが、ここをtetsu選手が取ってなんとか勝利した。

【LOSERS 2回戦 第1試合】kurimans - セレナーデ☆ゆうき

 2ラウンドともkurimans選手が安定したタイピングを見せて2本連取した。セレナーデ☆ゆうき選手は第1ラウンドは正確性は95%前後を保ったもののワード取得で競り負け、第2ラウンドは第9ワードで大きなミスが出て指が止まってしまった。

【LOSERS 2回戦 第2試合】やだ - muller

 第1ラウンド、やだ選手は序盤は高い正確性だったが、第8ワードで詰まって一気にミスがかさんでしまった。muller選手は後半ワードをノーミスで打ち切って1本先取。muller選手も手元にカイロが置いてある。

 第2ラウンド、ここでもやだ選手が前半は高い正確性を維持する。中盤に落ちてしまうが、それでも95%は維持。一方、muller選手は95%をやや割る展開で先に9ワードに到達したが93%。1文字残しで95%に戻せるかの勝負になるかに見えた。しかし第15ワードでやだ選手も95%を割ってしまう痛恨のミス。ここからmuller選手は相手が95%を割っている間に10ワード目を取る作戦に切り替える。やだ選手も速度を上げて取らせない。ついに9-9で並んでラストワード。94%のやだ選手は、このワードを取っても勝ちだし、95%に戻しても勝ちだったが、取ったのはmuller選手。やだ選手の正確性は94.3%! 天を仰いだやだ選手。観客からは歓声。muller選手は厳しい状況を勝ちきって生き残り。かな入力に転向したやだ選手の挑戦は今回はここまでとなった。

【LOSERS 2回戦 第3試合】 ヨッシー - USK

 2ラウンドともUSK選手の正確性が95%を大きく割ってしまい、ヨッシー選手が2本連取した。第1ラウンドはワード数はUSK選手がリードするが、ヨッシー選手がほぼ終始95%を際どく維持して勝ち。第2ラウンドも95%前後を維持するヨッシー選手に対して、USK選手は要所でミスが出てしまい勢いが出なかった。

【LOSERS 2回戦 第4試合】珠 - tetsu

 第1ラウンドは珠選手の美しいタイピング。序盤でミスがあった以外はほぼノーミスで打ち切り、正確性99.3%を記録。

 第2ラウンドは、中盤、珠選手の正確性が93%まで落ちてしまうが、ここからが珠選手。tetsu選手も95%を大きく越えているというプレッシャーがかかる状況でも、しっかり正確性を戻しつつワードも取る。終わってみれば、何事もなかったかのように10ワード先取して正確性も96%。珠選手の試合。

【LOSERS 3回戦 第1試合】kurimans - muller

 第1ラウンドはmuller選手の正確性が95%を大きく下回ってしまい、なかなか取り戻せない。対するkurimans選手は余裕を持って95%以上を維持した。これはmuller選手が勝てない展開。あと1ラウンド取られれば敗退のピンチを迎える。

 第2ラウンドはmuller選手が第5ワードまで正確性100%を維持するが、第6ワードで一気に96%まで落ちてしまい、お互い95%ラインをにらんだタイピングに。kurimans選手95%・muller選手94%という瞬間もあったが、次のワードでは逆にkurimans選手94%・muller選手95%と逆転。そのまま95%を維持したmuller選手が1本取り返す。

 第3ラウンドはワード数はmuller選手がリードするが、正確性は95%ギリギリ。kurimans選手は95%を大きく上回っているため、ミスが出れば負けてしまう。しかし、muller選手はそのまま95%以上を維持して10ワード打ち切り。追い詰められた状況から逆転勝ちした。

【LOSERS 3回戦 第2試合】ヨッシー - 珠

 第1ラウンド、珠選手の正確性が珍しく80%台にまで落ちてしまう。その後、いったんは93%まで戻すものの、そこで再びミス。95%を維持した上でワードも大きくリードしてヨッシー選手が1本先取。
 しかし、ここからは今まで通りの珠選手に戻って、95%を大きく上回るタイピングを続ける。ワード数もリードして2本連取して逆転勝ちした。

【LOSERS 4回戦 第1試合】o-ck - muller

 優勝候補同士の対決。

 第1ラウンドはお互い正確性100%の出だし。ワードはo-ck選手が連取。しかも、第5ワードでmuller選手の一気に90%まで落ちてしまう。とにかくワードを取らないと勝てないmuller選手がワード数は詰め寄るが、正確性は回復できない。o-ck選手は95%ラインを守り、それでも900を超えるkpmで1本先取。

 第2ラウンドは第1ワードでo-ck選手に大きなミスが出る。muller選手がリードするが、第5ワードでmuller選手にもミスが出てお互い正確性が90%前半に落ちる。ここから加速したのはmuller選手。後半ワードを連取して正確性も95%に戻して1本取り返す。

 第3ラウンドはmuller選手が会心のタイピング。7ワードまで100%を維持して、かな入力で726kpm。o-ck選手相手に10ワード連取の完封勝ち。2試合連続の逆転勝利となった。

