DUMANGキーボード DK6 miniをどう設置するか?

左右分割キーボードならではの選択肢

 今回は、DK6 miniの机の上にどう置くかについて書きます。DK6 miniは左右分割キーボードです。左右分割キーボードをいざ机の上に置こうとすると、一体型のキーボードでは考えもしなかった選択肢が出現して困惑するのです。

 まあ、どう置いても一体型キーボードよりは良くなるので、まずはてきとうに置いて、使いながら調整していけば良いというのが結論ですけど。

左右のキーボードの間隔の3つの案

 まず、分割された2つのキーボードをどれくらいの間隔を空けて置くかに悩みます。

 一体型キーボードなら、ホームポジションを体の正面に置く以外の選択肢はないでしょう。しかし、左右分割キーボードだと、左右のキーボードの間隔をどれくらい空けるか自由に調節できます。肩幅くらいに空けるのが良いと思うのが第一感ですが、右手側のボードを置く場所が右過ぎると、マウスの操作スペースが狭くなってしまうという問題があります。

 つまり、右手のベストポジションに、キーボードを置くか?マウスを置くか?という選択です。

 自分のPCデスクで考えます。キーボードを置くスペースの幅は約66cmです。今まで使っていたREALFORCE 108USを置いた場合は、机の左側いっぱいに置いたとして、机の左端から[F]が約11cm、[F]と[J]の間隔は約5.7cm(3キー分)になります*1。テンキー付きの幅の広いキーボードですが、それでもどう置いても十分なマウススペースが確保できます。

 DK6miniの場合はどうなるか? まず、左手ボードを左いっぱいに置くのは確定です。キーボードの枠がない分、REALFORCEよりも少し左に置けます*2。[F]の位置が机の左端から約9cmになります。

DK6miniの机の上の置き方を示した3つの図。一番上は参考としてREALFORCE 108USの図

DK6 miniの左右ボードの間隔の3つの案

 右手ボードを置く位置は、主に次の3つが考えられます。

案1:マウススペースはいままでどおりの大きさを右側に確保して、その左に右手側ボードを置く。[F]と[J]の間隔は約29cm。これでも一体型キーボードよりはるかに左右の間隔は空きますが、まだ肩幅よりは狭い。どうせならもっと右に置きたいなあ。

案2:右手側ボードを肩幅に合わせた位置に置く。[F]と[J]の間隔は約35cm。右手側ボードの位置としてはこれくらいがベストですが、マウスの操作スペースがやや狭い。やはりマウスは使うので、マウスの操作がしにくくなるのはいまいちです。

案3:右手側ボードを右端いっぱいに置いて、マウスは中央に置く。[F]と[J]の間隔は44cm。これはさすがに右手ボードが右すぎるかな。あと、中央マウスもやや使いにくい。慣れで解消できるかどうか。

現在の左右の間隔

 いろいろ調整した結果、現在のところ[F]と[J]の間隔が32cm、案1と案2の中間くらいの位置で落ち着いています。肩幅近くまで左右の間隔が空いて腕や肩が楽になりましたし、マウスも問題なく操作できます。

DK6miniの左右幅をどれくらい空けるかを示した現在の写真

現在のDK6 miniの左右幅

 なお、ベースボードのUSBポートが内側になるように配置しています。外側にすると右のベースボードのUSBコードがマウススペースに干渉するので。

左右のボードを斜めに置くか?

 キーボードを上から見て斜めに置くか、垂直に置くかも選択できます。通常の一体型キーボードなら、当然ながら左手側も右手側も同じ方向にしか傾けられません。分割キーボードなら、左右のボードで傾ける方向を逆にできるので、左右対称に置くことができます。ハの字型にしたり、逆ハの字型にしたり、その傾きを微妙に調節することもできます。

 しかし、せっかく肩幅くらいに左右ボードの間隔を空けたのだから、腕は体に対して垂直に前に伸ばして、ボードもそれに合わせて垂直に置くのが自然でしょう。というわけで、そのように置いています。

 左右のボードの間隔に制約がある状況なら、それを補うように斜めに置くのも良いかもしれません。

キートップ面の高さとパームレスト

 これは左右分割キーボードとは関係ないですが、キートップ面の高さをどれくらいにするか、奥を高くするかどうか、手首を置く台(パームレスト)の高さをどれくらいにするかは、キーボードを机に設置するに当たって大事なポイントです。

 自分は、手首はパームレストに置いています。そして、手首の高さとキートップ面の高さを同じくらいにしたいです。またキートップ面は水平にしたいです。手首が反り返らないことが大事。いままで使ってきた多くのキーボードには奥側を高くする足(チルトスタンド)が付いていましたが、もちろん使いません。むしろ、それでも奥が高くなってしまうキーボードが多いので、手前側にCDケースなどを挟んで水平になるようにしていました。

 パームレストは、自分が使っているPCデスクは、キーボードスペースの手前に高さ1.5cmの台が付いています。これに、ダイソーで買った厚さ1cmのジョイントマットを両面テープで2枚貼り合わせたものを設置してパームレストとしています。ジョイントマットは、適度に弾力があって長時間手首を置いても痛くならず、表面に細かい凹凸があって適度に滑りやすく、軽くて切り貼りの加工もしやすく、しかも安価。もう10年近く使っていますが、耐久性も十分です。パームレストの素材としておすすめです。

