Windows 10の64ビット版で、今まで使っていたキーカスタマイズソフトは使えるか?

 昨日書いたとおり、新しいPCを買ってOSがWindows 10の64bit版になったわけです。新しいPCを使うときに真っ先に気になるのは、もちろん、今まで使っていたキーカスタマイズソフトが使えるかどうかですよね! というわけで一通り使ってみました。

『のどか』

 広範囲なキーカスタマイズができるソフト。単純なキーの置き換えから、シフトの追加やその設定、Space and Shiftなど、何でもできる。シェアウェア

 2015年9月17日公開のバージョン4.29からWindows 10対応になりました。64bit対応はもっとずっと以前からしていたと思います。

 『のどか』はシェアウェアです。通常のバージョンアップは無償ですが、Windowsのメジャーバージョンアップ対応の際には有償となります。有償バージョンアップの際は、従来のユーザーは一定期間、通常購入するより安い価格でバージョンアップすることができます。自分はWindows 8対応のときのメジャーバージョンアップを1回見送って(まだVistaを使うつもりだったからね)、その後にWindows 10対応バージョンが出るとアナウンスされたあたりで改めて通常購入しました。結果、1回バージョンアップを見送ったことで拾ったお金はわずか200円ほどでした。よくできてますね(^_^;)

 というわけで、すでにバージョン4.29を持っていたので、Windows 10の64bit版でも問題なく使えます。ソフト自体は新PCにインストールして、設定ファイルなどは以前のPCからコピーして使います。

 一つだけ必要なこと。「検索プラグイン「searchit.dll」」は32bit版と64bit版があるので、『のどか』公式サイトからダウンロードして64bit版に差し替えました。

『やまぶきR』

 キーボード配列エミュレーター。簡潔で使いやすい。同時打鍵の判定を「同時に押している割合」で判定するのが特徴。フリーソフト

yamakey.seesaa.net

 インストーラーを使うようなソフトではないので、以前のPCからフォルダごとコピーしただけです。

 付属のmanualにこのように書かれています。

 特別なインストールは必要ありません。yamabuki_r.exeを実行してください。
 64bit環境では、さらにyabu_r64.exeが内部で呼び出されます。yabu_r64.exeは内部呼び出し専用で、単体実行はできません。yabu_r64.exeが強制終了してしまってyamabuki_r.exeだけが動いている状態では、64bitアプリに対して文字が出ません。文字が出ないときは、その点に注意してみてください。

したがって、Windowsが64bit版だからといって特別なことは何もありません。yamabuki_r.exeを起動するのみです。yabu_r64.exeを起動しようとしたりしないように。Windows 10でも快調に動いています。

『DvorakJ』

 キーボード配列エミュレーター。多機能。同時打鍵の判定が軽く、3キー以上の同時打鍵も実装できる。フリーソフト

 これもインストーラーを使うようなソフトではないので、以前のPCからフォルダごとコピーしただけです。

 オンラインマニュアルの「DvorakJ:全般:動作環境」に次のように書かれています。

DvorakJ は、Windows Vista, Windows 7, Windows 8.1 で動作します。 OS が 32-bit 版か 64-bit 版かは問いません。

というわけで、『DvorakJ』もWindows 10の64bit版で問題なく入力できました。

『姫踊子草』

 キーボード配列エミュレーター。細かい設定不要で使える配慮と、細かい設定ができる深さの両面がある、ディスプレイへのキーボード表示や右手担当キーの一列ずらし、タイピングソフト対応などの機能も充実。昔は、同時打鍵が実装できる汎用配列エミュレーターはこれしかなかった。シェアウェア

h12u.com

 現在の『姫踊子草』は64bit版にも対応しています。Windows 10でも問題なく使えています。

『(旧)姫踊子草』

 現在の『姫踊子草』はインストールフォルダが“姫踊子草2”となることからもわかるように、以前の『姫踊子草』(以下『(旧)姫踊子草』)とは別ソフト扱いになっています(利用権は共通です)。『(旧)姫踊子草』は下駄配列を実現できた思い出深いソフトだし、下駄配列から新下駄配列にかけて長く使っていて慣れているので、使えるなら使いたいんだよね。というわけでインストールしようとしました。そしたら……。

WindowsによってPCが保護されました

こんなウィンドウが出てインストールできません。えー!? なにこれ? 「実行しない」しか選択肢がないって、そんな ひどい……

 と思ったら、「詳細情報」をクリックしたら実行することはできるようになりました。よかった。

WindowsによってPCが保護されました 詳細情報

 これは、Windows 8から?導入されたSmartScreenという機能のようですね。

インストールしようとしたときにこの警告が出ると言うことは、どのソフトをインストールしたかという情報をどこかに送信していて、それを集計しているということですかね。ふーん、そんなことするんだ。

 さて、インストールはできましたが、『(旧)姫踊子草』をダウンロードできるページには以下のように書かれています。

以下の旧版は64ビット版Windowsにおいては32ビットアプリケーションでのみ動作いたします。

 このとおり、『(旧)姫踊子草』は64ビットアプリでは使えません。例えば『メモ帳』では文字入力がまったくできません。『(旧)姫踊子草』を一時停止すれば入力できます。

 実際に使うアプリケーションはまだまだ32bitのものも多いとはいえ、さすがにもう賞味期限切れですかね。新版が出てるのだから、素直にそちらを使いましょう。


 というわけで、自分が使っていたソフトはほとんどすべてそのまま使えました。新下駄配列とキーカスタマイズはWindows10の64bit版になっても継続します。うれしいです。

 新下駄配列とキーカスタマイズについて興味のある方は次のページを見てください。