『Firefox 57.0 (Quantum)』で『FireGestures』と『Make Link』が使えなくなって途方に暮れたかと思ったけど、『Foxy Gestures』で代替できたので問題なかった

Firefox 57.0 (Quantum)にバージョンアップしたらアドオンが悲劇

 『Firefox』がやたら重いなと思っていたら、再起動した瞬間に突然バージョン57.0にアップデートされました。「Quantum」なんて名前も付いている。いきなり動作が軽くなってこりゃいいじゃん、と思っていつものように右ボタンを押しながらリンクをクリックしたら、同じウィンドウで開いた(´・ω・`) この操作をすると新しいウィンドウで開くように『FireGestures』で設定しているのだけど……。まさかと思ってアドオンを確認すると、使っていたアドオンが半分くらい「旧式の拡張機能」欄に押し込められて無効になっていた。ぎゃー。

 いままで使えていたものがドカンと使えなくなるアップデートを半ば強制的にやるという手口は許されるの? 「アドオンシステムの変更についての詳細」のリンク先に「もっとも人気のある主要なアドオンはすでに互換性が保たれており、多くのユーザーはこの変更に気づくことはないでしょう。 」と書いてあるのも、俺の神経を逆なでする。ふざけんな。

 とりあえず、頻繁に使っていた機能は次の3つ。

  • 『FireGestures』
    • 「右ボタン + 左クリック」で「リンクを新しいウィンドウで開く」(ロッカージェスチャ)
    • 「右ボタン + ホイール」で「文字サイズのみ変更 - 拡大 / リセット」(ホイールジェスチャ)
  • 『Make Link』
    • 現在のページのタイトルとURLをコピーする

最低この3つは何とかしたい。実装できない場合は『Firefox』の使用を継続するかどうかも考える事態になります。

『FireGestures』の代替アドオンは『Foxy Gestures』に

 ググってみると、マウスジェスチャーのアドオンの代替候補は『Gesturefy』と『Foxy Gestures』の2つがあるようです。まず『Gesturefy』を試してみます。サイトは英語ですが、インストールしてみると説明文は日本語になりました。設定画面はわかりやすいし、ロッカージェスチャーもホイールジェスチャーも設定できる。これでいいじゃんと一瞬思ったのですが、なぜかロッカージェスチャで設定できる項目に「リンクを新しいウィンドウで開く」がない(´・ω・`) これが一番実装したい機能なのに……。「リンクをタブで開く」はあるのに……。

 続いて『Foxy Gestures』を試します。これはインストールしても説明文は英語のままです。ぎゃー。でも、他の手を探すのも大変そうなのでがんばって読みます。まあ、なんとなくはわかります。

 『Foxy Gestures』もロッカージェスチャー(chord gestures)も、ホイールジェスチャー(wheel gestures)も実装できます。しかも、「リンク先を新しいウィンドウで開く(Open Link in New Window)」設定もありました! 「ズーム拡大(Zoom in)」と「ズームリセット(Reset Zoom)」もあります。*1

 これで、いままで『FireGestures』で実装していた機能で重要なものは実現できました。

『Make Link』の代替アドオンも『Foxy Gestures』に?

 残るは、いままで『Make Link』で実装していた機能です。『Make Link』の代替アドオンとしては『Format Link』というものがあるようです。これも説明文は英語ですが、まあ何とかなるでしょう。これを使えば『Make Link』と同等のことはできそうな感じです。

 でも、その前に気になったことがあります。さきほど導入した『Foxy Gestures』には『Gesturefy』にはないおもしろい機能がありまして、「User Script」で機能を追加することができるのです。と言っても、機能を作るにはスクリプトを書く必要があります、どう書けばいいのか自分はさっぱり分かりません。

 しかし、下記のサイトにスクリプトの例がいくつか掲載されています。

texst.netこの中に、ずばり「タイトルとURLをコピー」というスクリプトがあるじゃないですか! これをそのまま使わせてもらえばいいんじゃない? 結局のところ「現在のページのタイトルとURLをコピー」さえできればいいのだから。

 というわけで、上記のサイトからスクリプトをコピーして『Foxy Gestures』の「User Script」に貼り付けました。ここで作った機能はwheel gesturesやchord gesturesで選択できる項目にも追加されます。これで、左ボタン + 右クリックで現在のページのタイトルとURLをコピーするようにできました。いままでは右クリックメニューを経由して実行していた機能が左ボタン + 右クリックで実行できるので、むしろ今までより良いかも?

やりたいことはすべて実現できました

 今回の設定は以下の通り。『Foxy Gestures』ではマウスジェスチャーは自分で一つ一つ設定する必要があるのだけど、自分はマウスジェスチャーは使ってないので設定してません。

自分の『Foxy Gestures』のホイールジェスチャーとロッカージェスチャーの設定

 なお、wheel gesturesのScroll Downが、「Zoom Out」ではなく「Reset Zoom」であるのは、自分の場合はブラウザの表示を標準より縮小したいことはまずないからです。ほぼ「縮小したい」=「拡大したものを元に戻したい」なので、「Reset Zoom」の方が好都合です。縮小したくなったらキーボードでやればいいんです。*2

 これで、自分がやりたかったことはほぼすべて実装できました。一時はどうなることかと思ったけれど、意外とあっさり解決できました。良かった。*3

Firefox 57.0 (Quantum)関連リンク集

*1:「全画面表示」はないけど、まあいいや。[F11]ひとつでできるし。よくみると、「全画面表示」どころか「ウィンドウを最大化」さえないのだけど。なぜ? 「ウィンドウを最小化(Minimize Window)」はあるのに。

*2:なお、『FireGestures』の拡大縮小では「文字サイズのみ変更」という項目があったので、ホイールジェスチャでの拡大縮小は文字サイズのみ、[Ctrl] + [+][-]での拡大縮小は画像なども含めて、という使い分けができました。それができなくなったのは残念ですが、まあいいや。

*3:一つ気になることが。『Foxy Gestures』の「Open Link in New Window」を実行すると、一瞬画面がちらつく感じがします。慣れるとは思いますが、ちょっと気になります。よく見ると、リンク先をいったん同じウィンドウの新しいタブで開いて、そのタブを閉じて、改めて新しいウィンドウで開く、という挙動をしているように見えます。なんでだろう? 『Gesturefy』で「新しいウィンドウで開く」がないことといい、意外と実装するのが難しい機能なのでしょうか?

