Windows 10の64ビット版で、今まで使っていたキーカスタマイズソフトは使えるか?

 昨日書いたとおり、新しいPCを買ってOSがWindows 10の64bit版になったわけです。新しいPCを使うときに真っ先に気になるのは、もちろん、今まで使っていたキーカスタマイズソフトが使えるかどうかですよね! というわけで一通り使ってみました。

『のどか』

 広範囲なキーカスタマイズができるソフト。単純なキーの置き換えから、シフトの追加やその設定、Space and Shiftなど、何でもできる。シェアウェア

 2015年9月17日公開のバージョン4.29からWindows 10対応になりました。64bit対応はもっとずっと以前からしていたと思います。

 『のどか』はシェアウェアです。通常のバージョンアップは無償ですが、Windowsのメジャーバージョンアップ対応の際には有償となります。有償バージョンアップの際は、従来のユーザーは一定期間、通常購入するより安い価格でバージョンアップすることができます。自分はWindows 8対応のときのメジャーバージョンアップを1回見送って(まだVistaを使うつもりだったからね)、その後にWindows 10対応バージョンが出るとアナウンスされたあたりで改めて通常購入しました。結果、1回バージョンアップを見送ったことで拾ったお金はわずか200円ほどでした。よくできてますね(^_^;)

 というわけで、すでにバージョン4.29を持っていたので、Windows 10の64bit版でも問題なく使えます。ソフト自体は新PCにインストールして、設定ファイルなどは以前のPCからコピーして使います。

 一つだけ必要なこと。「検索プラグイン「searchit.dll」」は32bit版と64bit版があるので、『のどか』公式サイトからダウンロードして64bit版に差し替えました。

『やまぶきR』

 キーボード配列エミュレーター。簡潔で使いやすい。同時打鍵の判定を「同時に押している割合」で判定するのが特徴。フリーソフト

yamakey.seesaa.net

 インストーラーを使うようなソフトではないので、以前のPCからフォルダごとコピーしただけです。

 付属のmanualにこのように書かれています。

 特別なインストールは必要ありません。yamabuki_r.exeを実行してください。
 64bit環境では、さらにyabu_r64.exeが内部で呼び出されます。yabu_r64.exeは内部呼び出し専用で、単体実行はできません。yabu_r64.exeが強制終了してしまってyamabuki_r.exeだけが動いている状態では、64bitアプリに対して文字が出ません。文字が出ないときは、その点に注意してみてください。

したがって、Windowsが64bit版だからといって特別なことは何もありません。yamabuki_r.exeを起動するのみです。yabu_r64.exeを起動しようとしたりしないように。Windows 10でも快調に動いています。

『DvorakJ』

 キーボード配列エミュレーター。多機能。同時打鍵の判定が軽く、3キー以上の同時打鍵も実装できる。フリーソフト

 これもインストーラーを使うようなソフトではないので、以前のPCからフォルダごとコピーしただけです。

 オンラインマニュアルの「DvorakJ:全般:動作環境」に次のように書かれています。

DvorakJ は、Windows Vista, Windows 7, Windows 8.1 で動作します。 OS が 32-bit 版か 64-bit 版かは問いません。

というわけで、『DvorakJ』もWindows 10の64bit版で問題なく入力できました。

『姫踊子草』

 キーボード配列エミュレーター。細かい設定不要で使える配慮と、細かい設定ができる深さの両面がある、ディスプレイへのキーボード表示や右手担当キーの一列ずらし、タイピングソフト対応などの機能も充実。昔は、同時打鍵が実装できる汎用配列エミュレーターはこれしかなかった。シェアウェア

h12u.com

 現在の『姫踊子草』は64bit版にも対応しています。Windows 10でも問題なく使えています。

『(旧)姫踊子草』

 現在の『姫踊子草』はインストールフォルダが“姫踊子草2”となることからもわかるように、以前の『姫踊子草』(以下『(旧)姫踊子草』)とは別ソフト扱いになっています(利用権は共通です)。『(旧)姫踊子草』は下駄配列を実現できた思い出深いソフトだし、下駄配列から新下駄配列にかけて長く使っていて慣れているので、使えるなら使いたいんだよね。というわけでインストールしようとしました。そしたら……。

