『プロ野球画報 エピソード6/ながさわたかひろ最後の聖戦』に行ってきた

 この前の日曜日、『プロ野球画報 エピソード6/ながさわたかひろ最後の聖戦』に行ってきました。なお、会期は1月23日(土)までです。

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 場所は神楽坂のギャラリー「eitoeiko」。閑静な住宅街の中、大きな通りに面している場所ではないので、なかなかたどり着けない(^_^;) ひととおり迷った末、公園のそばで緑のスワローズユニフォーム姿のながさわ氏の看板が見えた。でも、やってる雰囲気がないんだけど? 看板のそばの建物は閉まってて明かりも点いてないし、人の気配もない。もしかして、今日は休廊日?

 と思ったら、建物の間の奥の方の建物の窓に明かりが点いている見えて、向こうで人影らしきものが動いているのが見えた。これに気がつかなかったらあきらめて帰っていたかも? 恐る恐る建物の間を抜けて、そーっと扉を開けるとそこがギャラリーでした。初めて行く方は、次のページの左上の写真をイメージして行かれるといいと思います。この立て看板の向こう、建物の間を通って行きます。

 中を見渡すと在廊していたながさわ氏の目が合ったので、ちょっと会釈して入りました。展示されているスペースは一部屋のみ。左手と正面の壁に、3段にわたって2015年東京ヤクルトスワローズのレギュラーシーズン全試合が1試合ずつ描かれた絵が飾られています。右手の壁はCSと日本シリーズの絵や、真中監督巨大胴上げパネル、ながさわ氏が書いた新聞記事など。お客は入れ代わり立ち代わりで、常時10人ほどいたと思います。

 左手上段から順番に見ていきます。左手の上段の次は正面の上段に続いて、それが終わると左手の壁の中段に戻るという構成なので、試合順に見たい場合は注意です。すべてじっくり見たいところですが、集中力が続かないので(^_^;)時折はしょりながら見ました。それでも全部見終わるまで1時間以上かかったと思います。こんなシーンもあったなと思い出すこともあり、初めて知ることもあり。

 一つ好きな(?)シーンを挙げると、4月26日の対巨人戦の上田牽制死。上田と言えば、前年の2014年はフライを見失うなどの凡ミスを連発し、ファンの期待を裏切るシーズンになってしまいました。それが2015年は開幕直後からなかなかの活躍。4月19日の横浜DeNA戦ではサヨナラ失策打を放ち、「僕がヒーローでいいんですか?」の名言も飛び出しました。この日も見事なバント安打で出塁し「今年の上田は輝いているな!」と思った直後に牽制死しやがった。


 『プロ野球画報2015 東京ヤクルトスワローズ全試合』が、発売日は1月24日だそうですが、すでに販売されていたので買いました。前年はぴあから発売されましたが、2015年版はいろいろ苦労があったようで、雷鳥社という小さな出版社から発売されます。今回は全試合にながさわ氏のコメントが付いて、さらに巻末に索引が付きました。この索引はすごい。どの選手が何ページに描かれているか選手別に調べられます。ヤクルトの選手だけでなく他球団の選手も載っています。

 「プロ野球画報」のTシャツも購入。緑の紺の2色あるのですが、緑の方は多くのサイズが売り切れだったので紺を買いました。Mサイズがすでに売り切れていたのでギャラリー内に展示されていた品を売って頂きました(Lサイズはすでに売り切れ)。今年の神宮はこれを着ていこう。

 少しカンパしてカードも頂きました。石井一久森岡良介上田剛史バレンティンの4枚。4人ともヤクルトの中でも特に好きな選手だ。中でもいいのは上田選手のカードですね。2014年に描かれたもので「なかざわが選ぶベスト9(センター)」というタイトルが付いています。2014年の上田がどんなだったかは、前述の通りです。

 さらに、『プロ野球ぬりえ2012全記録集』も頂きました。自費出版された物で、綴じられてはおらず新聞のように折った紙を重ねた形です。これはすごい。そしてでかいw なんとB3判です。言うまでもなく開くと倍のサイズになります。このサイズでながさわ氏の絵が見られるのは素晴らしい。持って帰るのが大変でしたが(^_^;)

プロ野球画報 エピソード6/ながさわたかひろ最後の聖戦


 ながさわ氏の個展に行ったのは今回が初めてでした。今までも個展の存在は知っていたのに行かなかったのは悔やみますが、1回は行けて良かった。2010年から6年間東京ヤクルトの試合を描き続けてきたながさわ氏ですが、「プロ野球画報」の活動は今年で一区切り付けるそうです。

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 自分がながさわ氏のことを知ったのは、『Number Web』の村瀬秀信氏の記事でした。当初は「選手契約しろとか無茶苦茶なことを言う人だなあ」という印象でしたが、その後も毎試合描き続けていたり、『スワいち!』での姿などを見て印象が変わりました。ながさわ氏は古くからずっとヤクルトファンだったわけではありません。書き続けているうちに好きになったといいます。収入にはつながらなかったとも聞きます。6年間毎試合描き続けることにどれほどの思いがあるか。この活動を続けることができないというのは、仕方ないことだと思いますが、残念です。どうしてこの活動を続けるということができないのだろうか?と思います。今からでもどうにかならないのかと思います。

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 帰り道にちょっと足を伸ばして、神宮球場そばの「東京ヤクルトスワローズOfficial Goods Shopつば九郎店」へ寄って、買いそびれていた優勝グッズを購入して帰りました。