2021年セ・リーグ本塁打王争いの折れ線グラフ

※このページの折れ線グラフは随時更新していました。2021/11/2


 今年のプロ野球セ・リーグはいつになく首位打者争いが熱い!

 ……と、つい先日まで思っていたら首位打者争いの方は差が付いてきて、今度は本塁打王争いの方が混戦になってきました。

2021年セ・リーグ本塁打王争い
(10月17日現在)
選手名 本塁打 残り試合 所属チーム
村上宗隆 39 8 東京ヤクルト
岡本和真 39 4 巨人
鈴木誠也 38 7 広島
山田哲人 34 8 東京ヤクルト

 岡本和真と村上宗隆がトップを争う中、山田哲人が何とかついていく。この形で終盤までずっときていました。五輪休止期間以降、山田がやや置いていかれて岡本と村上のマッチレースになっていましたが、ここに来て2人ともやや停滞。

 その間に、鈴木誠也が猛追。8月25日の時点では1位の岡本に16本差、2位の村上にも15本差ありました。しかし、9月3日から9日の5試合で7本塁打を放ち山田に追いつき、本塁打王争いに参戦。ここ数試合も量産。10月17日の2本塁打で、ついに岡本・村上に1本差まで迫ったというところまでです。岡本は残り試合が少ないのでやや不利ですが、1試合2本塁打ということもあるのだから、まだまだ分かりません。

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 加えて、鈴木誠也は所属チームの広島がクライマックスシリーズ進出が掛かってきました。9月23日の時点では広島は6位。3位巨人と14ゲーム差ありましたが、そこから巨人が急落。10月5日からは10連敗継続中。逆に、広島は10月6日からの10試合で9勝1敗とハイペースで勝ち星を重ね、3位巨人と2.5ゲーム差まで迫ってきました。

 巨人はすでに勝率5割を割っています。最終的に両チームがゲーム差なしになる可能性もあります。勝率5割未満でゲーム差なしで並んだ場合は、勝率計算の分母が大きい方=引き分けが少ない方が勝率は上になるので*1、この点では広島の方が有利です。最近の調子を見ると十分可能性はあります。

 チームに具体的な目標があることは、鈴木誠也のモチベーションにも好影響を与えるでしょう。まあ、それは岡本にとっても同じはずですけど……。

参考にしたデータ


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*1:この理屈は「1勝1敗は5割に近づく」と考えると分かりやすいと思います。分母が多いのに貯金・借金数が同じということは、多い分の試合を1勝1敗で消化したということです。1勝1敗すると勝率は5割に近づくので、勝率5割より上では1勝1敗すると勝率が下がる=引き分けが多い方が有利、勝率5割未満では1勝1敗すると勝率が上がる=引き分けが少ない方が有利。となります。