WindowsによってPCが保護されました

こんなウィンドウが出てインストールできません。えー!? なにこれ? 「実行しない」しか選択肢がないって、そんな ひどい……

 と思ったら、「詳細情報」をクリックしたら実行することはできるようになりました。よかった。

WindowsによってPCが保護されました 詳細情報

 これは、Windows 8から?導入されたSmartScreenという機能のようですね。

インストールしようとしたときにこの警告が出ると言うことは、どのソフトをインストールしたかという情報をどこかに送信していて、それを集計しているということですかね。ふーん、そんなことするんだ。

 さて、インストールはできましたが、『(旧)姫踊子草』をダウンロードできるページには以下のように書かれています。

以下の旧版は64ビット版Windowsにおいては32ビットアプリケーションでのみ動作いたします。

 このとおり、『(旧)姫踊子草』は64ビットアプリでは使えません。例えば『メモ帳』では文字入力がまったくできません。『(旧)姫踊子草』を一時停止すれば入力できます。

 実際に使うアプリケーションはまだまだ32bitのものも多いとはいえ、さすがにもう賞味期限切れですかね。新版が出てるのだから、素直にそちらを使いましょう。


 というわけで、自分が使っていたソフトはほとんどすべてそのまま使えました。新下駄配列とキーカスタマイズはWindows10の64bit版になっても継続します。うれしいです。

 新下駄配列とキーカスタマイズについて興味のある方は次のページを見てください。

8年ぶりに新しいパソコンを買った

 メインで使うPCを買いました。

 購入した最大の理由は、いままで使っていたPCが壊れかけたから。1年ほど前から突然ブルースクリーンで落ちることが時々あって、もうそろそろ買わないといけないなあと思いつつそのまま使ってました。そうしたら、10月はじめごろに1日に3回立て続けにブルースクリーンで落ちた(´・ω・`) これはさすがにやばいと思ってあわてて購入した。

 自宅に据え置きで使うPCだから、やはりミニタワーくらいの大きなケースのPCがいいよね、と思って探し始めました。でも、大手メーカーだともうミニタワーみたいなPCは売ってない。据え置き型だとディスプレイ一体型のPCしか見つからない。確かにこういうPCでもいいのかもしれない、と思わなくもないけど。面倒くさがりの自分は実際そんなに増設とかしない。テレビはHDD内蔵型を便利に使っている。一体型に拒否反応を示すのは合理的ではないかもしれない。とはいえ、PC本体とディスプレイが分離できないというのはまだ抵抗あるなー。ノートならわかるけど。それと、旧PCに2TBのハードディスクを増設していて、それは取り出して新PCにつなげるつもりだし。

 というわけで、今回はマウスコンピューターBTOパソコンを購入しました。マウスコンピューターは安いという評判は聞いたけれど、PCの性能の細かいことはわからないので、他社製品と比べて安いかどうかというのはよくわからない。

 今まで使っていたPCを買ったのは8年前のこと。もうそんなになるか……。自分が今まで使っていたPCの中で、一番長く使っていたPCということになります。それでも、性能的にはまだまだ全然使えるつもりだったけどね。まだサブPCとして使うつもりだし。ブルースクリーンさえ出なければ。

 愕然とするのが、8年前に買ったPCのHDDが500GBだったという事実。しかもCドライブは80GBしかない。これでも当時はそれなりの容量だったはずだ。今回買ったPCはCドライブだけで240GB、しかもSSD。さらにHDDで4TB。この容量でも少ないと思う日が来るのでしょうか。

