タイプウェルの思い出

 2019年6月1日、タイプウェルの公式ランキングの更新が、終わってしまいました。

 自分がプレイしていたのは主に『タイプウェル国語K』です。かな入力(JISかな配列)でプレイするためのソフトですが、自分は新下駄配列でプレイしていました(『姫踊子草』『やまぶきR』を使用)。これはレギュレーション的にどうかという話もあります。自分としては、タイピングゲームというのは実用で使う能力がゲームに生かせるところが大きな魅力だと思うので、新下駄配列以外でプレイする以外の選択肢はほぼありません。

 次の画像は公式ランキング終了時の総合成績。目標の総合成績レベルXA=カテゴリMachine=スペシャリストには、あと4196ポイント及びませんでした。

タイプウェル国語Kの総合成績。総合レベルXB。XAまであと4196ポイント

タイプウェル国語K@新下駄配列 総合成績

 昨年までは記録の更新は滞っていました。一番最近の更新でも慣用句・ことわざの2017年、ほかの3モードは2012~2013年以来更新がない状態でした。それが、2018~2019年の年末年始から更新できる感じになってきました。その理由は「先読み」と「指の動き」への意識が以前とは変わったということがあります。以前、Twitterに書きました。

 この時に突然気がついたというのではなく、1~2年前から何となく感じていたことに本格的に取り組み始めたということです。ほどなく、慣用句・ことわざで新記録が出るようになりました。それでも、慣用句・ことわざ以外は新記録が出る感じはなく、慣・ことばかりをやっていました。2月ごろからカーリング中継のシーズンになったので(^_^;)タイプウェルをやる頻度が激減。

 4月27日に公式ランキング更新終了が発表されたころから再開。再び慣用句・ことわざの更新を狙っていましたが、その後、他のモードにも「先読み」と「指の動き」を意識することは効果的だと気がつく。ある程度長いワードに対して効果が高いと思うのですが、タイプウェル国語Kの場合はどのモードでも「280文字1ワード」であるのは同じだから、ということだと思います。公式ランキング更新終了前の2週間は、各モードで\新記録樹立!/が相次ぐようになります。

 次の表は2019年に入ってからの記録更新履歴。タイムのリンクは、更新した時の自分のTwitter投稿です。

タイプウェル国語K@新下駄配列の記録更新履歴(2019年)
年月日 基本常用語 更新幅 カタカナ語 更新幅 漢字 更新幅 慣用句・ことわざ 更新幅
公式最終 35.976 -0.520 37.609 -1.462 34.463 -1.892 40.171 -1.397
2019/05/30 - - - - - - 40.171 -0.132
2019/05/26 - - - - 34.463 -1.468 - -
2019/05/26 - - - - 35.931 -0.424 - -
2019/05/24 - - 37.609 -0.528 - - - -
2019/05/23 - - 38.137 -0.173 - - - -
2019/05/19 - - 38.310 -0.416 - - - -
2019/05/16 35.976 -0.520 38.726 -0.345 - - - -
2019/05/14 - - - - - - 40.303 -0.102
2019/02/11 - - - - - - 40.405 -0.183
2019/01/21 - - - - - - 40.588 -0.184
2019/01/14 - - - - - - 40.772 -0.723
2019/01/06 - - - - - - 41.495 -0.028
2019/01/06 - - - - - - 41.523 -0.045
それ以前 36.496 - 39.071 - 36.355 - 41.568 -

 今年の記録更新モードに入ってからの更新幅を見ると、克服したと思っていた慣用句・ことわざの更新幅が4モード中3番目で、再び取り残された格好。漢字で1秒以上の更新が出たのは良かったですが、基本常用語での更新が1回に留まり、更新幅も一番小さいのが痛かった。これまでの更新履歴を見ると、基本常用語と漢字は同じくらいのタイムを出せているので、現状の1秒以上という差は大きすぎる。

 Professionalの頃はGeniusでさえ夢の記録だった。Geniusに達した時もあと少しは延ばせると思ったけど、Machineに届くとはまったく思えなかった。4月27日に公式ランキング更新終了が発表された段階でも、慣用句・ことわざ以外は大きな更新ができるとは思えなかったので、終了までにMachineに到達するのは厳しいと思っていた。それが、基本常用語の更新、漢字の大幅更新でMachineがいよいよ現実的なってきたところでした。公式ランキング更新終了までにMachineに到達できなかったのは残念です。


 自分がタイプウェルを始めたのは2005年頃。当時は下駄配列を使っていました。

 これまでずっと、タイピング練習ソフトと実際のタイピングとじゃ操作とかが違うから意味ないじゃん、と思ってタイピング練習ソフトには手を出さなかった。それは今でもそう思っているけど、それは置いといて、とにかくゲームとして面白い。こんなに面白いとは思わなかった。『F-ZERO』のタイムアタックにはまっていた時期を思い出す。

 やがて、Geniusに到達します。上の記事が2005年6月で下の記事が2005年11月。当時はずいぶん時間がかかったように感じましたが、いま思うと半年でGeniusに到達しているのですね。

とはいえ、今回はさすがにこれ以上は簡単には伸びないな、という感じもしてます。『タイプウェル』の全国ランキングを見ると、GeniusになるレベルであるSSが一番人数が多い。これはGeniusになったことでランキングに参加しようと思う一方で、速度はこれで十分と思ってタイムアタックをやめてしまう人がいるからなんでしょう。私としてももう少し別なことをやりたいなという気持ちはあります。

 この時は記録更新もあと少し伸ばして終了だと思いました。しかし、記録更新した時のタイピングでも完璧なタイピングということはなく、まだ伸ばせそうだという感じが常にある。あと少し、あと少しと更新していくうちに、総合成績もGeniusの後半に入ってきて、「いつかMachineに到達できたらいいなあ」と思うようになってきます。ここまでが下駄配列での話。総合レベルXEで下駄配列は終了。2008年から新下駄配列の作成に入ることになります。

 2010年、ようやく新下駄配列が完成。タイプウェル国語Kでも総合レベルXEに到達して、下駄配列での記録を超えたところで新下駄配列を発表。自分としては当然新下駄配列の方が優秀な配列だと思っているので、このまま一気にMachineまでいけるんじゃないの?とちょっと思ったこともありましたが、そんなに甘くはない。配列を改良しただけでGenius後半レベルのタイピングがそんなに速くなるわけがない。

 それでも少しずつは記録を更新しますが、2013年の更新で総合レベルXBまであと3ポイントとなったところでついに長い足踏み。次に記録を更新して総合レベルXBに入るのは4年後のことになります。

 この状態が2018年の年末まで続き、以降はこの記事の最初に書いた話に続きます。

 公式ランキング更新は終わってしまいましたが、タイプウェルが終わったわけではありません。タイプウェルのことを初めて書いた記事のタイトル――『タイプウェル』が面白くてたまらない――は今も同じ気持ちです。タイプウェルの内容も、自分で出した記録の価値も、これからもまったく変わることはありません。あと少しに迫った総合成績カテゴリーMachineは達成したいですし、それ以降もできる限りの更新はしたいと思います。