【LOSERS 4回戦 第2試合】はやとぅっ! - 珠

 速度のはやとぅっ!選手と正確性の珠選手の対決。

 第1ラウンドの序盤は、ワードを取るのははやとぅっ!選手だが正確性は90%台前半、対する珠選手は95%を大きく超えるという予想通りの展開。しかし、はやとぅっ!選手がここから崩れない。ワードを取りつつ正確性も徐々に上げていき、9ワード取得時点で95%に回復。10ワード目もミスがあったが、それでも正確性は95.6%で1本先取。

 第2ラウンドは序盤、はやとぅっ!選手の正確性が第1ラウンドよりも落ちてしまう。これはさすがに単に10ワード取るだけでは95%に達しないので、相手にワードを取らせて正確性を回復させる展開になるかと思った。思うように正確性が伸びず、苦しい展開になったはやとぅっ!選手だったが、第15ワードで珠選手が94%に落ちてしまう痛恨のミス。これを見たはやとぅっ!選手が次のワードですかさず10ワード目を取りに行く。このワードで95%に回復させたかった珠選手だが、このワードでもミスが出てしまった。

【LOSERS準決勝】muller - はやとぅっ!

 前回大会からかな入力で活躍する2人の対決。

 第1ラウンド、ワード数でリードするはやとぅっ!選手だが、正確性は90%前後まで落ちてしまい、思うように回復できない。対するmuller選手は早々に95%前後になったものの、その後は終始正確性95%ラインを維持して1本先取。

 第2ラウンドもはやとぅっ!選手が第3ワードで80%台まで落ちてしまうが、今度はmuller選手も第5ワードで大きくつまずき、乱打対決に突入。取りつ取られつの接戦になったが、制したのははやとぅっ!選手。速度では負けていない。

 第3ラウンドもmuller選手が95%を維持し、はやとぅっ!選手がワードを取得するが90%前後まで落ちるという展開。しかし、はやとぅっ!選手は正確性を徐々に回復し、ワード数9-4で正確性も93%まで戻す。相手にワードを取らせつつ95%まで戻して1ワード取れば勝てるという状況だったが、第15ワードで痛恨のミスが出てしまった。後半安定したタイピングで正確性を維持したmuller選手が、3試合連続で1-1の第3ラウンドを制してLOSERS決勝進出を決めた。

【WINNERS決勝】miri - Hiroringo

 LOSERSトーナメントが準決勝まで進行したところでWINNERSトーナメント決勝を行う。

 第1ラウンドは第1ワードからHiroringo選手の正確性が大きく落ちてしまい、調子が上がらない。しかし、その後miri選手も第3ワードで80%台まで落ちてしまう。Hiroringo選手も後半は調子を取り戻し、3ワード連取するなど勝負はわからない展開だったが、最後はmiri選手が3ワード連取して勝ちきった。

 第2ラウンドは、トラブルで2回仕切り直しが入った後の開始。Hiroringo選手は中盤まで100%でkpm1000超え。しかも1ワードごとにkpmが上がっていくという驚異のタイピング。後半はやや落ちたが、それでも953kpm・97.5%でワード数10-6。女王miri選手を相手に完勝と言って良い内容で1ラウンド返す。

 第3ラウンド。お互い900超えのkpmで正確性95%前後を競う。最後までわからない大激戦。Hiroringo選手は3-4の第8ワードでつまずいたのが痛かった。10ワード先取したmiri選手が、正確性もかろうじて95%を保って決勝進出。miri選手は勝った瞬間、1回大きく手を叩いた。

【LOSERS決勝】Hiroringo - muller

 第1ラウンド。お互いに高いレベルのタイピングだが、速度・正確性ともにHiroringo選手がやや上回ってリードを広げる。このままHiroringo選手が押し切るかと思ったが、muller選手も粘ってワードを取り、正確性も95%に届くラインに踏みとどまる。逆にHiroringo選手の正確性が落ちてきて、第15ワードでついに95%を割ってしまう。突然ワード数勝負になって力が入ったか、9-8の第16ワードは両者大乱調。同時取得! Hiroringo選手がかろうじて1本先取。打ち終わった瞬間両者体勢が崩れたが、勝ったHiroringo選手は笑顔。

 第2ラウンド。ここでもトラブルがあって開始まで間が空いた。今度は第1ラウンドと両者の立場を入れ替えたような展開。muller選手がリードする展開だが、Hiroringo選手が粘って簡単には土俵を割らない。muller選手の正確性も徐々に落ちて最後までわからない。muller選手が10ワード目を取ったが、正確性は両者95%。しかも最後はまたも同時取得。際どい決着。

