All 30gのキーボード、REALFORCE 108US SJ38D0を買った

第2世代REALFORCEが絶賛発売中ですが……

 REALFORCEの第2世代モデル、R2のラインナップが続々と発表・発売されているところですが、自分は旧世代のREALFORCE 108US SJ38D0を買いました。日本語配列、ホワイト、テンキー付き、キー荷重All 30g。

 なんで買ったのかというと、前にちらっと書きましたが、2017年9月に東京ゲームショウへ行った時のことがきっかけです。「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP」を見に行ったのですが、そのときの東プレのブースが、タイプウェル」や「Weather typing」がインストールされているPCに、さまざまなREALFORCEが接続されていて自由に座って打てるという、REALFORCEファンには夢のような環境でした*1。もちろん、ここぞとばかりに打ち込みました。その結果、R2の長いスペースキーはあり得ねーわと思った一方、All 30gはいいわぁとも思って購入意欲が高まりました。これまでにもAll 30gのキーボードを触ったことはありましたが、実際にタイピングをしたのは初めてだったと思います。さらに、REALFORCEの公式サイト108US SJ38D0のページに「2017年内生産終了予定」という悲しいお知らせが掲載されてしまったので、なくなる前に購入しようという気持ちになりだしたのです。

 108USの目玉は、なんと言ってもキー荷重All 30gです。いままで自分が使っていたキーボードはREALFORCE 108UH SA0100ですが、キー荷重はAll 45gでした。これでも一般的なキーボードと比べると軽いですが、それと比べてもはっきり軽い。その他の点は、キートップが全部白だとか(108UHは文字キー以外は灰色が多い)[Alt]など一部のキートップの印字が緑だとか、[Windows]にくぼみが付いているとか細かい点は違いますが、ほとんど同じです。

108USと108UHのキートップを入れ替える

 さて、新しいキーボードを購入して一番最初にやるべきことは何か? もちろん、右手担当キーの右一列ずらしですよね! というわけで、PCにつなげる前にいきなりキーボードのキートップを引っこ抜きます。キートップの引き抜きは、以前ShopUで購入した「キートップ引き抜き工具(金属製)」をまだ持っているので*2それを使います。側面が鋭くて危険なのでガムテープをぐるぐる巻き付けました。

 とはいえ、一刻も早く打ちたくなったので、右手担当キーを全部入れ替えるのは後回しにして、ホームポジションの突起が付いている[J]だけ[K]と入れ替えて「e-typing」などを打ち込みました。[F]と[J]だけキートップのはめ込み口の形が異なっていて入れ替えられないようになっていて閉口したことが昔はありましたが、今回買った108USは同じ形でした。まあ108UHも同じ形だったので心配はしてませんでしたけど。

 しばらくその状態で打って満足したので、本格的に右手一列ずらしのキートップ入れ替えをしようと思ったのですが、ここで問題が1つ。

 自分のPCでは、[スペース] + [文字キー]などで記号などを入力できるようにしています。この記号の配置はとても暗記できるものではないので、今まで使っていた108UHでは、キートップ手前の面に油性ペンで入力できる記号を書き込んでいました。新しいキーボードにも同じように書き込むつもりでした、買う前は。しかし、いざREALFORCE 108USを目の前に置くと、買ったばかりのキーボードに不可逆的な改造を施してしまうのはためらいが……。前に書き込んだ時は108UHの購入後7年くらいたった頃だったのでもういいやという感じだったのですが……。

 しばらく逡巡したのち思ったのですけど、キートップの形は108USも108UHも同じですよね。だったら、キートップをまるごと差し替えてしまえばいいんじゃない? 今まで使っていた108UHのキートップを引き抜いて108USに差し込む。そうすれば108USのキートップには書き込みせずに済む。最悪、元に戻すこともできる。この手でいこう。キートップの色が違うなど多少の違いはありますが、気にしないことにします。

