Google日本語入力で新下駄配列が使えるようになったことにより、ここ最近はGoogle日本語入力を使っているわけですが、自分は今まではIMEはATOKを使っていたので、Google日本語入力を本格的に使うのは初めてとなります。もちろん、プロパティの設定を自分の好みに合うように変更するわけですが、どの部分を変更したか記録しておこう、という記事です。
「一般」タブ
項目名 | 元の設定 | 変更した設定 |
---|---|---|
テンキーからの入力 | 半角 | 直接入力 |
テンキーからの入力を直接入力にする
テンキーからの入力は入力モードに関係なく直接入力にする。ATOKでもできるが、Microsoft IMEではできない設定。テンキーの威力倍増。この設定を知らずに「テンキーなんていらない」と言っている人は、俺は認めない。知ってて言ってるならいいです。
「一般」タブ:キー設定
モード | 入力キー | 元コマンド | 変更後コマンド |
---|---|---|---|
変換前入力中 | Ctrl BackSpace | 左の文字を削除 | キャンセル |
変換前入力中 | Shift Space | 変換 | 半角空白を入力 |
入力文字なし | Shift Space | 代替空白文字を入力 | 半角空白を入力 |
変換中 | Right | 文節を右に移動 | 最初の文節のみを確定 |
入力文字なし | Ctrl F6 | ※新設 | 辞書ツールを起動 |
入力文字なし | Ctrl F7 | ※新設 | 単語登録を起動 |
入力文字なし | Ctrl F12 | ※新設 | プロパティを起動 |
入力文字なし | Shift Enter | ※新設 | 再変換 |
なお、IME起動・入力モード変更関連はIMEではなく「のどか」の方で設定しているので、Google日本語入力のプロパティでは設定しない。
[英数] + [:]で入力中の文字をすべて消す
[Ctrl] + [BackSpace]は、自分のキーカスタマイズではキーの位置は[英数] + [:]になるので、ちょうど左右の小指のホームポジションの1つ外側で押せるキー。これを「キャンセル」、つまり入力中の文字をすべて消して最初から入力するキーにする。ただし、変換中のキャンセル*1は変換前の状態に戻るだけなので、[Ctrl] + [BackSpace]を2回押す必要がある。変換中から一気にすべての入力を消す設定はGoogle日本語入力にはない。Microsoft IMEでもATOKでもあるのに(´・ω・`)
[Shift] + [スペース]を必ず半角スペースにする
「変換前入力中」と「文字入力なし」で、[Shift] + [スペース]を「半角空白を入力」にする。「一般」タブの「スペースの入力:「入力モードに従う」」と組み合わせると、「単打の[スペース]は入力モード通り。[Shift] + [スペース]は必ず半角スペース」という設定が実現できる。初期設定の「代替空白文字を入力」だと、全角モードの[Shift] + [スペース]は半角スペースになるが、半角英数モードなどの[Shift] + [スペース]が全角スペースになってしまう。
全角文字の途中に半角スペースを入力したくなることは時々あるが、半角文字の途中に全角スペースを入力したくなることはほとんどないので、この設定の方がスペースの入力が安定する。
変換中に[→]で先頭の文節から確定していく
変換中に[→]で「最初の文節のみ確定」。これは何かというと、Google日本語入力には「文節戻し」に相当する機能がないので、その代わりとして使います。
例えば「きしゃのきしゃがきしゃできしゃまる」と入力して、先頭の文節から変換を修正していって「貴社の記者が汽車で」まで変換したところで「まる」とタイプミスしていたことに気がつく。Google日本語入力では、ここで「まる」のみを修正する適当な手段がない。[BackSpace]の「キャンセル」をするとすべての文節が未変換に戻ってしまう。
そこで、[→]を「最初の文節のみ確定」にして、次の文節に移ると同時に前の文節を確定してしまう。こうすると「まる」でまで来て[BackSpace]を押しても、未変換に戻るのは「まる」だけで済む。*2
[Ctrl] + [ファンクションキー]でツール起動
[Ctrl] + [F6]で辞書ツールを起動、[Ctrl] + [F7]で単語登録を起動、[Ctrl] + [F12]でプロパティを起動はATOKをまねた設定。これらの機能をいちいち通知領域から右クリックで起動するなんてあり得ない。これは本当に便利なのでやってない人はだまされたと思って設定してみて!
[Shift] + [変換]で「再変換」
[Shift] + [Enter]は、自分のキーカスタマイズでは[変換]を[Enter]にしているのでキー位置は[Shift] + [変換]相当。再変換は便利な機能ではあるけれど、そこまで頻繁に使う機能ではないので、この程度のキーでできれば十分です。*3
「入力補助」タブ
句読点変換を有効にしたいのだけど……
本当は……
項目名 | 元の設定 | 変更した設定 |
---|---|---|
句読点変換を有効にする | OFF | ON |
句読点変換を有効にする 「、」 | OFF | ON |
と設定したいのだけど……。
そうした上でGoogle日本語入力で新下駄配列を実装すると、[R]を押した瞬間に「、」が入力されて変換されてしまうので、[R]が絡む同時打鍵が入力しづらくなってしまう、という問題が生じてしまう。
Google日本語入力以外の新下駄配列の実装方法なら、単打はキーを離すか一定時間経過するまで確定することはなかったので、この問題が生ずることはなかった。新下駄配列を12年間使ってきたが、これは初めて遭遇する事態だ……。
句読点変換はあきらめるしかないな……。