新下駄配列でタイプウェル国語K総合XAを出すためにやったこと:後編(細かい話)

 いままで自分が新下駄配列で「タイプウェル国語K」をどのようにプレイしてきたか。後編では、細かい話までできるだけ記しておきます。

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新下駄配列に関連すること

「やまぶきR」のタイマーの設定をどうするか

 新下駄配列でタイプウェル国語Kをプレイする方法はいくつかありますが、自分はほぼ「やまぶきR」を使っています。設定ファイルは下記の記事にあります。

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 やまぶきRでタイピングゲームをプレイする場合、タイマーの設定をどうするかは難問です。日常文の入力なら、適当に設定してあとはミスしない程度の速度で打つ、くらい調整で十分ですが、タイピングゲームでできる限り速く打ちたいとなると、悩ましい問題となってきます。

 やまぶきRで設定するべき項目は、「文字キー同時打鍵シフト」タブの「文字キー同士が同時打鍵と判定される時間範囲」です。

やまぶきRの設定画面:文字キー同時打鍵シフトタブ。連続シフトはチェックなし、文字キー同士が同時打鍵と判定される範囲は75

やまぶきRの設定:「文字キー同時打鍵シフト」タブ

 まず、この数字の意味を確認しておきます。やまぶきRのmanualには次のように書かれています。*1

・やまぶきRの場合

 この時間範囲の決め方にはいろいろな方法がありますが、やまぶきRでは、「文字キーを押した時点を0、その文字キーを放すか別のキーを押した時点を100として、どれくらいの時間範囲を同時打鍵と判定される時間範囲とするかユーザーに設定してもらう」という方法をとりました。
 たとえば、「親指シフトが同時打鍵と判定される時間範囲」を60に設定したとすると、文字キーが押されてからそのキーが放されるか別のキーが押されるまでの時間の前半60%以内で親指シフトキーが押されていれば、同時打鍵とみなされてその文字にシフトがかかります。

 図にすると、次のようになります。

   キー00     60   100       :判定          
    [A]┣━━━━━╋━━━┫                    
(ア)[B]     ┣━━━━━━━━━┫  :[A]と[B]の同時打鍵   
(イ)[B]       ┣━━━━━━━━━┫:[A]と[B]はそれぞれの単打
(ウ)[B]       ┣━┫        :[A]と[B]の同時打鍵   

 「文字キー同士が同時打鍵と判定される時間範囲」を60として、[A]と[B]を打鍵した場合。まず、「[A]押す」を0、「[A]放す」を100とします。そして、「[B]押す」が60以内なら同時打鍵と判定されます(ア)。「[B]押す」が60を越えていれば[A]は単打と判定されます(イ)*2。ただし、「[B]放す」が「[A]放す」より前の場合は設定の数字に関係なく同時打鍵と判定されます(ウ)。

 要するに、数字を大きくするほど同時打鍵判定されやすくなります。設定を100にすれば少しでもかすっていれば同時打鍵となりますし、0にすると[A]を押し下げている時間に[B]が丸ごと入っていた場合のみ同時打鍵になります。

 数字を大きくした方が同時打鍵は入りやすくなりますが、同時打鍵のつもりではないのに前に押したキーが放せていなくて同時打鍵扱いされてしまうという、いわゆる“ロールオーバーミス”も起こりやすくなります。

 難しいのは、高速打鍵できるようになった場合に、設定をどう変えれば効果的かです。一見すると、熟練するにつれて同時打鍵をより“同時”に近いタイミングで打鍵できるようになる、つまりキー[B]をより早いタイミングで打鍵できるようになるでしょうから、数字を小さくすれば良いように思えます。同時打鍵を時間で判定するアプリケーションの場合はそれでいいのですが、やまぶきRの割合による判定の場合は、そうとも限りません。

 なぜなら、熟練するにつれてキー[B]を早く打鍵できるようにはなるでしょうが、キー[A]を放すまでの時間も短くなるかもしれないからです。たとえば下記の図の場合、より早いタイミングでキー[B]を打鍵できるようになったにもかかわらず、設定が60のままだと逆に単打判定されてしまいます。この打鍵で同時打鍵と判定させるには、判定割合の数字を大きくする必要があります。

