パソコンデスクの手首を置く部分を作り直した

 パソコンデスクの手首を置く部分を改良したのです。

自分は手首を置く部分をどうしたいのか

 どう改良したのかを書く前に、前提となる話を確認しておきます。つまり、わたしはキーボードと手首の位置関係をどうしたいのか、です。

 その1。タイピングをする時は手首を置きたい。浮かせるべきだという意見もあってそれも有力だと思うのですが、自分は置いています。理由は、腕の重さを支える必要があるので、手首を浮かせていると腕が疲れるから。これには反論があって、腕を必要以上に持ち上げなければ腕を支える必要はないし疲れないという意見もあります。でも、やっぱり手首を置いた方が疲れない気がします。手首を置くにせよ置かないにせよ、ひじを低くしすぎないことは必要だと思います(ひじの角度は90度以上)。

 その2。キーボードに手を置いた時に手首が反らないようにする。自分はこちらの方が重要だと思います。手首が反った形を続けると、手が疲れるのがかなり早くなると思うのです。手首を痛める原因にもなる気がします。手首が反らないようにするためには、キーボードのキートップ面を低くする必要があります。キーボードを置いた面に手首を置くのは、キーボードの厚みの分だけ手首が反ってしまうので全然ダメです(そうなってしまうくらいなら手首を浮かした方がマシだと思います)。キーボードの手前に手首を置く台を設置する必要があります。また、キートップ面の奥が高くなりすぎないようにします。キーボードには奥をかさ上げするためのスタンド(チルトスタンド)が付いていますが、当然使いません。それどころか、むしろ手前をかさ上げしてキートップ面が水平に近くなるようにします。

発泡スチロールの手首を置く台を設置していた

 これを踏まえて、いままで実際にどうしていたか。

 まず、キーボードの高さを確認します。使用しているキーボードは「東プレ REALFORCE 108UH」です。キーボードを置く面からキートップ面までの高さは、最下段([スペース]や[変換]がある段)で3cm弱、ファンクションキー段([Esc]や [F1]がある段)で4cmくらいです。このままだと奥の方が高くて手首が反ってしまう感じになるので、キーボードの手前の底に厚さ0.5cmの板を入れて底上げします。したがって、キーボードを置く面からキートップまでの高さは3.5~4cmになります。

 次に、手首を置く面の高さです。自分が使っているパソコンデスクは引き出し式のキーボードを置くスペースがあるのですが、それ自体に高さ1.5cmほどの手首を置く台(パームレスト)がついています(たぶんこれです→「天然木パソコンラック - YDN-75H」)。したがって、キーボードを置く面から手首台の面までの高さは1.5cmです。

 キートップまでの高さが3.5~4cm、手首台までの高さが1.5cmなので、キートップの方が手首台より2~2.5cmほど高いことになります。

 手首台が付いているのだからこれで良しとも考えられますが、自分はこれでも手首を置く位置が低すぎて手首が反ってしまう感じがします。また、手首を置く台が固いので、長時間タイピングをしていると手首を置いた部分が痛くなるという問題もあります。そこで、あまり固くない材質の物で手首を置く台をかさ上げします。100円ショップで発泡スチロールの板を買ってきて、カッターナイフで切って両面テープで貼り合わせました。厚さ0.5cmの板を3枚重ねて元の台に固定します。さらに、肌触りを良くするためにコルクテープ(厚さ0.1cm)を貼りました。これで、キートップは+3.5~4cm、手首台はかさ上げされて+3cm、その差は0.5~1cmほどになりました。これなら手首を台に置いた状態ても、手首を反らさずにタイピングできます。

 この環境はとても快適で、2009年頃からずっとこの状態でPCを使用していました。

新たにEVA樹脂製マットで手首を置く台を作った

 しかし、長年使用しているとだんだん発泡スチロールの台が劣化してきました。コルクテープははがれてくるし、発泡スチロールが手首を置く位置だけへこんできます。コルクテープは貼り直せば済むことですが、へこみの方は簡単には直せません。少し押したくらいではへこまないのですが、長年同じ圧力を掛けているとだんだんへこんできて元に戻らなくなりました。最初は定位置が定まった感じで悪くないかと思ったのですが、そのぶん手首の位置が低くなるし、くぼみにはまって手首が動かしづらくなる。感触も悪い。

 というわけで、手首台を作り直すことにしました。発泡スチロールより良い材質の物はないかなと100円ショップ(ダイソー)へ。見つけたのが「つながるマット」という商品名のEVA樹脂製のマット。本来は床に敷くマットで、発泡スチロールより弾力があります。厚さ1cm。表面には細かい凹凸がついています。
f:id:y_koutarou:20150113011428p:plain これをカッターナイフで切って両面テープで2枚貼り合わせ、手首台に固定します。カッターナイフでうまく切れるか不安だったのですが、簡単に切り取れました。断面もきれいです。むしろ両面テープで貼り合わせる方が問題でした。表面に凹凸があるので少し貼っただけではすぐにはがれてしまいます。結局、ほとんど全面にテープを貼ることになりました。
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 これでキートップは+3.5~4cm、手首台は+3.5cm、キートップと手首台の差は0~0.5cmになりました。いままでよりも手首を置く位置がやや高くなりましたが、あまり気になりません(キートップと手首台の関係だけで言えば、手首台はもっと高くても良いと思います)。マットの感触も適度に柔らかく、適度に滑りやすく、肌触りも良く、いままでの発泡スチロールの台よりも良い感じです。問題はどれくらい劣化するかですが、もともと人が上に乗ることを想定しているマットですし、発泡スチロールより耐久性がありそう。当面はこれでいこうと思います。