Windows Vistaまでは、ランチャーとして「クラシック [スタート] メニュー」を便利に使っていたのだけど、さすがにWindows 10ではクラシックメニューは廃止されたようですね(Windows 7から?)。Windows 98の時代からずっと使っていたので途方に暮れましたが、Windows 10でも標準のスタートメニューが何とか使えそうなので使うことにしました。
まず、スタートメニューに使いたいショートカットを追加していきます。スタートメニューのフルパスは以下の通り。
- スタートメニュー - All User
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\
- スタートメニュー(ユーザー別)
C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\
All Userの方だとショートカットを追加しようとするたびにいちいち「このフォルダーに移動するには管理者権限が必要です」と言われたりと、何かと思い通りに行きませんでした。ユーザー別のフォルダを使い出してから思った通りに追加・編集できるようになったので、今ではこちらを使っています。
使いそうなショートカットは、アプリケーションもURLもファイルもフォルダも、何でもかんでもひたすら放り込んでおきます。ジャンルごとにフォルダにまとめて整理とかしません。アクセスに一手間増えるだけ。自分で追加した項目と元からあった項目がごちゃ混ぜに表示されてしまいますが、気にしないことにします。
重要なのが、放り込むショートカットの先頭の1文字は必ず英数文字にしておくこと。日本語名のショートカットでも、先頭の読みのローマ字綴りの1字を追加するなどして、無理矢理にでも英数文字を付けます。本当は全部アルファベットの方がいいのだけど、やっぱり日本語名を付けないとわかりにくいので。
起動したいものがあるときは、まず、[Windows]を押してスタートメニューを開きます。
次に、文字キーを押すと自動的に検索ボックスが表示されて文字が入力されるので、起動したい項目のショートカット名の英数部分を入力します(先頭である必要はない)。一部でOKですが、何文字か入力した方が確実です。英数部分がないときは、先ほど追加した先頭の英数文字を入力します。日本語名で入力しても選択できるものもあるのだけど――例えば、「onryou」と入力すると「システム音量の調整(音量ミキサ)」が表示される――手動で追加したショートカットではうまくいかないみたいです。
これで、過去に使ったことのある項目ならたいてい表示されます。表示されないときは、カーソルキーで「アプリ」と表示されている行に合わせて[Enter]を押すと表示項目が追加されます。
それでも表示されないときは次の手段です。[Windows]を押してスタートメニューを開くところからやり直します。今度は文字キーを押す前にカーソルキーの[↓]を押します。「よく使うアプリ」にカーソルが表示されます。
これでスタートメニューのショートカットが並んでいる部分、いわゆる「すべてのアプリ」部分にフォーカスが合った状態になります。ショートカットの先頭の文字を入力すると、そのアルファベットの場所までジャンプします。あとはカーソルキーで選んで選択。
まとめると、次のようになります。
この方法で、どんなショートカットでもかなり簡単に起動できるようになりました。まだ慣れない点や不満点――例えば、[F]を3回押したら「f」で始まる3番目の項目が選択されるようになってほしい、とか――もありますが、Windows標準の機能で使いやすいならそれに越したことはない。当面はこれで行ってみようと思います。
それと、スタートメニューの枠をドラッグするとある程度は普通のウィンドウと同じように拡大・縮小できます。いっぱいまで拡大した方が使いやすいと思います。特に縦方向。右方向は……自分は右側のタイル部分はまったく使ってません。これ、便利なんでしょうか? 何となく天気予報が目に入る程度です。
2017/12/08(金)追記
上で「使ったことのある項目なら[Windows] → 文字キー」と書いたけれど、実際に使っていると、一度使ったことのある項目でも検索結果に出てこないこともありました。どういう項目が検索結果に出てくるのか法則が分かりません。実際の感覚は
- よく使う項目なら[Windows] → 文字キー
- それで見つからなかったら[Windows] → [↓] → 先頭1文字を入力
- あまり使っていない項目なら最初から[Windows] → [↓] → 先頭1文字を入力
という感じで使っています。
参考ページ
- Windows10のスタートメニューの実体がある場所と追加方法 - Sakura scope
http://www.nishishi.com/blog/2016/02/windows10_start.html