  00     60   100                          
[A]┣━━━━━╋━━━┫                          
[B]     ┣━━━━━━━━━┫[A]と[B]の同時打鍵と判定される      
        ↓                              
   熟練して打鍵間隔と共に押し下げ時間も短くなったとすると……         
        ↓                              
  00  60 100                               
[A]┣━━╋━┫                               
[B]    ┣━━━━┫       [A]と[B]はそれぞれの単打と判定されてしまう

 割合判定のメリットは、ゆっくりの打鍵にも高速打鍵にも対応して救済してくれることです。しかし、タイピングゲームで個別のミスが起こらないように設定しようとすると、ベストの設定は試行錯誤して探るしかないと思います。同時打鍵キーの組み合わせや前後のキーのによっても打鍵タイミングは変わりますし、同じキー、同じワードでも常に一定のタイミングで打鍵できるわけではないので、一筋縄ではいきません。

自分の場合の設定

 自分の考えは「少しでもかすっていれば同時打鍵」が基本なので、まずは100を基準にするべきだと思います。その上で、「同時打鍵のつもりがそれぞれの単打と判定される」ことがないところまでは数字を下げられます。その範囲であれば、タイマーのおかげで救済される得があるだけで、損をすることはないからです。

 日常文を打つときの設定は、かなり昔から70でずっと変えていません。

 しかし、タイピングゲーム用の設定は、その時の感覚によって何回も変更しています。50にしたこともありますし、90にしたこともあります。現在は75にしていますが、これも今のところこのくらいだろうというくらいで、これがベストだと確信できるようなものではありません。同時打鍵のつもりが同時打鍵と判定されないミス、同時打鍵でないつもりが同時打鍵と判定されてしまうミス、どちらも起こります。

「やまぶきR」のタイピングゲーム用設定への変更

 やまぶきRでタイピングゲームをプレイする際に、いちいち配列定義ファイル(.yab)やタイマーの設定を変更するのは面倒なので、あらかじめタイピングゲーム用の設定ファイル(.ypr)作っておきます。配列やタイマーは設定ファイルごとなので、タイマーの設定を日常文の入力とタイピングゲーム用とで分けることができます。*3

やまぶきRの通知領域のアイコンを右クリックして表示されるメニューの上にさらにメニューが表示されている。

やまぶきRの右クリックメニューでさらに右クリックすると

 さらに、やまきぶRの通知領域のアイコンを右クリックした際に表示されるメニュー上でさらに右クリックすると、設定ファイルを選択する項目を追加することができます。これで、タイピングゲーム用の設定への変更が2クリックでできるようになります。*4

 タイピングゲームをプレイするのに手間がかかると、その一手間がおっくうになってタイピングをするモチベーションが下がってしまいます。できるかぎり工夫して、その一手間を軽減しておくというのは、長い目で見れば記録を出す上でも重要だと思います。

新下駄配列から見るモードごとの特徴

 タイプウェル国語Kには4つのモードがあります。総合成績レベルを上げるためにはすべてのモードが重要ですが、モードによって日常文にはない特徴があり、得意・不得意があります。新下駄配列としては、得意モードが基本常用語と漢字苦手モードがカタカナ語と慣用句・ことわざです。

