ボーク判定のぐたぐたと武内の守備妨害

 神宮球場行ってきました。7/12(日)の東京ヤクルト-横浜DeNA。完封負け。ヤクルトにとってはあまり良いところのない試合。審判の“マイクパフォーマンス”が2回あって、2回ともヤクルトに嬉しくない判定だったのでちょっと後味の悪い試合でした。

 まず、8回表のエレラのボーク判定のぐだぐだ。

 8回裏。3点ビハインドのヤクルトの攻撃。無死1塁。打者川端慎吾。ボールカウント2-2。投手エレラの投球は川端の足元に。

 ここで試合が中断しました。まず、審判が何かジェスチャーして、1塁走者の森岡良介が2塁に行きました。だから、最初はボークなのだと思いました。しかし、スコアボードのボールカウントは3-2になっている。ボークなら2-2のままのはずだ。だからスコアボードを訂正して、川端の打席が続行されると思っていました。

 しかし、まだ試合は止まったまま。少しして川端が1塁へ向かいました。そしてボールカウントの表示が消え、球場には次打者山田哲人の登場曲が流さる。そうか! デッドボールだったのか! これで無死1・2塁で打者山田哲人。絶好じゃん! やったー! 一打同点の場面に沸き立つヤクルトファン。

 と思ったら、なんか中畑清監督が抗議に出てきて審判が集まってゴニョゴニョやってる……。そして川端が打席に戻され、審判からの場内説明。
球審の中村です。フォアボール目がボーク……2-2でボーク。打ち直し、2-2で打ち直します」
というわけで、ボークで1塁走者が進塁。無死2塁、打者川端、ボールカウント2-2で試合再開。そして、川端は再開後の1球目を打ち遊ゴロ。ヤクルトファンしょぼん。というシーンでした。

 このシーン、いったい何があったんでしょうか? 一番の謎は、なぜ川端が1塁に向かったのかです。川端がデッドボールだと言われた・勘違いしていたというのは考えにくいので、川端が出塁できるとすれば、四球しかありません。審判の場内説明で最初「フォアボール目」と言い間違っていることも、誰かが四球と勘違いしていたことをにおわせます。しかし、ボークならボールカウントは変わらないし、仮にボールだとしても、まだ3ボールじゃないですか。

 つまり、この状況で四球と勘違いするということは、審判と川端のどちらか、あるいは双方が「ボールカウントを間違っていた」と「ボークのときにボールカウントが増えると思っていた」という二重の勘違いを犯していたということになります。審判が勘違いしていたとしたら問題ですし(ヤクルトファンとしては川端が間違っていた方が深刻ですが)、川端の勘違いだとしても、それなら球審は1塁に向かっていた川端をすぐに呼び戻せば良かっただけのこと。審判が集まったり、中畑監督が抗議に出てきたりするほどのシーンではない。審判はしっかりしろと言いたい。打席の途中でこんなことになって、川端の打席に水を差す格好になってしまったのは残念でした。


 そして、武内守備妨害&退場事件。

 9回裏。3点ビハインドのヤクルトの攻撃。無死一塁。一ゴロ。3-6-1とボールが渡るが、一塁はセーフ。しかし、一塁走者の武内晋一の二塁ベースへの滑り込みが守備妨害と判定され、打者走者もアウト。そして武内がヘルメットを勢いよくグラウンドに叩き付ける。ヘルメットはぽーんと高く跳ね上がって転々。侮辱行為で退場。

 自分は以前から、併殺阻止のためのスライディングは厳しく守備妨害を取るべきだと思っているので、この判定には異論はありません。手を使って妨害したから守備妨害という意見があるようですが、そんなの関係あるかい。手で妨害したら守備妨害だけど、足で妨害したら守備妨害じゃないなんて馬鹿げてる。手だろうと足だろうと妨害したら守備妨害に決まってる。こんなプレーはない方が気持ちよく野球を見られる。選手のケガも減る。この調子で、ベースから外れてスライディングして、その結果守備を妨害しているプレーに対してはどんどん守備妨害を取っていただきたいです。

 ヘルメットを叩きつけて侮辱行為で退場した件については、まあ仕方ないですね。武内の気持ちが分かったので、見ている自分にとってはおもしろかったです。退場したら次の打席がなくなるし(今回はどの道なかったけど)、審判にいい印象は持たれないだろうし、武内は自分に損なことをしたな、とは思いますが。