2011年ヤクルト、クライマックスシリーズの狂気

 今年もクライマックスシリーズが真っ盛りの季節で楽しそうですね。ヤクルトは出てないけどね(´・ω・`) でも、試合は結構見ています。やはり短期決戦は試合の密度が濃くて見応えがある。セはちょうど秋雨前線が停滞している影響をもろに受けて、雨中の決戦あり、雨天中止あり、コールドゲームありと天気で明暗が分かれていておもしろいです。

 ところで、CSと言えば、自分は2011年のヤクルトの戦いぶりが強く印象に残っています。自分は「無茶な采配」だと思いました。2011年CSのヤクルトに関する記述を見ると「奇襲に博打」「明日なき戦い」「館山は耐えられたか?」「命を削って試合をしている」「捨て身」「狂気」という不穏な言葉が出てきます。このCSについてはこの前の記事で少し書いたのですが、そうしたら他の部分も書きたくなりました。そこで、2011年ヤクルトのCSシリーズの戦いぶりについて、ちょっと長くなりますが当時を思い出しながら書いてみます。

まさかの大逆転V逸とヤ戦病院

 2011年のヤクルトはシーズン序盤から首位をキープしていて、2001年以来の優勝が見えていました*1。8月は怪しくなってきたけれど、9月の初めに9連勝して「さすがにこれはもう大丈夫だろう」と優勝を確信しました。ところが、そこから中日が急激に追い上げてきて、最後は直接対決で4連戦4連敗を食らって優勝を逃すという結果に終わりました。

 でも、レギュラーシーズン優勝が最大の目標ではあるけれど、まだクライマックスシリーズがあります。神宮球場でのCS開催はこの時が初めて、ポストシーズンに出場するのはもちろん2001年の優勝以来でした。久々の短期決戦出場で、これはこれで楽しみ。

 この時のヤクルトの戦力を見ると、投手は館山昌平石川雅規の左右のエースが盤石。他の先発は、由規村中恭平増渕竜義赤川克紀の「ドラ1四兄弟」ら。リリーフは日本4年目を迎えた林昌勇が安定のクローザー。いったん自由契約になりながら再契約したバーネットがリリーフに転向して大活躍。長年活躍してきた押本健彦松岡健一もやや金属疲労が見えながらこの年も60試合登板を達成。ドラフト4位ルーキーの久古健太郎が貴重な左のリリーフ。という布陣。

 打線は、リーグの中では良い方だけど物足りない。この年は統一球(というか違反球)が導入された年で、NPB全体が打撃低調でした。中心選手の青木宣親は、最低打率.330は期待したい選手でしたが、この年は.292と不振。ベテランの宮本慎也が.302で打率リーグ3位。畠山和洋が.269で本塁打23本。バレンティン本塁打王だけど、打率.228だからねえ。悪くは無いけど、投手が打たれても打線でカバーできるという戦力ではない。特に、シーズン終盤にみんなで調子を落としていたので……。「いかに失点を防ぐか」。短期決戦ではよく言われる言葉ですが、それが特に重要という年でした。

 それなのに、肝心のCSを前に伝統のヤ戦病院が発動。レギュラーシーズンで勝ち継投の一角だった久古が不在。バーネットもケガあがり。林昌勇もいまいち怪しい。鉄壁だったリリーフ3枚が不調という状態でした。先発も由規、七條祐樹が離脱。この投手陣をどうするかがCSの課題でした*2。信頼できる投手は館山昌平石川雅規・村中恭平の先発3枚。これをどう使うか。小川淳司監督の描いた構想はいかに?

“クローザー”村中恭平の活躍

 ファーストステージ。相手は巨人。初戦の先発は11勝5敗、防御率2.04の館山昌平。5回1失点で代打を出されて降板(代打の藤本敦士が同点適時打)。6回からリリーフのマウンドに上がったのは、先発要員の村中恭平。村中は9回2死から大村三郎本塁打を打たれるまで、3回2/3を投げるロングリリーフを見せてヤクルト勝利。このときの村中の投球は、自分の中のヤクルトベストシーンの一つです。この時点では「不安なリリーフ陣に速球派の村中を回す構想か! 久古不在で手薄な左リリーフの補強もできて一石二鳥だ」と思っていました。そんなのんきな作戦ではなかった。

 第2戦。先発はもちろん石川雅規。1-2でリードされる展開で、5回途中から押本 - 増渕 - 松岡 - 林昌勇といつものリリーフ陣(増渕は前の年リリーフだったので)でつなぎますが、最後の林昌勇が打ち込まれて大差負け。もともと林昌勇は不安がある状態でしたが、それが露呈した形となってしまいました。

 第3戦は赤川克紀が先発。またも村中がリリーフで登板し、8・9回の2イニングを投げてヤクルトがファイナルステージ進出(森岡良介の「お立ち台、2回目でーーーーーす」が出た試合です)。ここまでの投手起用は理解できます。しかし、あとで知りましたが、この時点で初戦に先発した館山もリリーフで待機していたそうです。

狂気のファイナルステージ

 ファイナルステージ。相手は中日。この年の中日は落合博満監督の最終年。チーム防御率はリーグ最高、チーム打率はリーグ最低で優勝というシーズンでした。一方、ヤクルトも打線は低調。ファーストステージにもまして失点を防ぐことが重要となることが予想されました。