 初めて自分用のPCを買ったのは(たぶん)2000年だけど、そのときはCドライブ12GB、Dドライブ2GBだった。昔は数秒の動画でも扱うのは大変でした。でも、当時はこのPCであれもこれもやってたんだよなあ。新下駄配列が完成したのは今まで使っていたPCになってからだけど、その流れの大元になるのはローマ字入力でもかな入力でもない配列を使い始めたことで、それは初代PC時代のこと。重要なことはすべて初代PCで始めていて、その後はマイナーチェンジばかりでなんて進歩のないヤツだ、と思うことが時々あります。どうでもいい話ですが。

 8年ぶりに新しいPCになって、OSも『Windows Vista』から『Windows 10』になったり、64ビットになったりしました。思ったこともいろいろあるので、これからぼちぼち書いていきます。

参考ページ:8年前にPCを買った時の話

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今浪「野球は一切やめるつもりで、道具も後輩に譲りました」

 この前の日曜日に神宮球場行きました、そこで『月刊まるごとスワローズ 第28号』を配っていたので読んだのですが、それに載っていた今浪隆博の記事がおもしろかったので紹介します。

 歌舞伎役者でヤクルトファンの板東亀三郎との対談コーナー「カメトーーク!」で、今浪の生い立ちから現在に至るまでのエピソードが語られています。

 特に面白かったのが、ケガもあり挫折していたという大学時代の話。4年生のとき、卒業したら野球はやめるつもりで月~土まで大学に通って練習は一切出ず、日曜だけ真剣に野球をしたらたまたま結果が出だした。それでも、プロへ行く気はまったくなかったという。

今浪「野球は一切やめるつもりで、道具も後輩に譲りました。スカウトの話も全くなかったのですが、けじめのつもりで一応、プロ志望届を出しました。周りからは『ばかじゃないか』と言われました」

 そうしたら、ドラフトの前日、吉野家のバイトの面接に行こうとしていたときにマネジャーから電話がきて、“スカウトが来ているから今すぐ寮に来い”と言われたそうです。

 野球をやめるつもりだった状態から突然ドラフト指名されて、プロでここまで活躍する選手になるということがあるんですね。ここ2年の今浪を見てるとなんていい選手なんだろうとほれぼれするもの。8月7日の阪神戦も神宮に見に行っていたのだけど、藤川球児から15球粘って四球を取ったシーンはすごかった。

 『明大スポーツWEB』にドラフト指名当時の今浪の記事があるけれど、今回のようなおもしろエピソードはなく、至って真面目な感じですね。

 ところで、このドラフトのエピソードは続きがあって、スカウトの話は「ある選手が獲得できなかったら指名もあるかも」という話で、その選手とは「●●です」「えーーっ!!」となります。その選手って誰でしょうね? 注釈で「名前は出せませんが、あの選手。やはり縁があるのですかねぇ」と書いてあります。記事中でわかるヒントを整理すると以下の通り。

  • 今浪と同じタイプ
  • 2006年ドラフトで日本ハムが狙っていたが獲得できなかった
  • 今浪と縁がある
  • 名字は2文字?

 上田剛史は2006年ドラフトだけどポジションが違うしなあ。この年のヤクルトは内野手は1人も獲得していない。結果的に今浪を獲得しているだから日本ハムが獲得した選手でもない。ほかの球団が獲得した内野手で今浪と縁がありそうな選手を探すと……大引啓次かな? 2006年オリックスのドラフト3位。ルーキーイヤーから正遊撃手(多少休みはありますが)。2013年に糸井嘉男らと共に日本ハムに移籍して2013~2014年途中まで今浪とチームメイトになる。2014年途中に今浪はトレードでヤクルトに移籍するが、2015年、今度は大引がFAでヤクルトに移籍して再び遊撃手の座を争うことになる。なかなかの縁だ。でも、大引なら名前出してもいい気がするけど。

