スマホの文字入力はどうする? ~「Super ATOK ULTIAS」と「Gboard」~

 スマホ奮闘記の続きです。今回は文字入力に関する話です。やはり文字入力は、自分にとっては一番の関心事ですからね。キーボードなしではどうしても限界はありますが、それでもできるだけ快適に文字入力できるようにしたいところです。

 arrows Weの日本語入力(IME)は、Super ATOK ULTIASが標準搭載されています。自分はWindowsではATOKを使っていて大好きなのでこれは嬉しい。「ATOK」という名前は付いていますが、サブスク商品となっている「ATOK for Android」(ATOK Passportの一部)とは異なるアプリのようです。

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 しかし、Googleが開発した「Gboard」もインストールして使っています。「「Gboard」? 「Google 日本語入力」じゃないの?」と思いましたが、自分がスマホに入る少し前に、スマホでは「Gboard」に統一されたということのようです。

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アンドゥはGboardにもSuper ATOK ULTIASにもある!

Gboardにはアンドゥがあると聞いて……

 そもそも、Gboardを使おうと思った最大の理由は、Gboardにはアンドゥがあると聞いたからです。前回の記事でも書いたとおり、アンドゥがないというのはAndroidスマホの大きな不満でした。

 インストールしてみると、アンドゥはGboard上の操作だけでなく、文字入力全般に対して利くことがわかりました。つまり、いま入力した文字を取り消すだけでなく、削除ボタンなどで消した文字を元に戻すこともできます。元に戻せるのは文字入力に関することだけなのでWindowsと比較すれば不十分ですが、これだけでもあるとだいぶ助かります。

 Windowsでは、間違って消してしまったら、当然[Ctrl] + [Z]ですぐに元に戻せます。IMEによってこれが利かないなんて考えられない。これがなかったら、消した内容を思い出して再び同じ文字を入力するしかありません。

 Windowsだと最悪「保存せずに閉じて、前に保存したところからやり直す」という手がありますが、Androidの場合「保存」という概念がなく(?)常に上書き保存されるので、その手も使えない。アンドゥがないと、消し過ぎは致命的な損失になってしまいます。*1

Super ATOK ULTIASの説明書をよく読むと……

 というわけで、どちらかというとGboardをメインに使っていましたが、GboardにもSuper ATOK ULTIASもどちらも一長一短で決め手に欠ける……。それぞれの良い点を上げると、以下の通りです。

 ……という記事をこのブログに書こうとしていて、ほぼ完成していました。いちおう、投稿する前に書いたことに誤りがないか確認しようと、Super ATOK ULTIASの説明書*2を読んでいたところ、以下の記述があることに気がつきました。

(8) カーソルの左側の文字を削除※3

《中略》

※3 文字確定後に上フリックでカーソル右側の文字削除、左フリックでカーソルの左側の文字全削除を行います。下フリックで削除した文字を戻します。

 「下フリックで削除した文字を戻します。」!? そんな機能があるとは聞いてなかったんですけど!

Super ATOK ULTIASの12キー。右上の削除キーの上フリックはCLR、左フリックはALL、下フリックは戻す。

Super ATOK ULTIASのアンドゥ

 さっそく試してみると、確かに右上の[BackSpace]に相当するキーの下フリックに「戻す」と表示されるていることに気がつきました。やってみると、Gboardのアンドゥとほぼ同じ機能でした。Super ATOK ULTIASでの入力した文字だけでなく、削除した文字を元に戻すのにも使えるのも同様。

 気がつきにくかった原因の1つは、アンドゥが利かない場面(アンドゥするものが何もない場面)では「戻す」は表示されないことです。自分が最初に一通り試した時は、上フリックのCLR(1文字削除。Windowsでの[Delete]相当)、左フリックの「ALL」(カーソルより前の文字すべて削除*3)しか表示されていなかったと思います。

 もっと大きな原因は、アンドゥがない(と思い込んでいた)ことです。先ほども書いたとおり、アンドゥがないと消し過ぎは致命的な損失になります。削除キーは押しっぱなしにするとキーリピートが働いて連続してザザザーっと消してしまいます。間違って左フリックの「ALL」なんてやってしまった日には目も当てられない。

 だから、削除キーを押す時は、消す部分を凝視しながら、ちょんちょんと、間違ってもキーリピートやフリックにならないように慎重にタップしていました。だから「戻す」と表示されていても見えていなかったのでしょう。これからは、アンドゥがあることがわかったので、キーリピートを使ってガンガン消せるぞ。

 ……ということに昨日、つまり前回の記事を書いたあとに気がつきました(^_^;) 大前提がひっくり返ってしまった……。キーリピートがSuper ATOK ULTIASにもあるんだったら、Gboardの大きなアドバンテージがなくなってしまったなあ……。Super ATOK ULTIASも、なんでこんな良い機能を※印のあとにこっそり書くんだろう。