 初戦の先発は増渕竜義。ファーストステージ第2戦でリリーフ登板した投手です。ちょっと「おや?」と思う起用ですが、まだこの時点では気がついていない。試合は吉見一起 - 浅尾拓也 - 岩瀬仁紀の鉄壁の中日投手リレーに抑え込まれてヤクルト負け。

 そして問題の第2戦。先発は石川雅規。順番通りなら館山が登板するところです。石川は中3日ですよ!? 打線もびっくり仰天。レギュラーシーズンでは1試合も出場していないルーキーの山田哲人を1番で起用するという大博打。スタメンで使うのはまだ分かるけど、1番で使うか? 1番山田・2番上田ってフェニックスリーグかよ!(上田剛史も2011年12試合、通算55試合出場の若手選手です)。この頃から山田にはシンデレラボーイの雰囲気がありました(このシリーズでは活躍してないけど)。3番宮本慎也・4番青木宣親というのもレギュラーシーズンでは一度もなかった打順です。なんと無茶な采配。

 試合内容はこの前の記事で書いたので詳しくはそちらも見てください。ヤクルト石川・中日チェンの両先発が好投し、0-0のまま8回表。1安打無失点と好投を見せる石川の打順、2死走者なしで代打飯原誉士を送る勝負手。これが的中。飯原の代打本塁打で均衡が破れてヤクルトが勝ちました。

 問題は石川の後に登板した投手です。なんと館山昌平。ファーストステージ第1戦で先発した投手で、翌日の先発も予想された投手です。自分はこのシリーズは村中がクローザーをやるものとばかり思っていたので、もう何が何やら……。館山は8・9回の2イニングを投げました。

 第3戦。先発は……村中恭平! 村中はクローザーじゃなかったのかよ! この時点で、ようやく小川監督がこのシリーズをどう戦うつもりだったのかが分かったような気がしました。この試合はバーネット - 渡辺恒樹 - 押本健彦 - 松岡健一 - 林昌勇の必死の継投で1点差を守り切ってヤクルト勝ち。このシリーズで「先発要員のリリーフ」なしで勝った唯一の試合です。特に、2回1/3を投げたバーネットが光るロングリリーフでした。

 第4戦は先発の赤川が初回に失点してヤクルト負け。対戦成績2-3(アドバンテージ含む)と追い詰められる。

 そして第5戦。先発は館山昌平。リリーフ登板から中2日ですが、もう驚きません。館山は好投しましたが、0-0の6回に井端弘和に2ラン本塁打を浴びてヤクルト敗退となりました。井端に2ランを打たれた時の絶望感は忘れられない。1塁走者の荒木雅博が走るぞ、走るぞと執拗に牽制していたのにやられて、井端に狙いますした長打を打たれたというシーンでした。

もし第6戦があったら?

 このシリーズでヤクルトで先発した投手の登板を表にしてみました。

2011年CSのヤクルトで先発した投手の起用
月日 相手 館山 石川 赤川 増渕 村中 スコア
10/29 巨人 先5回 - - - リ3回2/3
10/30 巨人 - 先4回2/3 - リ2回 -
10/31 巨人 - - 先6回2/3 - リ2回
11/1 - - - - - - -
11/2 中日 - - - 先2回1/3 -
11/3 中日 リ2回 先7回 - - -
11/4 中日 - - - - 先3回1/3
11/5 中日 - - 先4回 - -
11/6 中日 先5回1/3 - - - -

 館山は先発2回・リリーフ1回、村中は先発1回・リリーフ2回登板しました。増渕もリリーフ登板しています。しかもリリーフはすべて2イニング以上。先発は5人で回す中で、その合間を縫って4回もロングリリーフに突っ込んだのです。

 もし、ファイナルステージ第5戦にヤクルトが勝って第6戦があったら、先発は誰だったのでしょうか? たしか、増渕はファイナルステージ第1戦の先発後に登録抹消されてたと思います(そして山田を一軍登録した)。ということは、再び中3日で石川が先発だったんでしょうか。そうだとすると、ファイナル第2戦の「代打飯原」も納得できます。もともと石川は早めに降板して中3日先発に備えるつもりだった。石川の後は館山をロングリリーフさせる。館山はファーストステージ第3戦からリリーフ待機していたのだから、むしろ休養十分。石川が7回まで投げたというのは、むしろ引っ張った方だと。予定通りの代打飯原。そして、もし第6戦があれば村中も再びリリーフに突っ込んだんでしょうね。

 いま考えても無茶だよね。でも、勝てる可能性があるとすればこれしかなかったよね。仮に、きれいに中5日で先発ローテを組んでいたらこうなります。

2011年CSのヤクルトが中5日ローテだったら……
月日 相手 館山 石川 赤川 増渕 村中
10/29 巨人 - - - -
10/30 巨人 - - - -
10/31 巨人 - - - -
11/1 - - - - - -
11/2 中日 - - - -
11/3 中日 - - - -
11/4 中日 - - - -
11/5 中日 - - - -
11/6 中日 - - - -

うん、無理だな。ぜんぜん勝てる気がしない。おそらくファーストステージで敗退する。

 レギュラーシーズン中ではあり得ない、もしかしたら選手寿命を縮めてしまうかもしれない、しかしポストシーズンという重要な試合で勝つためにはそれしかない。そういう采配をするべきだったのかどうか。いまでも迷います。でも、やったからには勝ってほしかった。正直、始まる前は中日は勝てる気がしなかったけれど(4連戦4連敗の流れがあったからね)、ファイナルステージ第2戦の飯原の本塁打をみたときは勝てると思った。だからこそ、第5戦の井端の2ランの絶望感を味わったわけです。

 このクライマックスシリーズの終了後、館山昌平は右手血行障害の手術を受けました。この時点では翌年には戻ってくるのですが……。

2011年ヤクルトCSリンク集

データ

総評

戦前予想・観戦記・記事

動画

*1:ちなみに、自分は開幕前から優勝間違いなしと思っていました。だから、CSと日本シリーズのチケットを取るためにこの年からヤクルトファンクラブ入ったしね。優勝は逃しましたが、神宮開催のCSは首尾良く第1・2試合を現地で観戦することができました。