 まず、タイプウェル国語Kの各モードのかな出現率(1gram)とかな連なり出現率(2gram)の一覧表を示しておきます。元のデータはtken@配列オタさんのTypeWell_n-gramデータを使わせていただきました*5。さらに、自分が集めた100万字データでの順位で、かな出現率は10位ごと、かな連なり率は100位ごとに色分けし、右端列に100万字データでの順位を載せました。比較すると、タイプウェル国語Kの各モードの文字の出現率が、日常文と比較してどのくらい異なるかがわかると思います。

docs.google.com

基本常用語

 基本常用語は総合ポイントが他のモードの2倍加算されるので、総合成績レベルの向上をめざすなら他のモードの2倍重要です。

 基本常用語の「かな出現率」の表を見ると、上位は紫や赤のマス目=100万字データの順位で20位以内のかなで占められています。それだけ日常文に近いということであり、新下駄配列にとって打ちやすいということになります。「かな連なり率」の表でも、上位の多くは紫色のマス=100万字データの順位で100位以内の連なりです。日常文と比較すると、句読点が出現しない、助詞で使われる文字の出現率が低い、「ー」の出現率が高いなどの特徴はありますが、まずまず日常文に近いといえるでしょう。

 基本常用語の特徴の一つに、繰り返し言葉が多いというものがあります。「たまたま」「さくさく」「こうこう」など、2音以上の繰り返しになっているワードが多数登場します。繰り返し言葉は、打ちやすい場合はそのまま加速ワードになりますし、打ちにくい場合でも事前に準備できているかどうかでタイムに大きく差が出ます。最適化ができる場合はその効果も大きい。

 というわけで、「マイタイピング」でタイプウェル国語で出題される繰り返し言葉を集めたタイピングを作って、これで練習したりしました。

typing.twi1.me

カタカナ語

 カタカナ語は新下駄配列にとって苦手なモードの一つです。「かな出現率」「かな連なり率」の表を見ても、100万字データの順位とはかけ離れているのがわかると思います。カタカナ語は日常文の中で占める割合としてはそれほど多くない上に、出現率・連なり率もカタカナ語特有なので、どうしてもあと回しになってしまいます。

 カタカナ語の最大の特徴は、「ー」(長音符)の多さです。カタカナ語で出現する文字の10%以上が「ー」となっています。新下駄配列の「ー」は、[Q]というそれほど打ちやすくないキーに配置されています。本来あまり多用することを想定していない小指上段を多用するので難しい運指も多くなります。

 また、「ーす」という連なりがカタカナ語ではよく出現します。新下駄配列では「す」が[Z]に配置されているので、「ーす」が[Z][Q]という非常に打ちにくい運指となります。これはどうしようもない。事前に準備してがんばって打つしかありません。

 さらに、長音符は体感的に一拍より短い感覚があるため(?)急いで打つとロールオーバーして同時打鍵扱いになってしまうミスが起こりがちです。特に「こー」[I][Q]、「がー」[O][Q]が引っかかりやすいので、ここは意識して少し速度を落とします。

漢字

 漢字は新下駄配列にとって最も得意なモードです。新下駄配列に限らず、「かな出現率」「かな連なり率」を考えて作られた新配列なら、漢字は得意モードになるはずです。「かな連なり率」の表の上位がずらりと紫のマスで占められているのが打ちやすさを示しています。

 漢字モードは漢字の音読みが多く出題されます。漢字の音読みは文字の出現パターンがある程度決まっています。具体的には、音読みの2音目は必ず「い」「う」「つ」「く」「ち」「き」「ん」のいずれかになります*6。特に「い」「う」「ん」であることが多いです。また、ローマ字で書いた時に「AI」「EI」「OU」となる連なりが多いです。

 日常文でも漢字の音読みは非常に多く出現する上、出現した場合のパターンがある程度決まっているので、日常文を打ちやすくしようとして配列を設計すれば、必然的に漢字の音読みは打ちやすくなります。

 さらに言うと、漢字の音読みでは拗音*7も多く出現しますが、この拗音も新下駄配列は大得意です。2gramで断トツの「ょう」が[I][J]または[O][J]と非常に打ちやすい*8。新下駄配列で漢字モードを打っていると、得意ワードばかり連発するボーナスステージのような状態になることもしばしばあります。 