 そういえば、今年の8月14日の『スワローズキッズアカデミー』というテレビ番組に今浪が出ていて、うろ覚えですが「プロ野球選手になるには?」みたいな質問に「しっかり勉強していい学校へ行くこと」(野球の強い学校という意味か?)「いや、就職先が良くなると言う意味で」というように答えていた記憶があります。今回のエピソードを知ると、この言葉も納得できるような気がします。まあ、今浪のことなのでどこまで本気かはわかりませんが……。


 蛇足です。『スワローズキッズアカデミー』と言えば、今年の7月3日の坂口智隆は素晴らしかった。番組冒頭、恒例の「みんな、おはよう」のあいさつに苦戦する選手が多い中、元気いっぱいに「みんなおはよっ!!」\(^ω^) と過去最高の明るい笑顔を披露してくれました。これはもっと評価されるべき。

youtu.be

新下駄配列でもロールオーバーで打てる部分

 新下駄配列を使ってタイピングゲームでいいスコアを出したい、あるいは少しでも早く入力したいという場合の話をしようと思うのです。「新下駄配列って何?」という話は今回は省略します。機会があればいずれまた。今すぐ知りたいという方は次のページを読んでください。

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新下駄配列はロールオーバーで打てない?

 新下駄配列で速く打とうとすると、「ロールオーバーで打てない」ということがネックになってきます。ここで言う「ロールオーバー」とは、例えば「[D]を押し下げて、[D]を離す前に[K]を押す」という動作のことです。新下駄配列の場合、[D]→[K]と押して「かい」と入力しようとして[D]を離す前に[K]を押してしまうと、[D]と[K]が同時打鍵と判定されて「れ」と入力されてしまうという問題があります。

 この問題の回避方法は、基本的には[K]を押す前に[D]を離すことです。しかし、[D]を離したからでないと次のキーを押せないわけですから速度的には不利です。要するに「ゆっくり打ちましょう」ということです。ミスするくらいならゆっくり打った方が速いです。

 普通の文字入力の手段として新下駄配列を使う分にはそれでいいのですが、タイピングゲームでいちいち前のキーを離してから次のキーを押しているのでは良いスコアは出ません。

 実は、新下駄配列でもすべての部分でロールオーバーで打てないわけではありません。ロールオーバーで打てないのは、基本的にシフトが絡む単打の左右交互打鍵です。それ以外はオールオーバーで打てる部分がかなりあります。それを意識して打てると、あるいは無意識で打てるくらいまで習熟すると有利です。

 自分が新下駄配列でタイピングするときにロールオーバーできること・できないことを意識している文字列をいくつか挙げます。

ロールオーバーで打てない例

シフトキーが絡む左右交互

  • しん([L][F])
  • かい([D][K])
  • いん([K][F])
  • こと([I][S])
  • ひと([P][S])

 先に、ロールオーバーするとタイプミスになってしまうパターンを見ておきます。

 「しん」は出現率が高い上に非常にミスしやすいです。自分は「しん」が出てきたときには意図的に速度を落とします。「新下駄配列」の出だしは要注意(^_^;) 「かい」と「いん」も頻出パターン。「ひと」は出現率はそれほどでもありませんが、急いで打つと確実にミスします。1打鍵目が打ちにくいキーで、かつ2打鍵目が打ちやすいキーだからでしょう。

 全般的に、「い」([K])がシフトキーなので、左手で打ったあとに「い」を打つパターンは引っかかりやすいです。

ロールオーバーで打てる例

シフトキーがない左右交互

  • てん([F][N])
  • なん([;][F])
  • って([G][N])
  • った([G][M])
  • す。([Z][.])
  • る。([V][.])
  • です([,][Z])

 ロールオーバーで打てないパターンというのは、要するに単打面の左右交互打鍵で、かつシフトが絡む場合です。新下駄配列では「ん」([F])がシフトではないので、2打鍵目が「ん」ロールオーバーで打てるパターンがかなりあります。とは言え、左右交互打鍵でロールオーバーで打てることを瞬時に感じ取るのは習熟が必要です。「って」「った」や文末部分は明らかにシフトから外れていることが分かりやすいので、この辺から意識していくと良いと思います。

