『新版 指輪物語10 追補編』を買った

 前に書いた通り、『指輪物語』の再読をしています。現在、第4巻「旅の仲間 下2」に入ったところ。覚えていたところもあり、忘れていたところもあり、新訳で戸惑ったりするところもありで、楽しんで読んでいます。

 それで、少しググったりして気がついたんですが、『新版 指輪物語』の第10巻が発売されてたんですね。

 文庫版の『新版 指輪物語』は1992年7月30日初版発行ですが、その時は全9巻でした。そして旧文庫版では6巻(最終巻)に収録されていた追補編が、新版ではカットされてしまいました。これは残念だった。確かに少ない文章量の中にかなりの情報が詰め込まれていて読みにくい部分ではありましたが、ここでしかわからない情報も多かった。指輪物語を味わうには欠かせないと思う。昔、自分が新版を買ったにもかかわらず結局読まなかった理由は、この追補編が収録されていなかったことが大きかった気がします。

 そしたら、なんと11年後の2003年12月20日に第10巻として追補編が発売されてたんですね。これはまったく知りませんでした。映画の『ロード・オブ・ザ・リング』(第1部)の日本公開が2002年3月2日だから、その影響ですかね。

 というわけで、さっそく追補編を買ってきました。独立した巻で発売されているだけあって追補編A~Fの完全収録です。これは嬉しい。旧文庫版ではA~CとDの一部しか収録されていなかった(と記憶している)ので、初めて読む部分もあります。これで、今回の再読にまた一つ楽しみが加わりました。

 カバーで気がついたことが一つ。自分が持っている新版のカバーの表紙と背表紙は、“指輪物語”が小さな赤文字で、“旅の仲間”などのサブタイトルが大きな金文字で書かれています。今回買った追補編では文字の大きさが逆になっています。“指輪物語”が大きな赤文字で、“追補編”が小さな金文字です。検索してみると、追補編の画像でも“追補編”の金文字の方が大きいものが多く見つかります。きっと追補編が発売された後で、いつからかカバーデザインが新しくなったのでしょう。また、本屋で見たところ、カバーの折り返し部分にあらすじと登場人物(追補編では著者紹介)が書かれていました。他の本ではよく見かけますが、『指輪物語』にはなんか似合わないと思ったり。自分が持っている版では全巻のタイトルが書かれているだけです。

 それと、今回買った追補編の奥付を見ると「2004年3月 5刷発行」となっていました。ということは、それ以降増刷されていないということでしょうか。結構怖いですね、絶版になりそうで。まあ、さすがに『指輪物語』が絶版になることはないと思いますが、『終わらざりし物語』は、特に上巻はすでに入手困難なようですね。『終わらざりし物語』は「追補編」にも『シルマリルの物語』にも入らなかったトールキンの遺稿をクリストファ・トールキンがまとめたもので、日本語訳は2003年12月13日に発売された、ということを自分は最近知りました(^_^;) そんなすごいものが21世紀に入ってから発売されてるなんて! 『指輪物語』の再読が終わったらぜひ読みたいと思っていたのに……。『シルマリルの物語』の新版も21世紀に入ってから発売されていて、これはまだ入手可能のようですが、いつまでもつか。

 いつでも買えると思わず、ほしいと思った本は読む時間が無くてもとりあえず買っておくべきと改めて思った次第。


追記(2015/03/01)

『終わらざりし物語』は2014年8月20日付けで6刷が発行されました。増刷してくれた河出書房新社に感謝。