渚投手は左バッターボックスの前から投げる

 この前の日曜日、また女子プロ野球(JWBL)を見てきました。今回は川口市民球場の埼玉アストライア-京都フローラ。本当は翌日の神宮球場でやる試合の方に行きたかったのだけど、ちょっと時間が合わなそうだったので。

 今回の一番の見どころは、渚投手の先発試合だったことですね。前にも少し書きましたが、渚はJWBLで好きな選手の1人です。左腕でスローカーブを連投する、星野伸之を思い出させる投手。さらに一塁側に一歩踏み出して投げる独特のフォーム。今回は写真を撮ってきました。 渚投手の投球フォーム 完全に左バッターボックスの前に出て投げてますね。よく「打者の背中からボールが出てくる感じ」という表現がありますが、本当に背中から出てくる。ちなみに打者は昨年打率.500(!?)の三浦伊織。

 まあ、こんなしょぼい写真を載せなくても、公式動画を見ていただければ済む話ですが……。

 試合内容ですが、両チーム3安打で1-0。しかもその1点が死球→犠打→内野ゴロで2死3塁から暴投という無安打での得点。これと言った当たりや好守もなかった。池山あゆ美のレフト線の安打はいい当たりだったけど、単打だったしねえ。なんとも寂しい試合でした。

 まあ、両チームの先発の渚、矢野みなみとも好投手だったのである程度仕方ないですね。女子プロ野球奪三振が少ないので、好投手の投げ合いになると凡打の山という展開になりがち。四球が多発しがちな女子プロ野球で、渚は無四球完封。矢野も1四球1死球の完投という内容は、むしろ締まった投手戦というべきでしょうか。しかし、たった1時間半であっという間に試合終了というのはやはり物足りない。JWBLは7イニング制だし。

 前日の試合では萱野未久が、関東ではJWBL初の柵越え本塁打を放っていたので(「女子プロ野球の柵越え本塁打一覧」 を更新しました)期待していたのですが、見た感じではとても本塁打が出るような雰囲気はありませんでした。外野の頭を越えるのさえ難しそうに思える。フェンスもけっこう高かったし。改めて動画で見ても信じられない。

 ただ、翌日の神宮球場の試合では、池山あゆ美がフェンス直撃の打球を放ってるんですよね。こういう当たりは出るんだよなあ。なんで自分が見に行くと出ないんだろう。やっぱり神宮行きたかったなあ……。