読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ATOKの設定を新PCに引き継ぐ

ATOK IME PC Windows 10 フリーソフト

ATOKの引き継ぎ方法は4種類ある

 先日、新しいPCを買ったわけですが、旧PCでは『ATOK 2014』を使っていました。新PCでももちろん使います。旧PCで使っていたATOKのデータや設定を新PCに引き継ぎたいところです。

 というわけでATOKのプロパティなどを見ていると、それらしい項目がいくつも見つかります。ATOKの新PCへの引き継ぎ方法は大きく分けて4種類も用意されていました。

  1. バックアップツール
    スタートメニュー → ATOK 2014ツール(オプションで「すべて」か「学習情報のみ」を選択できます)
  2. 辞書ユーティリティ
    通知領域の「あ」を右クリック → ATOKメニュー → 辞書メンテナンス
  3. プロパティ登録編集
    プロパティ([Ctrl] + [F12]か、通知領域の「あ」を右クリック → ATOKメニュー → プロパティ(環境設定)) → 右上の「プロパティ登録編集」ボタン
  4. スタイル操作
    プロパティ([Ctrl] + [F12]か、通知領域の「あ」を右クリック → ATOKメニュー → プロパティ(環境設定)) → 「キー・ローマ字・色」タブ → 左下の「スタイル操作」ボタン

方法によって、何が引き継がれるのかが変わります。普通はバックアップツールを使えば良いでしょう。電子辞典もユーザー辞書プロパティの設定内容も、すべて丸ごと移行できます(電子辞典もバックアップする場合は、容量も時間もそれなりにかかります)。

 しかし、自分の場合、ユーザー辞書は変な学習をいったんリセットしたい気がしたし、プロパティの内容も初期設定からもう一度見直したいという気分になりました。キーカスタマイズはいくつか独自の変更をしていて変えるつもりはない。というわけで、旧PCで「スタイル操作」のファイル出力だけして新PCに持ってきました。ちなみに、そのキーカスタマイズは次のページを参照。

電子辞典を改めてセットアップする

 『バックアップツール』を使わなかったので、電子辞典などは改めてセットアップし直します。電子辞典をインストールするためのファイルは保存しているので、それをインストールしていくだけです。ちなみに、ダウンロード購入商品は『Just MyShop』で再ダウンロードすることもできます。

セットアップ可能なATOKが存在しません。

 ただし、電子辞典などの中には対応している『ATOK』のバージョンが決まっているものがあります。例えば『ATOK 2007[プレミアム]』のころに配布されていた『すいすい省入力データ 2007年x月版』などを『ATOK 2014』にセットアップしようとすると「セットアップ可能なATOKが存在しません。」と表示されてセットアップできません。

 電子辞典は同じPCでATOKをバージョンアップする際はだいたい引き継がれるので、次のような手順を踏めば使うことは可能だと思います。すなわち――『ATOK 2007』をインストールする→『ATOK 2007』対応の辞典などをセットアップする→『ATOK 2014』にバージョンアップする――です。でも、さすがに2007年のものはもういいか。面倒だし。

 『ATOK 2007[プレミアム]』とセットだった『明鏡国語辞典』と『ジーニアス英和/和英辞典』は『ATOK 2014』に直接インストールできました(『ジーニアス英和/和英辞典』は『ATOK 2014[プレミアム]』にも含まれていますが)。

 インストールした電子辞典などは以下の通り。

 このように、数多くの電子辞典をインストールできるのが『ATOK』の手放せないところです。Web検索するよりも簡単に言葉の意味を調べることができるし、複数の辞典を見比べるのも手間がかかりません。

ATOKの設定の見直し

 そのほか、「プロパティ」でいくつか設定を変更した点があるので書いておきます。

「テンキーからの入力を必ず半角にする」と「確定文字で入力する」

 「入力・変換」タブ → 「入力補助」 → 「テンキーからの入力を必ず半角にする」と「確定文字で入力する」をオン。

 日本語入力中でも半角数字を使うことは多い。半角数字を入力する場合は確定文字で入力したい場合がほとんどなのでとても便利。テンキーの威力倍増。他のIMEでは、『Google 日本語入力』はできる。『Microsoft IME』は必ず半角で入力することはできるが、確定文字で入力することはできない。

「Shift+スペース」を「常に半角」

 「入力・変換」タブ → 「入力補助」 → 「スペースキーで入力する空白文字」 → 「Shift+スペース」を「常に半角」にする。

 日本語入力中でも半角スペースを入力したい場合は多い。こうすれば、とにかく半角スペースを入力したい場合は[Shift]を押しながら入力すれば良い。逆に、半角文字を入力しているときに全角スペースを使うことはほとんどないので、「スペースの逆」よりスペースの入力が安定する。