 とは言え、Gboardの方が良い点もあるので、それぞれの良い点を以下に書いておきます。

Super ATOK ULTIASの良い点

数字を確定文字で入力できる

Super ATOK ULTIASのテンキーの設定画面

「数字は確定入力」の設定

 Super ATOK ULTIASには「数字は確定入力」という設定があります。これをONにすると、数字は確定ボタンをタップしなくても、入力と同時に確定することができます。

 Gboardだと、確定ボタンをタップしないといけないので、数字を入力するたびに1タップ余計にかかります。これはかなり影響が大きい。

 これは、WindowsATOKではおなじみの機能です。かなり昔から「テンキーからの入力を必ず半角にする」と「確定文字で入力する」という設定がありました。「Microsoft IME」ではテンキー入力を必ず半角にすることはできましたが、確定文字で入力することはできなかったので、ここはATOKのアドバンテージの一つになっていました。

 でも、Google日本語入力ではATOKと同じく必ず半角確定文字で入力することはできます。なら、Gboardでもできていいと思うのだけど……(´・ω・`)

QWERTYキーボードで、上フリックで大文字が入力できる

Super ATOK ULTIASのQWERTYキーボード画面。gの上にG、下に%

上フリックで大文字を入力

 Super ATOK ULTIASのQWERTキーボードでは、単にタップすると小文字を入力しますが、上にフリックすると大文字、下にフリックすると記号・数字を入力できます。これは便利。いちいちシフトボタン(大文字/小文字切り替えボタン)をタップする必要がなくなるので、小文字・大文字混じりの入力がかなり楽になります。

 Gboardでも同様の機能はあるのですが*4、入力する場所によってはなぜか利かないことがあるので安定感に欠けます。Super ATOK ULTIASだと、自分の経験では利かなかったことはありません。

Gboardの良い点

文字の範囲選択を1文字単位で操作できる

Gboardのテキスト編集画面

Gboardのテキスト編集

 Gboardには「テキスト編集」ボタンがあります。これを使うと画面上の矢印ボタンをタップすることで、カーソルを1文字ずつ移動させることができます。

 中央の「選択」をタップした状態にすると同時にテキストを選択状態にできるので、選択範囲も1文字ずつ調節できます。

 スマホはタッチパネルで操作できるのが特徴ですが、タッチパネルの操作はやはり細かい部分は操作しづらい。文字選択は「ここ」という1点にカーソルを動かしたい場合が多いので、この機能はかなり助かります。


 というわけで、それぞれに良いところがあります。それゆえに、一方を使っている時に「これができない!」とちょっとしたことでストレスがたまり続け、いまだにスマホの文字入力には苦手意識があるという状態です。Super ATOK ULTIASにアンドゥがあることがわかったので、これからはこちらを使うと思いますが、Gboardの方が良いところもあるんだよなあ……。

 これらの問題は、ATOK for Androidを使えばすべて解決するのでしょうか? だとしたら導入を検討したいですが……。

atok.com

かぎかっこや中黒(・)をどうやって入力する?

 Androidスマホの文字入力で一つ困っているのが、かぎかっこや中黒/中点(・)の適当な入力方法がない事です(Super ATOK ULTIASでもGboardでも)。

 「?」や「!」や「…」は右下のボタンのフリックで入力できるのですが、この中にこれらの記号はありません。記号一覧から選択すれば入力できますが、かぎかっこや中黒のために一覧を表示するのはスマートさに欠ける。Gboardだと「・」はテンキーの4の右フリックで入力できますが、入力モードを切り替えるのでは手間がかかるのは同じです。

 自分がやっている方法は、かぎかっこは「や」の左右フリックで丸かっこを入力して変換、「・」は「、」を入力して変換です

 かぎかっこや「・」は日本語の記号なのだから、ひらがな入力モードの12キーだけで入力できるべきだと思うんですよ*5。左下の「小文字/大文字、濁点/半濁点」を切り替えるボタンのフリックが使われていない部分があるので、ここに配置すればいいと思うんだけど……。何か不都合ありますか?*6

前回の記事

y-koutarou.hatenablog.com

*1:だから、消す操作は慎重にならざるを得ず、「とりあえず消してみて消しすぎたら元に戻す」ということもできないので、操作の快適さがますます失われます。

*2:正確には、arrows Weの説明書の文字入力に関する部分。

*3:行単位ではありません。「すべて」です。

*4:Super ATOK ULTIASとは逆で、上フリックが記号・数字、下フリックが大文字入力になります。

*5:「◎」とか「★」が入力できないのは納得できるけど、かぎかっこと中黒はPCでは1キーで入力できる記号なのだから。

*6:「や」の左右フリックで丸かっこが入力できるのは、空いている部分を有効活用してすごく良いと思う。これを初めて作った人はすごいね、えらいね。