ベースボードの脚を取り外す

 前の記事にも書きましたが、DK6 miniのベースボードの脚は取り外すことができます。脚を取り外すと、ベースボードはフラットな薄い板というシンプルな形状になります。これは、キーボードの奥側を高くしたくない自分には理想的な高さ。脚がない方が安定感もむしろ増したし、手前のかさ上げのアイテムも必要なくなって取り回ししやすくなりました。

 この状態でベースボードにキーユニットを設置すると、キートップ面の高さも約3.5cmとなります。これで、手首を置く面・キートップ面の高さを同じくらいにすることができました。*3

過去の参考記事

y-koutarou.hatenablog.com

パームレストとキーボードの間隔

 これも左右分割とは関係ありません。いままでのキーボードではなんとなくキーボードはバームレストにぴったりくっつけて置いていました。

 しかし、自分のDK6 miniの使い方だと、パームレストとキーボードは、手首がパームレストからはみ出さない範囲で、離して置いた方が良いです。なぜなら、親指キーを2段構えにしたので、パームレストに近すぎると親指下段のキーが打ちにくいから。キーボードがパームレストから離れるのは、最初は少し不安感がありましたが、すぐに慣れました。問題はありません。

テンティング(キーボードの中央を高くする)はどうか?

 腕を自然に前に出すと、手のひらは真下は向かないと思います。向かい合うか、斜め下の内側を向くのが自然な形です。それなら、キーボードのキートップ面も、手のひらの角度に合うように、机に対して平面ではなく、中央を高くするように斜めに設置するべきではないか?

 このようなキーボードの設置の仕方をテンティングといいます。一体型キーボードでは、キーボード自体がそのような設計になっていない限りテンティングは不可能です。しかし左右分割キーボードなら、適当な物を挟んで角度を付ければ簡単に中央を高くすることができます。これに気がつくと、どれくらいの角度を付けるのがベストなのか? 何を使って角度を付ければ良いか?と悩むことになります。

 「何を使うか」の部分は、ダイソーでいくつか品物を買って試してみました。良かったのが「折りたためるスマートフォンスタンド」。3枚のフレームを自由な角度に調節できる。意外としっかり固定できて打鍵の衝撃にも耐えられました。フレームに滑り止めが付いていて安定している。フレームが細いので、間にコードを通せるのがポイント高い。

 「コンパクトスマホスタンド」も良かった。骨組みがしっかりしていて、底面にも滑り止めが付いていて安定度高い。ただ、ちょうどベースボードの側面のUSBポートと重なってうまく設置できないのが難点でした。

ちょっと微妙

 しかし、テンティングをしばらくやった結果、「うーん、やらなくていいかなあ……」という感想になりました。

 テンティングすると、キートップの面が人差し指側は高く、小指側は低くなります。先ほども書いたとおり手首が反る形になるのは嫌なので、手首を置く台を人差し指側の高さに合わせて作ることになりますが、そうすると小指側のキーが遠くなって打ちにくくなってしまいます。これは良くない。

 テンティングをするなら、手首は浮かしてタイピングするスタイルにするか、パームレストも斜めにする必要があるのかもしれません。それは自分にはちょっとハードル高いなあ、という感じです。

決まった形にこだわる必要はない

 これらのように、左右分割キーボードを使うと、変更できる箇所が数多く発生します。そのため、ベストな環境がなかなか見つからず、試行錯誤に疲れてしまうことがあります。また、一度キーボードを動かしてしまうと元通りに設置するのが大変、という問題も生じます。

 この問題ついては、大岡さんの下記のブログ記事の考え方がとても参考になりました。

なぜなら、「寝返りを打つ」ことが、
考慮に入っていないからである。


正座を2時間できる人はいるまい。
自然体を2時間できる人もいるまい。
校長先生の話を休めの姿勢で2時間聞ける人もいるまい。
人は、同じ姿勢を長時間続けることはできない。

骨と関節だけの人体モデルが正しいのか?

それは従来のエルゴノミクスだ。
自然な姿勢、重心の位置やら筋力やらを考えて、
「たったひとつの平均的自然姿勢」に収束することが、
従来のエルゴノミクスだ。

だけど「同じ姿勢を続けても疲労する」ことを、
僕らは経験的に知っているはずだ。

 その通りだと思ったので、これ以降はこの問題で悩まなくなりました。

 今日の配置が昨日と違っていてもいい。キーボードが動いてしまっても、あまり気にせずてきとうに設置して打ち始めてよい。違うなと思ったら、ちょっとずらせば十分。

 実際、左右の幅や、キーボードとパームレストの距離などは時々変えています。意図的に変えることもありますが、いつの間にか動いていて変わっている事もあります。それでも打ちにくいと思わなかったら気にしません。いま使っている配置が、現在の自分に最適な配置です。使っているうちに、自然と最適な配置になってゆくのです。

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【DUMANGキーボード DK6 mini 目次】

*1:自分の場合は右手一列シフトをしていたので4キー分、約7.6cmになりますが。

*2:あと、[英数]の幅を1.25uにしたので(通常のキーボードの[英数]の幅は1.75u)[F]はさらに0.5u左になります。[英数]を1uにしたり、省いたりすれば、さらに[F]を左に置くことも可能です

*3:脚を取り外せることを知るまでは、奥の脚の高さを6段階のうち一番低くして、手前側にCDケース(厚さ1cm)を1つ挟んで、手首を置く台のジョイントマットは3枚設置していました。これで、手首を置く面・キートップ面の高さがキーボードを置く面から4.5cm~5cmくらいになります。