同手連打

  • てい([N][K])
  • こう([I][J])
  • して([L][N])
  • かん([D][F])
  • ない([;][K])

 同時打鍵シフトは基本的に両手を使うものしか設定されていないので、同じ手で打つ限りは好きなだけロールオーバーできます。アルペジオで打てるパターンは見逃さずに叩きましょう。

 「ない」([;][K])はアルペジオというほど打ちやすくはないかもしれませんが、これをスムーズに打てるかどうかはかなり重要です。『e-typing』の腕試しレベルチェックではよく出てくる印象があります。

[シフト]→[単打]

  • しょう([EI][J])
  • よう([DI][J])
  • せい([DN][K])
  • さい([SL][K])
  • けん([EL][F])
  • さん([SL][J])

 ロールオーバーで打てる恩恵が最も大きいのがこのパターンです。[単打]→[単打]よりも打ちやすい場合もあるくらいです。例えば、「いん」([K][F])は[K]がシフトなのでオールオーバーできません。しかし、「れん」([DK][F])になると、[K]のシフトが[D]に使われるので、[F]をロールオーバーで打つことができます。

 「ょう」「ゅう」は非常に出現率が高い連なりです。特に「ょう」は2位以下に大差を付けての1位です。この連なりを非常に打ちやすいアルペジオで打てます。例えば「しょう」は[EI][J]で打てます。新下駄配列で拗音が打ちやすい理由がここにあります。

 漢字の音読みも気持ちよくアルペジオで打てることが多いです。漢字の音読みの2文字目は「い」「う」「ん」が多く来ます。新下駄配列でシフト側に配置されている文字は、次の文字に来ることが多い文字が、

  1. 「い」([K])ならば[L]シフト
  2. 「う」([J])ならば[K]シフト
  3. 「ん」([F])ならば[D]シフト

に配置してあることが多いのです。

 なお、[単打]→[シフト]の場合はロールオーバーできません。例えば「から」([D][SJ])の場合、[D]を離さないで[SJ]を押すと、[DJ][S]と判定されて「あと」となってしまう可能性があります。[D][S][J]の順番で打鍵すればロールオーバーしても確実に「から」になりますが、打つ順番が制約されるのでは同時打鍵の魅力半減です。

 また、[シフト]→[シフト]はロールオーバーで打てますが、アルペジオで打てるパターンはそれほど多くありません。「され」([SL][DK])「られ」([SJ][DK])はそこそこ出てきます。

2文字連なり出現数100位まででロールオーバーで打てるかの一覧表

 新下駄配列を作るときに使った100万字データの2文字連なり出現数100位までの連なりをロールオーバーで打てるかどうか調べてみました。ロールオーバーで打っても大丈夫な連なりがかなりあることがわかります。同手連打と[シフト]→[単打]は感覚的にロールオーバーで打てることが比較的わかりやすいと思うので、タイピングゲームに限らず実用入力でも打てる部分を増やせると有利です。

 しかし、実際は意識して(あるいは無意識に)できているのはほんの一部です。特に、シフトが絡まない左右交互打鍵は難しいです。シフトが絡むかどうか瞬時に判断することができません。いくつロールオーバーで打てるパターンを打てても、一つでもロールオーバーでミスになるパターンを打ってしまうと台無しです。この表をマスターして、ロールオーバーで打てる部分はしっかり踏み込んでロールオーバーで打てるようになれば、『タイプウェル国語K』で総合成績Machineになれるのかなあと思ったりします。