*2:なお、打撃陣も川端慎吾川島慶三が離脱していました。また、CSには間に合いましたが、相川亮二が骨折で、宮本慎也が肺炎(!)で終盤に離脱して、それがV逸の要因になっています。

今浪隆博と飯原誉士と徳山武陽の思い出

 今年もヤクルトの戦力外通告が発表されました。

www.yakult-swallows.co.jp

 それぞれに思い入れのある選手ですが、特に自分が好きだった選手が今浪隆博飯原誉士、徳山武陽の3選手です。そこで、ヤクルトを退団するこの3選手の、自分の思い出のシーンなどを振り返ってみることにします。

今浪隆博の思い出

www.hochi.co.jp

 「一番はまず、病気と闘っていかないといけないということ。自分の状態が上がるにつれて、体に不調が出てきた。お医者さんに見てもらった結果を見ると正常だけど、僕自身、明らかに正常じゃないと感じることが多かった。そういう人間が一人いると、周りを振り回すし、迷惑をかけてしまう。いつも申し訳ないという気持ちで今年はずっとやっていた。もっと早く自分から言うべきだったとも思うけど、自分の弱さというか、それを認めたくない自分がいた」
《中略》
最後は「(牛丼チェーンの)吉野家でバイトでもします」といつもの冗談で笑わせた。 

 甲状腺機能低下症だとは聞いていましたが、今季は一軍に復帰したので良くなったのかと思ったら、すぐに抹消されたのでまだ時間がかかるのかと心配していたところでした。

藤川球児から15球粘って

 今浪らしいシーンといえば、2016年8月7日の阪神戦。5-5の同点の8回裏の先頭打者で、藤川球児から15球粘って四球を選ぶ。この試合、神宮球場の2階席から見てました。今浪はこの試合途中出場でしたが、2打数2安打1四球で3得点に絡んでサヨナラのホームも踏む大活躍でした。

「収穫の時期かなと」がスワローズ検定に?

 2015年10月16日、クライマックスシリーズ、ファイナルステージ第3戦。6回裏、菅野智之から貴重な追加点となるタイムリー。ヒーローインタビューの「そろそろ収穫の時期かな」という台詞が今浪らしい。

 個人的なことですがこのシーンの思い出が一つ。このシーンを元に第2回スワローズ検定の公募の問題を一つ作りました。問題が採用されたとは聞いているのだけど、具体的にどの問題がどの級に採用されたかは試験を受けた人しか分かりません(自分は1級しか受けていないので)。その問題がこれ。*1

問題
2015年10月16日、巨人とのCSファイナル第3戦でお立ち台に呼ばれた今浪隆博が言った言葉は?

  1. そろそろ収穫の時期かなと
  2. 気持ちいいですね。迷惑ばかりかけていたので本当にうれしいです
  3. 僕がヒーローでいいんですか?
  4. お立ち台! 2回目でーす!

「月刊丸ごとスワローズ」のインタビュー

 もう一つ、今浪と言えば「月刊丸ごとスワローズ」に載っていたインタビューが面白かった、という話を以前書きました。

y-koutarou.hatenablog.com

 成績的には、日本ハム時代からそこそこ出場はしているけれど、やはりピークは2015~2016年ですね。2015年は大引啓次がFAで入団して遊撃のレギュラーは安泰かと思ったらあまりにも打率が低い。そこで、今浪が攻撃型遊撃手として時々スタメン出場。.317の成績を残し優勝に貢献しました。2016年は畠山和洋が怪我で離脱したので一塁でのスタメン出場が増え、出場試合数、打席数とも最高を記録し、打率も.279。ここからが今浪の全盛期だと思っていたのにそれからわずか1年で引退とは。

飯原誉士の思い出

何度も期待を裏切っていた男が

 飯原誉士と言って思い出すのは、一番は2011年のCSの代打飯原奇跡の先制ホームランですね。飯原はこの年、打率.126、本塁打0本とまったく期待はずれに終わっていました。CSに入ってからも、ファーストステージ第3戦、村中恭平をロングリリーフさせるために、あえて6番に村中を入れて打席の回る9番に飯原を入れたのに、いざ打席が回ってくると飯原は初球を打ってどうしようもない二ゴロ。「村中9番でも同じだったね」ヤクルトファンは深いため息をついた、というシーンがありました。

 そして迎えた2011年11月3日のファイナルステージ第2戦。ヤクルト石川雅規、中日チェンの両先発が好投し、試合は0-0ののまま8回表、2死走者なし。ここでヤクルトベンチは、7回を1安打無失点と完璧に押さえ込んでいた石川雅規に代えて、代打飯原を送りました。「ここはどう考えても石川続投だろ!」ヤクルトファンは誰もが絶望しました。それがホームラン。当たりも、打った瞬間はそれほど良くは見えなかった。「お、うまくレフト線に落ちれば長打になるぞ」くらいだった。それがポール際に飛び込むホームラン。

 この2011年のCSのヤクルトは「明日なき戦い」を繰り広げていて本当に面白かった。優勝した2015年より思い入れが強いかもしれない。結局ファイナルステージ2勝4敗で敗退するのですが、素晴らしい戦いぶりでした。

y-koutarou.hatenablog.com

 他に飯原と言って思い浮かぶのは……。

飯原の“全国デビュー”

 2007年5月25日。この年は岩村明憲がメジャーに移籍した年で、サードの穴を埋めようと宮出隆自度会博文サードに挑戦しました。しかし、三塁守備の壁は高く、結局思い切りの良い打撃と俊足を武器に飯原がサードに定着しました。そんな売り出し中だったころにこのプレー。サヨナラのシーンだったので、当然あらゆるスポーツニュースで放送されてしまいました。

“コロコロ返球”