 なお、自分は画面下のかな表記の部分しか見ていないので、漢字が読めないという問題は発生しません。

慣用句・ことわざ

 慣用句・ことわざは、句読点はないものの、短文の形になっているワードが多いので、4モードの中で最も日常文に近いように思えるかもしれません。しかし、そうではありません。「かな出現率」では100字万データではそれほど上位ではない「る」と「を」が1位・2位を占めています。「かな連なり率」の表を見ても、実は日常文とはそれほど近くないことがわかります。慣用句・ことわざは漢字の音読みが少なく、日常文ではあまり使わない言葉遣いも多いので、新下駄配列にとっては苦手なモードです。

 特に、新下駄配列としては「を」[AL]を含むワードが苦手です。「を」は文節の切れ目なので、日常文を打つ場合には次に打つキーのことをあまり考慮しなくて良いのですが、タイプウェルではそんな事は関係なく打つ必要があります。小指と薬指の同時打鍵でリズムが取りにくく、次の打鍵につなげにくいので難しくなります。

 対策としては、基本通り「指の動き」と「先読み」の意識をしっかりするということに尽きます。ワードが難しいほど「指の動き」と「先読み」の意識ができているかどうかの影響は大きくなります。

スペースのモディファイヤを無効にする

 新下駄配列とは直接は関係ありませんが、自分の「のどか」を使ったキーカスタマイズでは、「[スペース]を押しながら文字キー」などにさまざまな機能を割り当てています*9。しかし、これはタイプウェルでのスペースの入力に多大な悪影響があるので、タイプウェル上では自動的に無効になるように設定しています。*10

新下駄配列での最適化

 新配列に詳しい方なら、「新配列はホームポジションを中心とした標準運指を前提に設計されているはずだから、最適化は必要ないのではないか?」と思うかもしれません。確かに標準運指を前提にしていて、最適化の効果が少なくなるとは思いますが、最適化が必要ないということはありません。どんなにうまく配列を設計しても、日本語で出現するすべての文字列を打ちやすくするというのは不可能なので、最適化した方が良い部分は必ず残ります。日常文の入力では最適化は必要ないと思いますし、タイピングゲームでも、日常文入力の練習くらいのプレイなら、最適化はしなくていいと思います。しかし、ある程度記録が煮詰まってきて、それでももっと良い記録を出したいという段階まで来たら、最適化を考える価値はあると思います。

 とはいえ、自分は最適化はあまり取り入れていません。やはり最適化は難しい。単純に指の動きが難しいということもありますし、最適化できるワードが来ることを事前に察知して準備しないと打てない。最適化する部分に気を取られてその前後がガタガタになることも多い。

 ある程度やっているのが、同じ手の人差し指の連続を、中指→人差し指(逆もある)で打つ最適化です。人差し指の方は標準運指で、その人差し指に引っぱられて中指も自然に動くので取りやすい。同指異鍵という悪運指が人差し指と中指という最強アルペジオに変わるので、効果も抜群です。

 というわけで、タイプウェル国語Kで人差し指単打の連続を中指・人差し指で打つ最適化ができるワードをピックアップして表にしてみました。

docs.google.com

 まずはるんるん[V][F][V][F]と「つんつん」[B][F][B][F]です。繰り返し言葉なので非常に効果が大きい。かなりもたついても、ミスさえしなければ標準運指で打つよりは速いくらいです。

 次に取りやすいのが「たて」[M][N]。特に慣用句・ことわざでは「めくじらをたてる」「かおをたてる」「はらをたてる」「ききみみをたてる」などなど「たてる」の形で出てくるワードが多数あります。ワードの後半に出てくるので準備をしやすい。「たてる」「たてやま」「たてをつく」など先頭に出るワードもありますが、これも7割くらい取れます。

 「くう」[H][J]も、「たて」と同じく、慣用句・ことわざで「ひやめしをくう」「おなじかまのめしをくう」「とばっちりをくう」など、ワード後半で出てくるワードが多数あります。

 他に取れるのは「つる」[B][V]、「つっ」[B][G]、「っつ」[G][B]くらいまで。シフト側絡みではわずかに「むんむん」[VK][F][VK][F]、「ぬる」[BL][V]が取れることがあるくらいで、まだまだできることは多いという感じです。