2文字連なり出現数100位までの新下駄配列での打鍵方法一覧
順位 出現数 1

2

1


2


RO 打鍵内容
1 15033 EI J [シフト]→[単打]
2 7484 N K 同手連打
3 6341 EI   ※拗音
4 6117 G N シフトがない左右交互
5 5998 WI J [シフト]→[単打]
6 5875 L N 同手連打
7 5588 ; K 同手連打
8 5389 D K × シフトが絡む左右交互
9 5357 DI J [シフト]→[単打]
10 5318 I J 同手連打
11 5196 G M シフトがない左右交互
12 5075 D F 同手連打
13 5059 J L 同手連打
14 5009 L M 同手連打
15 4765 I S × シフトが絡む左右交互
16 4724 DN K [シフト]→[単打]
17 4691 M K 同手連打
18 4319 EO   ※拗音
19 4239 Z . シフトがない左右交互
20 4040 M . 同手連打
21 3950 Z V 同手連打
22 3904 D SJ × [単打]→[シフト]
23 3840 S K × シフトが絡む左右交互
24 3804 K L 同手連打
25 3743 X Z 同手連打
26 3740 WI   ※拗音
27 3661 E R 同手連打
28 3632 F L × シフトが絡む左右交互
29 3497 , Z シフトがない左右交互
30 3469 V . シフトがない左右交互
31 3448 F A 同手連打
32 3443 FI   ※拗音
33 3382 K V × シフトが絡む左右交互
34 3352 K A × シフトが絡む左右交互
35 3326 K J 同手連打
36 3299 J W シフトがない左右交互
37 3279 SL K [シフト]→[単打]
38 3206 DJ V [シフト]→[単打]
39 3169 L F × シフトが絡む左右交互
40 3073 DN F [シフト]→[単打]
41 3055 F , シフトがない左右交互
42 3028 S J × シフトが絡む左右交互
43 2951 J A シフトがない左右交互
44 2930 K M 同手連打
45 2925 CI   ※拗音
46 2916 F O × シフトが絡む左右交互
47 2860 S L × シフトが絡む左右交互
48 2859 GI   ※拗音
49 2854 SI J [シフト]→[単打]
50 2752 J D × シフトが絡む左右交互
51 2750 SM K [シフト]→[単打]
52 2737 EL F [シフト]→[単打]
53 2711 F S 同手連打
54 2666 N C シフトがない左右交互
55 2610 K D × シフトが絡む左右交互
56 2560 S; J [シフト]→[単打]
57 2549 F W 同手連打
58 2526 SL F [シフト]→[単打]
59 2486 O R × シフトが絡む左右交互
60 2482 A , シフトがない左右交互
61 2456 K N 同手連打
62 2447 K X × シフトが絡む左右交互
63 2443 F D 同手連打
64 2442 AK J [シフト]→[単打]
65 2322 A D 同手連打
66 2320 W E 同手連打
67 2318 O K 同手連打
68 2288 EL K [シフト]→[単打]
69 2229 K S × シフトが絡む左右交互
70 2217 V S 同手連打
71 2195 K . 同手連打
72 2121 F SM シフトがない[単打]→[シフト]
73 2090 K F × シフトが絡む左右交互
74 2086 FK A [シフト]→[単打]
75 2085 N R シフトがない左右交互
76 2076 K W × シフトが絡む左右交互
77 2071 F SK × [単打]→[シフト]
78 2050 P S × シフトが絡む左右交互
79 2046 / F シフトがない左右交互
80 2045 J SK × [単打]→[シフト]
81 2043 F AL × [単打]→[シフト]
82 2041 WO   ※拗音
83 2033 D H × シフトが絡む左右交互
84 2033 W ; シフトがない左右交互
85 2026 SJ K [シフト]→[単打]
86 2023 , E シフトがない左右交互
87 2016 @ F シフトがない左右交互
88 2006 E ; シフトがない左右交互
89 1996 H L 同手連打
90 1958 R I × シフトが絡む左右交互
91 1951 , DJ × [単打]→[シフト]
92 1942 V A 同手連打
93 1935 ; D × シフトが絡む左右交互
94 1922 I A × シフトが絡む左右交互
95 1920 K G × シフトが絡む左右交互
96 1915 AO   ※拗音
97 1914 A L × シフトが絡む左右交互
98 1910 , R シフトがない左右交互
99 1889 A E 同手連打
100 1885 EI H [シフト]→[単打]
  • ROはロールオーバーで打てるかどうか
  • 1文字目が拗音文字の場合の1動作目は一例