 2011年9月24日。中日と激しい優勝争いをしている最中にこの返球でサヨナラ負け。この年、終盤戦の直接対決で大きく負け越して、中日に逆転優勝を許します。

ライアン小川の2桁勝利がかかった試合で

 2014年10月7日。シーズン最終戦。この落球で小川泰弘はルーキーイヤーからの連続2桁勝利を逃しました。

飯原はもっとやれるはず

 どうも飯原というとこういうシーンばかり思い出してしまうね(^_^;)

  正直、飯原はもっとやれたはずだという思いが強いです。規定打席に達したことが3度ありますが、どの年もあと一歩物足りない感じがした。2010年のシーズン終盤、あるインターネットラジオで「飯原ももう一皮むけないとあかんね」と言っていたのが忘れられません。この年は15本塁打を記録して、来年こそはもう一皮むけて3割30本を狙える選手になると思っていたのに、翌年から大不調。2011年と言えば統一球(というか違反球)が導入されてあらゆる打者の打撃成績が落ち込んだ年です。飯原も統一球で大きな被害を被った一人でした。2014年は火ヤク庫打線の流れに乗って成績が回復して、ここから復活すると期待したのですが……。 現役続行する意向とのことなので、俺はまだ君を信じているぞ。

www.sanspo.com

 あと、応援歌は昔の方が飯原らしくて好きだったなー。ちょうど応援歌を変えた年から成績が落ち込んだし。

徳山武陽の思い出

 徳山武陽はいまどき珍しくワインドアップから速球を投げ込む。長身で昔の大型エースのような投手。育成からスタートして2013~2014年は先発登板が何度かあったのですが、チームが低迷している時期でいまいち勝ち星に恵まれなかった感があります。2015年はリリーフで優勝に貢献しました。

 越智大祐大隣憲司もなった黄色靱帯骨化症という国指定の難病を発症して2016年11月に手術を受けていました。今季は復帰して、9月29日の二軍戦で打者27人で完封するなど二軍では好投していました。順調に回復して来季は一軍復帰という流れだと思っていたのですが、そんなに厳しい状態なんでしょうか?

*1:ちなみに、2は2015年6月30日の大引啓次、3は2015年4月19日の上田剛史、4は2011年10月31日の森岡良介です。森岡のは引いたw

REALFORCEのスペースキーが長くなってしまった喜びも悲しみも

新世代REALFORCEが発表されたが……

 先日、東プレの高級キーボード、「REALFORCE」(リアルフォース)の第2世代となる「REALFORCE R2」が発表されました。*1

japanese.engadget.com

東プレ REALFORCE R2 日本語108配列 静電容量無接点方式 USBキーボード 変荷重 昇華印刷 かな表記あり アイボリー R2-JPV-IV

 REALFORCEは自分も愛用しているキーボードです。もう10年以上使っています。だからこのリニューアルは自分も注目するところですが、一番気になるのがスペースキーが長くなったこと。いや、「気になる」なんて生やさしいものではありません。「あり得ない」レベルです。これだけでもうREALFORCEはキーボードの選択肢から外れました。さようなら。日本語キーボードの良いところは[無変換]と[変換]があることなのに、それを打ちにくくしてどうするの。[スペース]だけ打ちやすくなってもしょうがないじゃん。

 自分の感想はそんな感じですが、当然東プレだってスペースキーが長い方が売れると判断したからそうしたわけで、スペースキーが長くなったことを歓迎する声もあります。上記でリンクした記事のはてなブックマークを見ても、賛否両論入り乱れています……、と書こうと思ったら、長いスペースに否定的なコメントの方が明らかに多かった(^_^;) まあ、こういうコメントは否定的な意見の人の方が積極的にするものだし、Twitterでも「スペースが長くなって嬉しい」のようなツイートも見かけるので(「スペースが長くなって悲しい」のようなツイートはもっとよく見かけるけど)、賛否両論あるのは間違いないでしょう。

親指で押せるキーは多い方がいいに決まってる

 なぜ、スペースキーが長い日本語キーボードはダメなのか?

 それは、無変換キーと変換キーが親指で打ちにくくなるからです。ほかの指が文字キーを複数担当して忙しく動き回る中、親指はほかの指とは別の流れでキーボード最下段のキーを担当できる貴重な指です。その活用がスペースキーだけに限定されるなんて、なんともったいない。

 英語キーボードのスペースキーが長いのは納得できます。英文入力ではスペースを入力する機会は頻繁にあります。親指の活用はスペースの入力だけでも十分かもしれません。

 しかし、日本語入力の場合も変換操作でスペースキーは使いますが、英文でのスペース入力ほどの頻度ではありません。なにより変換操作があるので、英文入力の場合よりも求められる操作が多くなります。だから[無変換]と[変換]があるのです。[スペース]とあわせて[無変換]と[変換]を活用できてこその日本語キーボードです。日本語キーボードの長いスペースキーなんて、そのメリットを自ら手放していて愚かとしか言いようがありません。

無変換キーにも変換キーにもろくな機能が割り当てられていない

 ただね。

 こう書くと、長いスペースキー肯定派の人たちはこう反論するでしょう。

 「無変換キーと変換キーなんて何に使うの?」

 そうなのです。初期設定では[無変換]と[変換]にはろくな機能が割り当てられていないのです。*2

Microsoft IMEの[無変換]と[変換]のキー設定

 [無変換]は入力中に押すと入力した文字をカタカナ→半角カタカナ→ひらがなに変換します(「かな変換」)。これは多少使える機能ですが、カタカナ変換は[F7]や[Ctrl] + [I]でもできます。そうやって1回変換すれば次からは通常の変換でカタカナに変換できます。そもそも、普通のカタカナ語なら通常の変換でも候補に出てきます。