 108UHは前に掃除してから3年経ってだいぶ汚れていたので、キートップを入れ替えるついでに洗いました。やり方は前にやったのとほぼ同じです。キートップをすべて引っこ抜いてほこりを掃除機で吸い取り、キートップは洗面器に入れて洗剤水にしばらくつけてから歯ブラシでこする。本体の外側はぞうきんで拭く。キートップはすすいで水を切って並べて乾燥させます。今回は乾燥させるところまで1時間ほどでできました。乾燥も3時間後くらいには乾いていました。今回も、新品かと思うほどきれいになりましたよ。洗っても、油性ペンの書き込みは消えません。*3

 キートップの差し替えは、全部差し替える手もありますが、面倒なのでキートップに書き込みをしているキーだけ差し替えることにします。といっても、半分以上のキートップを差し替えることになりますけど。

REALFORCE108USの文字キーなど一部のキートップに108UHのものを流用している

 差し替えた結果が上の写真です。キーボード自体は108USですが、本来の108USのキートップはすべて白です。所々に灰色のキーがあるのがそこらの108USとは違うところです(^_^;) 編集キー(矢印キーの上にある6キー)が矢印キーの形に灰色になっているのがお気に入りです。

 108UHのキートップを流用したキーを具体的に挙げると、文字キー全部、[BackSpace]*4、[Home] [End] [Delete] [PageDown]、テンキー全部です。計70キー。見た目ではほとんど分かりません。打鍵感もキートップを入れ替える前とまったく変わりません。

 右手一列ずらしをしているので、[7] [Y] [H] [N]から右のキーのキートップは一列右に入れ替え、各段の一番右にあった[BackSpace] [[] []] [\]の4キーのキートップを中央列に使っています。あと、[Esc]と[半角/全角]のキートップを入れ替えています。また、[無変換] [スペース] [変換] [ひらがな]の親指担当キー4キーにはコルクテープを貼ってかさ上げ及び微妙な位置ずらしをしています。*5

キーが軽いのはいいことか?

 REALFORCE 108US SJ38D0を少し打った感想を書いておきます。All 30gはやはり軽いです。キーをほんの軽く押しただけではキーは動かず、しかしある程度力を入れるとスッとキーが沈み込む感じ(タクタイル感)を、45gだとはっきりと感じられます。30gだと、実際にはあるのですが、自分の感覚としてはほとんど感じません。指を置いただけでキーが押されてしまうという現象にも早速遭遇しました。しかし、不思議なことに押されてしまうキーは[A]など小指のキーであることが多いです。力の弱い小指より強い人差し指や中指の方が押されそうなものですけど。手の構造的に小指の方が下になりやすいからですかね? それとも小指の方が制御しにくいから?

 All 30gの感触は素晴らしいのですけど、実際に使っていると戸惑うこともあります。文章入力をしている時はそれほどでもないのですが、主にカーソルキーを操作している時などは、キーの上で指を支えていなければならないのと、キーを離す時に指を持ち上げるという感覚があるので、かえって疲れるという感じもします。正直、軽すぎるとと思うことも……。通常の文章入力をしている時よりも、タイピングゲームをしている時の方が軽すぎる感じはします。

 30gが良いと感じる場面もあります。[X]→[Z]、[;]→[K]、[P]→[O]のような小指が絡むやや打ちにくい同手連打の打鍵は打ちやすいです。そうだとすると、変荷重で良かったんじゃ……。*6

 まあ、しばらく使っていれば慣れるという感触もあるので、当面はこのキーボードを使ってやってみます。

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*1:ただし、大会中や大会準備中の時間は打てませんでした。

*2:そういえば、このキートップ引き抜き工具はREALFORCE 108UHと同時に購入したのでした。

*3:逆に、消したい場合はどうすればいいんだろう……。

*4:[BackSpace]はキートップへの書き込みしていませんが、中央列の目印に色を変えたかったので差し替えました。

*5:厚さ1mmのコルクテープを[無変換] [スペース] [変換]には4枚、[ひらがな]には5枚重ねて貼っています。

*6:

しかし、よくみると変荷重で自分の希望通りのREALFORCEはないような……。変荷重・日本語配列・テンキーあり・白・かな刻印あり・スペース短い(=R2ではない)・USB接続という条件だと該当する品がない。かな刻印はなくてもいいことにして、REALFORCE 108U-A XE0100かな。