人差し指同時打鍵の設定を削除する

 新下駄配列では、[F] + [G]のような、同じ手の人差し指担当キーの同時打鍵に記号などを割り当てています。しかし、これがあると上記のような最適化を行なう際に悪影響があるので、タイピングゲーム用の新下駄配列の設定ファイルではこれらの設定は削除しています。

新下駄配列とは関係ないこと

「タイピング練習論」を読む

 『タイピングProfessional』の「タイピング練習論」は読むことは重要です。

typing.github.io

 タイピングの要素を認識・組立・動作に分解して捉えているのがこの文章の最も重要なことだと思います。自分が前回書いた「「指の動き」と「先読み」を意識する」という話も、これを元にもっと具体的に、もっとポイントを絞って自分なりの解釈したものです。

 ほかにも、タイピングがうまく行く要因・減速する要因や、タイプウェルでの実践の仕方、練習方法からモチベーションの保ち方まで、タイピング速度が向上するヒントがちりばめられています。読み返すたびに発見があり、ともすればひたすらトライアルを繰り返すということになりがちなタイピングを、目的を持った充実した時間にしてくれます。

タイプウェル国語K」の設定

タイプウェル国語Kの、メニューバーの「オプション」をクリックして文字・画面サイズ設定にマウスカーソルを合わせた状態の画面

文字・画面サイズ設定:中
たしか、自分がタイプウェルを始めたころは、この設定はなかったと思うんですよね……。この設定ができてからも、「最大」でもまだ小さいと思ったので、この設定は「中」のままで、「拡大鏡」で200%に拡大してプレイしています。*11

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流れる文字設定:流れる文字を表示しない
漢字交じりの表記よりかな表記の方が見やすいのと、動いている文字を目で追うのが難しいと思ったので、流れる文字は非表示にした上で、画面下のワードの読みが表示される部分を見ています。行の変わり目が難しいことはありますが、やむを得ない。
「読み」の表示設定:すべてひらがなで表示する
漢字をひらがなで表示する以上、カタカナもひらがなで表示する方が一貫性があって好ましいと思いました。ひらがなでも違和感なく読めましたし。
カウントダウン設定:1秒後にスタート
3秒は長すぎますが、「すぐにスタート」ではスタートが出遅れるので1秒に。
ミスの音設定:音を出さない
余計な要素はできるだけない方が良いので音なし。
目標設定:なし
経過タイム:表示しない
経過ラップタイム:表示しない
経過ミス回数:表示しない
緊張したり、余計なものが目に入ってミスするのを防ぐため、経過を示すものは表示しない。目標設定を「なし」にすれば、目標インジケーターも表示されません。ミス回数だけ表示していた時期もありましたが、やはりトライアル中に見るメリットはないので表示しなくなりました。

[スペース]はずっと左手

 [スペース]を押す指は左手親指です。タイプウェルを始めてからずっと左手です。なぜなら、タイプウェルを始める前から[変換]を[Enter]に変更するというキーカスタマイズをやっていて、[スペース]は左手親指、[Enter]は右手親指という割り当てがすでに確立していたからです*12*13タイプウェルの時だけ[変換]キーを[スペース]にするというカスタマイズもやろうと思えばできますが、そこまでする必要性を感じませんでした。

「やり直してスタート」キー

 「のどか」で、[変換]の位置のキーを押しながら[スペース]を押すと、[Esc] → [スペース]を押したことになるように設定しています。いちいち遠い[Esc]を押しに行く手間が省けるのでタイム向上に好影響があった、かも。

風呂上がり効果

 タイパーには有名な話だと思いますが、お風呂に入ったあとでタイピングをすると、普段より指がよく動いて速くタイピングできます。それで必ずうまく打てるというわけではないですが、効果は確実にあります。実は、漢字でXSを出して記念すべき総合レベルXAに達したトライアルも、風呂上がり効果を使ったものでした。

 ただし、自分の場合は、風呂上がりすぐだと指が乾燥して感覚がおかしくなったり、かといってハンドクリームを塗るとクリームで滑ってうまく打てなかったりして、調節が難しい面もありました。