 [無変換]は変換済み(確定前)の文字をひらがなに戻すときにも使います。これこそ「無変換」というキー名らしい機能ですが、そもそもひらがなで入力したいなら変換せずに確定すれば済むことです。変換してしまったとしても、何回か変換すればひらがなの候補も出てきますし、ひらがな変換は[F7]や[Ctrl] + [U]という操作でも可能です。*3

 [変換]はさらに使い道がありません。ほとんど[スペース]と同じ機能です。「変換」とは名ばかりで、変換操作に使用する必要がありません。数少ない[スペース]と違う機能が「再変換」です(確定済みの文字を未変換状態に戻す)。これは便利な機能ですが、そんなに頻繁に使うわけでもないですし、[変換]という一等地のキーを使うほどの機能ではありません。

 と言うように、[無変換]と[変換]はあまり使いません。使わなくても何とかなります。一方で、[スペース]は変換操作で頻繁に使います。だったら、大して使わない[無変換]と[変換]なんて脇に追いやって[スペース]を長くした方がいいじゃないか、という意見ももっともです。REALFORCE R2シリーズがスペースキーを長くしたのも納得できると言わざるを得ません。

 「長いスペースキーの方が良いなら英語キーボードを使えばいいじゃない」と思わなくもないですが、「[変換]と[無変換]は多少押しにくくてもいいけど無いのは嫌なんです」とか「(日本の)デファクトスタンダードから離れるわけにはいかない」という気持ちも分かるのでしょうがない。

[無変換]と[変換]をキーカスタマイズしよう

 では、スペース短い方が良い派は、なんで大して使わない[無変換]と[変換]が打ちやすいことにこだわっているのか? それは、『KeySwap for XP』のようなキーカスタマイズソフトを使って、[無変換]と[変換]を別のキーとして使うからです。*4pasokatu.com

 先ほども書いたとおり、日本語の入力では変換操作があるので文章入力中にやりたい操作が英文より多くなります。また、変換操作に限らなくても、使いこなすと便利なのに押しにくい位置に配置されているキーがたくさんあります。これを親指で押せるようにするのです。

 具体例をいくつか挙げます。*5

[無変換] → IME-オフ [変換] → IME-オン

 IMEをオンにするキーとオフにするキーを別々に設定します。IME-オン/オフにすれば1キーで済むじゃないか、と思うかもしれませんが、文字入力を始める時に「いまIMEオンかオフか」は瞬時にはわかりづらいものです。IMEオンとオフを別々に設定して、「英数文字を打つ時は[無変換]を押してから打つ」「日本語を打つ時は[変換]を押してから打つ」と決めてしまえば、IMEのモード違いに悩むことがなくなります。

[無変換] → [Ctrl] [変換] → [Shift]

 [Ctrl]は、コピペやアンドゥ、上書き保存などで大活躍するキーです。文字入力中も[Ctrl] + [I]のカタカナ後変換や[Ctrl] + [U]のひらがな後変換など便利な機能も多い。しかし、[Ctrl]はキーボード右下隅と左下隅というかなり押しにくい場所に配置されています。[Ctrl]を親指で押せるようにすれば、[Ctrl]を十分に活用できるようになります。

 [Shift]も、アルファベットの大文字の入力や、かな入力を使う場合の小書きのかなの入力で大活躍するキーですが、小指で押す[Shift]は押しやすいとは言えません。弱い小指を酷使するのも問題。そこで[Shift]を親指で押せるキーに配置します。小指と比べて親指の[Shift]はホームポジションが維持しやすいのも利点です。

[無変換] → [BackSpace] [変換] → [Enter]

 [BackSpace]は文章入力中に非常によく使うキーなのに、右上隅というとんでもなく遠い位置に配置されています。これを近くに置くだけでも文章入力の快適さは別次元。キーボード入力初心者にはとっては、ミスをすぐに修正できるのでミスを恐れずにキーを押せるようになるのも良い点です。

 [Enter]は変換確定や改行で文章入力中もよく使います。「左手親指の[スペース]で変換して右手親指の[Enter]で確定」という流れも心地よいです。

[無変換] → [←] [変換] → [→]

 [無変換]と[変換]に矢印キー(カーソルキー)の左右を割り当てます。ひと目奇妙に思えるかもしれませんが、これがキーの位置と画面上の動きがかみ合っていて意外としっくりくるのです。矢印キーの左右は変換中は文節移動や文節伸縮に使いますし、少し前の部分にカーソルを動かして修正するなど使い道が多く、ホームポジションから押せる価値が高いキーです。

 このようなキーカスタマイズをすると、キーボード入力の効率が格段に上がります。キーカスタマイズが十分に機能するには[無変換]と[変換]が押しやすいことが必須なので、スペースキーが長いキーボードを見ると悲しい気持ちになるのです。

 キーカスタマイズをしている人というのはどう考えても少数派ですから、キーカスタマイズを前提としてスペースキーを短くしろと言うのは無茶だな、と思っていました。しかし、REALFORCE R2シリーズのスペースキーが長くなったことの反応を見ていると、キーカスタマイズを前提に話をしている人が意外と多くいました。キーカスタマイズをしている人は、全体では少数派でしょうが、REALFORCEのような高級キーボードを買う層に絞った話なら、意外と無視できない数が存在するような気がします。

 いまキーカスタマイズをしていないという人も、これを機会にキーカスタマイズをしてみませんか? キーカスタマイズソフトはフリーソフトでも良いものがたくさんあります。キーカスタマイズ案もググるとたくさん出てきます。キーボード全面を変更するような大幅なカスタマイズ案も多くありますが、今回紹介したような「[無変換]と[変換]を別のキーに置き換えるだけ」のようなささやかなカスタマイズでも十分に効果があります。

自分の場合のキーカスタマイズ

 ちなみに、自分のキーカスタマイズは次の通りです。[ひらがな]まで親指担当キーとして、[無変換]と[スペース]は左親指担当のキー、[変換]と[ひらがな]は右手親指担当のキーとしています。