「句読点変換」をすべてオン

 「入力・変換」タブ → 「句読点変換」をすべてオン。

 句読点は必ず文の切れ目だし、「!」「?」は自分的には句点の代替という感覚。いい機能だと思うのだけど、初期設定ではオフなのですね。なお、句読点を入力する以外のタイミングでも、変換したいと思ったら[Space]を押します。

「カーソル位置に入力モードを表示」を「簡易表示」

 「入力・変換」タブ → 「表示」 → 「カーソル位置に入力モードを表示」を「簡易表示」にする。

 通知領域に目をやらなくても入力モードを確認できるので便利、と言いたいところだけど、常に表示されているわけではないので不十分。特に、他のウィンドウからテキストエディタなどに戻ってきたときに表示されないのが残念。というわけで、自分は『SetCaretColor』というフリーソフトも併用しています。

「確定履歴」は「よく使う履歴だけファイルに保存する」

 「入力・変換」タブ → 「推測変換」 → 「確定履歴」 → 「確定履歴の保存方法」を「よく使う履歴だけファイルに保存する」にする。

 「確定履歴」は、うまくはまると便利だが、邪魔な候補も増やしまくる諸刃の剣。その下にある「確定履歴の編集」ボタンを押すとどんな候補が登録されているのか確認できます。自分の感覚では「ファイルに保存する」は明らかに過剰だと思う。かといって「メモリに保存する」は蓄積されないので寂しい。というわけでこの設定。邪魔な候補が増えてきたと思ったら、思い切って「確定履歴のクリア」をしても意外と大丈夫。

その他のこといくつか

 ついでに、『ATOK』に関して思うことをいくつか書いておきます。

いくつかのアプリケーションで『ATOK 2014』の再変換が利かない

 新PCになって困ったことが一つ。旧PC(Vista、32ビット)では再変換できたアプリケーションでも、新PC(10、64ビット)では再変換できないものがあります。例えば『TeraPad』や『EdMax』のエディタ部分で再変換できません。『メモ帳』や『Mozilla Firefox』の検索窓など普通に再変換できるものも多くあります。ほかのIMEでは、『Google 日本語入力』は同様に再変換できませんが、『Microsoft IME』なら再変換できます。

 原因がWindows 10なのか64ピットなのかわかりません。32ビットアプリか64ピットアプリかも関係ありそうな気がしますが、法則がわかりません。

「スペース変換で候補に追加する」をむやみにオンにしない

 新PCとは関係ありませんが、気がついたことを一つ。旧PCのとき、英単語の綴りの変換候補がやたらと表示されるという現象が、いつからか発生していました。今回、ATOKのプロパティを見直していて気がつきました。「辞書・学習」タブのあらゆる辞書セットで「スペース変換で候補に追加する」のチェックが入っていたのが原因でした。ATOKの設定をいろいろいじっている間に変更してしまったようです。
 変換候補なんて多い方がいいと思っていたこともありましたが、多すぎると思わぬ変換候補が上位に来たりしてかえって不便だと思うようになりました。初期設定で「広辞苑変換辞書」が(標準辞書セットではなく)オプション辞書セットに入っているのもそういう理由でしょう。個人的には便利に使っている「はてなキーワード変換辞書」も人によっては善し悪しあると思います。
 スペースで変換する候補は最小限に留め、場合によって[F2]~[F5]を使い分ける方が良い、と改めて思いました。具体的には次のような感じです。

  • [F2]:人名が変換できないとき
  • [F3]:地名が変換できないとき。郵便番号←→住所の変換をしたいとき
  • [F4]:英語の綴りで変換したいとき。英訳した言葉に変換したいとき。記号・顔文字に変換したいとき
  • [F5]:その他。難しめの漢字が変換できないときなど

「英語入力ON」を設定できるようにしてほしい

 新PCとは関係ありませんが、『ATOK』で不満な点を一つ。『ATOK』の「英語入力モード」(「全角英字」か「半角英字」。「全角英数」や「半角英数」とは違うモードです)は英単語に対して推測変換やスペルチェックが働くので便利だと思うのです。しかし、キーカスタマイズで「英語入力ON」という設定がありません。もちろん、「英語入力ON/OFF」はありますが、かな入力モードと英語入力モードは別々のキーでオンにする方が使いやすいと思うのです。「日本語入力ON」と「日本語入力OFF」は別々にできるし、「入力文字種全角ひらがな(あ)」という設定もあるのだから、その必要性はATOKの中の人もわかっているはず。ぜひ、「英語入力ON」も設定できるようにしてほしいです。