 

『美術手帖』に突然掲載された「真夜中をさまようゲームブック」

『真夜中をさまようゲームブック

 『美術手帖』2015年10月号に突然ゲームブックが掲載された、ということを「冒険記録日誌」読んで知りました。というわけで読んでみました。

 内容は、深夜に帰宅した主人公が玄関の鍵をなくしていたことに気づき、一晩の居場所を求めて深夜の街をさまようというもの。難しいルールはなく、基本的に選択肢を選んで行き先のパラグラフを決めるだけです。注意書きにはメモを取ると良いと書いてありますが、自分はメモは取らずにプレイしました。持ち物や行動記録は記憶で何とかなる範囲だと思います。すぐにデッドエンドになる選択肢もあるのでどのパラグラフをたどってきたかわかると便利は便利ですが、指セーブを活用すれば大丈夫でしょう(^_^;)

 序盤で1回デッドエンドになった以外はすんなり“(了)”まで読み進めることができました。しかし、この結末は事件の真相が最も分からない結末なんですね。最初から、今度はすべてのパラグラフを読むつもりでもう一度読みます。初回は公園をスルーしたし……。パラグラフ番号の表記が○と□に分かれているのは何か意味があるのかと思ってメモしながら解析して、半分くらい進んだあたりで単に偶数と奇数で分けられていることに気がついた。全部で2時間くらいで読み終わりました。

 このゲームブックでは、ランダム要素として「100ページ目以降を無作為に開いて、そのページの2桁目が奇数か偶数か」という乱数が使われています。なんで100ページ目以降なんだろう? 雑誌自体が全部で220ページくらいで、このゲームブックが掲載されている部分が100ページくらいなので雑誌の後半を開くことになる。しかし、172~3ページの間に綴じ込み冊子があるので開きにくい。実質50ページくらいの中から開くことになる。「2桁目」ではなく「十の位」を見ることにすれば良いのでは? それなら90ページ以上の中から開く場所を選べる(そこで1桁のページを開く人はきらいです)。

 このゲームブックを書いた津村記久子という方は、芥川賞など数々の賞を受賞している作家だそうです。文章の良さはもちろんですが、複数の結末を読むと事件がつながる感じとか、デッドエンドになる選択肢の作り方(短編なので唐突感は否めませんが)やデッドエンドになった場合の理由の説明があって理不尽さをあまり感じないところなど、ゲームブックとしてもセンスが良いと思いました。これならもっと本格的なゲームブック作品も読んでみたいです。

 それにしても気になるのが、なんで『美術手帖』にゲームブックが掲載されたんでしょうね? 『美術手帖』という雑誌は今回初めて手に取りました。「普段は普通の短編小説が掲載されているページなのかな?」と思いましたが、図書館で前後の号をいくつか読んだところ、小説の掲載自体がそれほど頻繁にあるわけではないようです。ゲームにも小説にもそれほど関係が深いとは思えない雑誌での突然のゲームブックの掲載。雑誌側の要望なのか、作家側の意向なのか。いずれにせよ、次があってほしいです。

2020/07/31追記:『サキの忘れ物』に収録されました

 その後、2020年6月29日発売の『サキの忘れ物』に「真夜中をさまようゲームブック」が収録されました。

2023/09/04さらに追記:『サキの忘れ物』の文庫版が発売されました

 さらにその後、2023年8月29日に『サキの忘れ物』の文庫版が発売されました。