  • [無変換] → [←]
  • [スペース] → [スペース]
  • [変換] → [Enter]
  • [ひらがな] → [→]

 要するに、「親指Enter」と「親指左右カーソル」を両方採用した形です。変換操作は左手親指の[スペース]で変換して右手親指の[Enter]で確定。これに「親指左右カーソル」を加えます。変換→確定の操作に流れができて、文節移動やちょっと前後の文字を修正したくなった時のカーソル移動が親指キーでできて、とても快適ですよ。

 なお、キーカスタマイズは他にもたくさんしています。詳しい内容が知りたい方は下記のリンク先を読んでください。

 今回のこの文を書いて、改めてPCの使いやすさというのはキーカスタマイズに支えられていると認識しました。とにかくキーボードの機能は初期設定が使いにくすぎる。キーカスタマイズは必須。したがって、スペースの長いキーボードは話にならない。先日、東京ゲームショウ2017でREALFORCE R2を触ってきたのだけど、やっぱり長いスペースキーはありえねーわ、と思った*6。キーの打ちごこちは東プレのREALFORCEが最高だと思ってるので、ホントに何とかなりませんか? キートップを差し替えてスペースキーを長くも短くもできるとか。うまく工夫すればできる気がするんですけど。

2017/10/28(土)追記:「愛と哀しみの変換キー」

 とても共感できる記事があったのでリンクします。

pc.watch.impress.co.jp



*1:REALFORCE R2発表の記事リンク集

*2:なお、以下の説明は『Microsoft IME』の場合の話です。IMEによって割り当てられている機能は多少異なりますが、ろくな機能が割り当てられていないという点は似たようなものです。

*3:[無変換]には他に、IMEのモードをひらがな→カタカナ→半角カタカナに切り替えるという機能もあります(「かな切替」)。しかし、IMEオンにすることができないので中途半端ですし、IME操作は[半角/全角]・[英数]・[ひらがな]でもできます。4キーもあるくせに重複する機能が多くて役割分担がうまくできていないひどい設計。

*4:割り当てる機能によっては、キーカスタマイズソフトを使うまでもなく、IMEのキー設定(キーカスタマイズ)機能を使った方が簡単な場合もあります。

*5:なお、[変換]を置き換えた場合の英数入力中の変換([スペース]はスペースの入力になる)は[Shift] + [スペース]でできます。「再変換」はIMEのキー設定で別のキー、例えば[Shift] + [変換]や[Shift] + [Enter]あたりに割り当てておけば良いでしょう。

*6:でも、All 30gの打ち心地はやっぱりいいわぁ……とも思った(いま使っているのはAll 45g)。うっとり。店頭から無くなる前に買っておこうかしら……。いま使っているREALFORCE買ってから10年経ってるし……。そろそろいいのでは……。壊れたわけではないですが……。

東プレ キーボード REALFORCE108US 日本語配列 USB 有線接続 静電容量無接点方式 昇華印刷 ALL30g ホワイト SJ38D0

 買うとしたら、これかな。108キー荷重All 30gホワイトバージョン。右手一列シフトをしている関係で変荷重は不向き。テンキーは自分は使うのであった方が良い。黒もあるけど、本体色は白の方がいいな。キートップに油性マジックで書き込みしたりするので。

 

 ちなみにいま使っているのはこれ。108キー荷重All 45g。当時はWindowsキーアプリケーションキーが付いていてテンキー付きのモデルはこれしかなかった。

歩行者はどこを歩く?

 前回に引き続き自転車の話をもう少し。「自転車で車道の左端を走るぞ!」と固く決意して走り始めると、その決意をぐらつかせるのが車道の左端にある2つの“障害物”の存在です。

y-koutarou.hatenablog.com

駐車車両を避ける技術は必須

 障害物の1つは駐停車している車です。道路の左端にはとにかく違法駐車している車が多い。車道の左端を車がふさいでいると、自転車は右の方に出て行かざるを得ません。車道の左端を走っている限りはそれほどの危険は感じないのですが、止まっている車を避けて右に出ようとすると途端に大きな恐怖を感じます。

 まず、後方を振り返って車などが来ないことを確認します。その後、十分手前からゆっくりと右側に出ていきます。止まっている車の陰から人が飛び出してくるかもしれないし、ドアが突然開くかもしれません。したがって、止まっている車からは十分な距離を取りたいところですが、そうすると車線をはみ出してしまうこともあります。片側一車線の場合は対向車にも注意しないといけません。飛び出す人や突然開くドアに対応するために速度を落としたいところですが、後ろから車が追いついてくると速度も必要になります。片側二車線以上ではみ出さなければならないときは、中途半端にはみ出さずはっきりはみ出した方が良いと思います。止まっている車が大型車だと、対向車が来ているか、止まっている車がその1台だけなのか連なっているのか見通しにくい。止まっている車が突然動き出すこともあります。とにかく神経を使う状況になります。こんな怖い思いをするくらいなら歩道を走った方がましだと思うこともありました。

 とはいえ、これはある程度仕方ないのかな、とも思います。違法駐車は論外でバンバン取り締まっていただきたいです。しかし、違法駐車が無かったとしても、道路の左端に止まっている車がゼロになるということはないと思います。そういう状況は多かれ少なかれ遭遇することになるので、「道路の左端に止まってしている車を安全に避ける技術」は、自転車に乗る人が身につけなければいけない技術である、ということになると思います。バックミラーを付けるのもいいですよ。

車道上には歩行者がいる

 車道の左端を走る上でのもう一つの障害物が、歩行者です。車道には歩行者がたくさんいます。『新・自転車“道交法”BOOK』は良い本ですが、納得いかないのが99ページの記述です。そこには次のように書かれています。

考えたら、私はこれまでベルを鳴らしたことがない。法律で決まっているのでベルを付けているが、まったく無用の長物である。使う場面に遭遇しなかったのが幸いなのだが、ホントにいるのかなと首を傾げないではいられない。