 第3ラウンドはHiroringo選手1000を超えるkpmで連取し正確性も95%を超えてリード。しかし中盤からは逆にmuller選手がワードを連取。正確性も回復し、またも接戦。しかし第12ワード、muller選手に大きなミスが出て再び91%まで落ちてしまった。第16ワード、9-7・91%のmuller選手はいったん1文字残しを選択したが、少し手を止めた後にその1文字を打って、95%を割ったまま10ワード目を取った。このまま1文字残しで粘っても自分が95%まで回復する可能性は低く、このワードでミスがあったHiroringo選手がこの瞬間95%を割っている可能性に賭けたか? しかし、Hiroringo選手の正確性は95.7%。muller選手はRTC3回目にして初めて決勝進出を逃す。初出場のHiroringo選手が決勝進出となった。

【決勝】miri - Hiroringo

 決勝はWINNERS決勝の再戦。LOSERSトーナメントを勝ち上がったHiroringo選手が優勝するためには、この試合に勝った上でもう1試合勝つ必要がある。また、これまでは2ラウンド先取だったが、決勝は5ラウンド先取と、一気にラウンド数が増える。

 第1ラウンド。序盤はmiri選手にいつものkpmが見られず、Hiroringo選手がリードする展開。しかし、中盤以降はmiri選手も巻き返す。9-7・95%となったHiroringo選手だが、あと1ワードが取れない。9-9のラストワードを取ったが、正確性が94.6%! Hiroringo選手は惜しいラウンドを落とした。

 第2ラウンドは第3ワードで両者大きなミス。Hiroringo選手はその後94%まで回復するが、その後再び落ちてしまう。miri選手がその後は安定したタイピングでワード数を伸ばして2ラウンド連取。

 第3ラウンド。両者900を超えるkpmで95%を大きく超えるハイレベルの接戦。1031kpm・96%を叩き出したHiroringo選手が、最後はこのラウンド4度目の同時取得でワード数10-9で1本返す。観客からは「おぉー」という歓声。

 第4ラウンドは激闘。この終盤の経過を見てほしい。左がmiri選手。右がHiroringo選手。

  • 第14ワード:7ワード・94% - 7ワード・94%
  • 第15ワード:7ワード・94% - 8ワード・94%
  • 第16ワード:8ワード・94% - 8ワード・95%
  • 第17ワード:9ワード・94% - 8ワード・94%

最後まで際どい。そして第18ワード。

  • 第18ワード:10ワード・95.1% - 8ワード・95.0%

miri選手が10ワード目を取ると同時に95.1%に回復した! Hiroringo選手も95.0%に回復していたので、もしmiri選手が95%に届いていなかったら負けていた。終わった瞬間、観客から悲鳴が上がった。

 第5ラウンド。序盤はHiroringo選手が1100を超える驚異のkpmを叩き出してリードするが、中盤はmiri選手がやはり1000超えのkpmを出し返して巻き返す。正確性でリードするHiroringo選手が優位かと思ったが、第11ワードで大きなミスが出てしまいペースを失った。ラウンド数4-1と、miri選手が優勝に王手をかける。

 第6ラウンド。miri選手が1000を超えるkpmを叩き出すが、Hiroringo選手はそれを上回るタイピングでワード数でリードする。するとmiri選手にややミスが出て正確性95%を割ってしまい、kpmもやや落ちる。Hiroringo選手は最後まで速度・正確性ともに高い水準を維持して1本返した。

 第7ラウンドはmiri選手が序盤大乱調。このミスが大きく、Hiroringo選手はkpm900台の“固い”タイピングで95%を死守。ラウンド数4-3と1本差に。

 第8ラウンド。またも82%スタートだったmiri選手だが、そこからは取り戻して、第6ワードまで4ワード・97% - 2ワード・92%とmiri選手がリード。その後はHiroringo選手が巻き返すが、それでも第12ワードで8ワード・98% - 5ワード・95%とリードを広げる。このままmiri選手が優勝を決めるかと思ったが、ここからHiroringo選手が粘り、4ワードを連取して先にリーチを掛ける。しかし、miri選手も9ワード目を取り、miri選手が取れば優勝の9-9のラストワード。ここでmiri選手に大きなミス! 頭を抱えたmiri選手。ラウンド数4-4で両者マッチポイントとなる。

 第9ラウンド。Hiroringo選手は序盤3-1とリード。miri選手も取り返し、中盤までは5-5の接戦。しかし、第11ワードでHiroringo選手の正確性が91%まで落ちてしまう痛いミス。その後も正確性を戻しきることができない。両者マッチポイントの状況で速度・正確性ともに高いレベルのタイピングを見せたmiri選手の勝ち。RTC 3連覇を決めた。

*1:ワード数取得部分の第1ワードに※と表記したワードは、遅延が発生していた(と思った)部分です。今回の大会では、一方の選手の第1ワードの打ち始めが明らかに遅れるという現象が散見されました(画面が表示されたときには、一方のプレイヤーがすでに何文字か打ち始めている状態)。その場で中断されて再試合になった試合もありましたが、そのまま流されてしまった試合もありました。しかし、遅延が発生したのか単に出遅れたのか、動画を見ただけでは確信できない試合もありました。自分が遅延だと思ったものは※をつけましたが、実際には発生していなかった試合もあるかもしれません。