Windows 10では、どのフォルダーを開いても、最後に閉じたフォルダーと同じ場所・同じ大きさで開かれてしまいます。Vista(それより前も)では、フォルダーの位置と大きさはフォルダーごとに保存されていたと思うのだけど……。Vistaではフォルダオプションに「各フォルダの表示設定を保存する」という項目があったのだけど、Windows 10ではないですね。
- Windows8.1で各フォルダの展開位置や枠の大きさを保存出来ない - マイクロソフト コミュニティ
http://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/windows8_1-files/windows81%E3%81%A7%E5%90%84%E3%83%95%E3%82%A9/df35ac06-4788-4672-9290-81a75404a689
最後に閉じたフォルダの場所と大きさだけが保持され、色々なフォルダを展開して、それぞれで場所を移動したり大きさを変えたりして閉じても、次に展開すれば最後に閉じたフォルダと同じ位置と大きさになると解釈して良いのでしょうか ?
この質問に対する回答は、そう解釈してよい、ということのようです。えー!? そうなの? いつからそうなったのかよくわからないのだけど、Windows7の時代から怪しくなって、Windows 8から完全にできなくなった、ということのようです。
この設計は、比較的よく見られる厄介なパターンを引き起こしました。ユーザーは、"マイ ドキュメント" フォルダーを開くと、好みのサイズに変更します。それから、ユーザーは好みのサイズに変更したウィンドウを使用して、別のフォルダーに移動し、エクスプローラー ウィンドウを閉じます。その結果、Windows では、"マイ ドキュメント" フォルダーではなく、2 番目のフォルダーの情報としてユーザーが設定したウィンドウのサイズと位置が保存され、ユーザーが "マイ ドキュメント" フォルダーを開くと、"マイ ドキュメント" フォルダーは元のサイズで表示されます。
《中略》Windows 7 では、別のフォルダーに移動するときや、ウィンドウを閉じるときに、フォルダーの設定を保存するようにしようとしましたが、事態はさらに悪化しました。ユーザーが "マイ ピクチャ" フォルダーを開いてサイズを変更し、"マイ ドキュメント" フォルダーに移動してウィンドウを閉じると、"マイ ピクチャ" フォルダーの設定が "マイ ドキュメント" フォルダーの設定に影響を与えるだけでなく (これは以前と同じです)、両方のウィンドウが同じサイズと位置で保存されました。その後、ユーザーが "マイ ドキュメント" フォルダーと "マイ ピクチャ" フォルダーを別々に開くと、2 つのウィンドウは重なり合った状態で表示されました。
《中略》
解決策 (そう言い切って良いかどうかは定かではありませんが) は、エクスプローラー ウィンドウのサイズと位置を、フォルダーごとの設定ではなくグローバル設定にすることでした。フォルダーを慎重に配置して、それぞれ画面の違う場所に特定のサイズで表示しているユーザーもいます。この解決策により、このようなユーザーは、慎重に配置したウィンドウの設定を失うことになりました。
ちょっと長いですが、おもしろい話なので引用しました。確かに、あるフォルダーのサイズを調節して別のフォルダーに移動してから閉じたときに、どのフォルダーに対して位置と大きさを保存するべきなのかは難問です。事情はわからなくもないけど、だからといってフォルダーごとの位置と大きさの保存を一切放棄するという解決方法は残念だなあ。
でも、しばらくWindows 10を使っていたら、もうこれでいい気がしてきました。考えてみれば、例えば、ブラウザの最適な大きさはサイトごとに異なるはずだし、Excelの最適なサイズも開くファイルによって異なるはずだ。でも、それを積極的に不満に思ったことはない。そういうものだと思って使っている。実際、「最大化」と「元のサイズに戻す」で2種類のサイズは瞬時に切り替えられるので、それである程度何とかなってしまう*1*2。フォルダーに関しても、どのフォルダーを開こうが「エクスプローラー」という一つのアプリケーションを使っていると思えば納得できないことはない……かも。あと、Windows 10でもファイルの表示方法(「大アイコン」とか「詳細」など)はフォルダーごとに保存されるので、これはありがたい。
フォルダーの位置と大きさを保存できるフリーソフトもあるようですが、もうこういうものだと思っておくことにします。