爪を切る

 日常文をタイピングするときは気にならないのですが、タイプウェルをプレイするときは爪の長さは非常に気になります。自分の爪を切るペースは、普段は1週間に1回くらいですが、タイプウェルを集中的にやるときは週2回~1日おきくらいのペースで切っています。

手首を置く台 

 手首は、日常文でもタイプウェルでも机の上に置きます。ただし、キーボードの手前に手首を置くための台を設置しているので、手首の位置はキートップの面よりやや高くなります。その台は以前のブログ記事に書いたとおりです。両面テープは何回か貼り替えていますが、台自体はずっとそのままです。

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椅子の上に正座する

 タイプウェルをプレイするときは、椅子の上に正座することが多いです。椅子の高さ自体も、日常文を打つときよりも高くして、足が机の下に入るギリギリまで上げます(正座しない場合でも)。上体の位置を上げて、上から打ち下ろす?方が安定して速度が出る感じがします。

 しかし、実は漢字でXSを出して総合レベルXAに達したトライアルでは正座ではなく普通に座っていました。足がしびれて足を崩した途端にいい記録が出ることもしばしばあったので、実際はあまり関係ない気もします。ビシッと姿勢を正して座ってさあやるぞと言う気持ちの問題かも?

現在の記録

 総合成績レベルXAに到達して以降のタイプウェル国語K@新下駄配列の記録更新履歴を表にしておきます。

 総合レベルXAを出した後もしばらくは良い状態で新記録樹立も4回ありました。それが限界という感じでもなかったのですが、それ以降は調子が落ちて、現在はちょっと新記録が出る感じではない状態です。それでも、ラップ単位くらいならいい記録が出ることもあるので、集中して心身ともに打ち込める状態が作れれば、というところです。

タイプウェル国語K@新下駄配列の記録更新履歴(2023年5月13日以降)
年月日 基本常用語 更新幅 カタカナ語 更新幅 漢字 更新幅 慣用句・ことわざ 更新幅
現在 34.283 -0.667 37.012 -0.597 33.421 -0.000 38.275 -0.674
2023/07/17 - - 37.012 -0.597 - - - -
2023/06/26 - - - - - - 38.275 -0.674
2023/06/05 34.283 -0.639 - - - - - -
2023/05/22 34.922 -0.028 - - - - - -
それ以前 34.950 - 37.609 - 33.421   38.949  

タイプウェル国語Kの総合成績画面。1102726ポイント 23.07.17 レベルXA Machine

タイプウェル国語K@新下駄配列:総合成績

*1:この説明は「親指シフトが同時打鍵と判定される時間範囲」についてのものですが、文字キー同時打鍵についても同じです。

*2:[B]の判定は、[B]の次に打鍵したキーなどによります。

*3:便利な場合が多いと思いますが、逆に、同じ設定にしたい場合は両方の設定ファイルで変更しないといけないので注意が必要です。

*4:そして、自分は「のどか」を使って、[変換] + [F7]でタイピングゲーム用の設定(かな入力)になるように設定しています([変換] + [F6]で通常モードに戻す)。

*5: 

*6: 

*7:「イ段のかな」+「ゃ・ゅ・ょ」の音。「きゃ」「じゅ」「りょ」など。

*8:[I]と[O]は左手の何かとの同時打鍵。

*9: 

*10:下記のリンクの、『のどか』設定ファイルの真ん中あたりに書かれている、「 ■『タイプウェル』4種」のウインドウごとの設定で無効にしています。

*11:「拡大鏡」が現在のアプリケーションになる前は画面解像度を変更していました。

*12: 

*13:さらに言うと、それ以前から[スペース]は左手親指だったと思います。理由ははっきりとは覚えていません。新配列に触る以前はかな入力(JISかな)を使っていたので右手の担当範囲が広い上に、右手は[BackSpace]や[Enter]、右側のカーソルキーやテンキーを押しに行くので、ホームポジションにいない可能性が高いから、という気がします。