ベルを鳴らしたことがないって本当ですか? 自分は鳴らしたくなる場面によく遭遇します。もちろん、歩道でチリンチリン鳴らして歩行者を蹴散らす、なんてことはしませんよ。使うのは車道にいる歩行者に対してです。

 歩道が混んでいるわけでもないのに、縁石から降りて車道を歩いている人がいます。横断歩道のない場所で車道を横断する、しかも、車が切れるタイミングは注意して見ているのに、ちょうど自転車にぶつかるタイミングで横断し始める人がいます。信号待ちで、歩道の端ギリギリに立つのはまあいいけど、完全に車道に出て立っている人がいます。道の両側に路側帯のある道路で、路側帯がふさがっているわけでもないのに、左右の路側帯は開けて車道の中央に3人横に並んで歩いている人がいます。何なのこの人たち。これらの歩行者に対してベルを鳴らしてはいけませんか?と憤るわけです。

 これは、歩行者にとっても「自転車は車道の左端を走る」という意識がないのが原因だと思います。自転車は歩道を走ると思っているので、すると車道の左端は何も通らない場所だから、そこを歩いたり立っていたりしても問題ないと思ってしまう。車道の車には注意するけど、自転車が車道を走るという意識がないから、車道の自転車なんか注意しようとも思わない。「自転車は車道の左側」というルールは、自転車に乗る人だけでなく、すべての人に意識づける必要があるのだと思います。

歩行者の交通ルールって知ってる?

17訂版 執務資料 道路交通法解説

 そんな風に考えたりもするのですが、少し冷静になって自分のことを考えると、自転車の交通ルールを知らなかったこともさることながら、歩行者の交通ルールも知らないな、ということに気がつきました。本当に歩行者は道路の横断はしてはいけないの? 歩道がある道路で車道を歩くのはダメなの? 路側帯ある道路だったら? また、小学生のころ「道路の右側を歩きましょう」と教わった覚えがありますが、これは日本一守られていないルールのような気がします。そもそも、「右側」とは何に対する右側なのか。道路全体? 歩道の中?

 というわけで少し調べてみました(以下の条文はすべて道路交通法です)。

歩行者は右側通行?

 歩道も路側帯もない道路では右側通行(10条)。歩道や路側帯が道路の片側にある場合は左右に関係なくそちら側(10条2項)。両側にある場合はどちらでも可。道路の右側の歩道や路側帯を使う義務はない。また、歩道や路側帯の中で右側を通るという法律はない。

 「歩行者は右側」というのはかなり限定的な話のようですね。日本一守られていない法律であることには変わりないと思うけど。

(通行区分)
第十条  歩行者は、歩道又は歩行者の通行に十分な幅員を有する路側帯(次項及び次条において「歩道等」という。)と車道の区別のない道路においては、道路の右側端に寄つて通行しなければならない。ただし、道路の右側端を通行することが危険であるときその他やむを得ないときは、道路の左側端に寄つて通行することができる。

2  歩行者は、歩道等と車道の区別のある道路においては、次の各号に掲げる場合を除き、歩道等を通行しなければならない。

一  車道を横断するとき。
二  道路工事等のため歩道等を通行することができないとき、その他やむを得ないとき。

歩道や路側帯のある道路で車道を歩いてもいい?

 ダメ。「道路工事等のため歩道等を通行することができないとき、その他やむを得ないとき。」はOKだけど(10条2項2号)、それ以外はダメ。歩行者は、歩道があるなら歩道内、路側帯があるなら路側帯内を歩く必要がある。

 これは思っていたとおり。意外な部分はありません。しかし、実際はかなり守られていないのは先ほども書いたとおり。

歩行者は車道を横断してもいい?

 「横断禁止」と書かれている場所は横断不可(13条2項)。車のすぐ近くで横断するのは不可(13条1項)。横断歩道が近くにあるときは横断歩道を使う必要がある(12条1項)。斜めに横断するのは不可(12条2項)。

 車側から見ると(自転車も同じ)、横断歩道があるところはもちろん歩行者優先。横断しているときだけではなく、横断しようとしているときも歩行者優先(38条1項)。横断歩道のない交差点でも歩行者が横断しているときは歩行者優先(38条の2)。横断歩道もなく交差点でもないところでも車側が歩行者と安全な間隔を保つ必要がある(18条2項)。

 これは意外な結果。歩行者が車道を横断できない場合を4つ挙げましたが、逆に言えば、これ以外の場合は車道を横断できるということです。かなりの場合で横断して良いことになる気がします。車のこないタイミングを見計らって道路を歩いて横断するのはOKなんですね。それに、交差点なら横断歩道がなくても歩行者優先なんですね。本当にこれでいいの?

 まあ、車側も横断歩道で横断しようとしている歩行者がいるときに、必ず一時停止して歩行者を優先させているかと言われればそうでない光景もよく見ますけど。これからは、車道を歩いている歩行者に文句を言うからには、横断歩道では絶対に歩行者を優先させよう、と反省しました。

(横断の禁止の場所)

十三条  歩行者は、車両等の直前又は直後で道路を横断してはならない。ただし、横断歩道によつて道路を横断するとき、又は信号機の表示する信号若しくは警察官等の手信号等に従つて道路を横断するときは、この限りでない。

2  歩行者は、道路標識等によりその横断が禁止されている道路の部分においては、道路を横断してはならない。


(横断の方法)

第十二条  歩行者は、道路を横断しようとするときは、横断歩道がある場所の附近においては、その横断歩道によつて道路を横断しなければならない。

2  歩行者は、交差点において道路標識等により斜めに道路を横断することができることとされている場合を除き、斜めに道路を横断してはならない。


(横断歩道等における歩行者等の優先)

第三十八条  車両等は、横断歩道又は自転車横断帯(以下この条において「横断歩道等」という。)に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車(以下この条において「歩行者等」という。)がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。


(横断歩道のない交差点における歩行者の優先)

第三十八条の二  車両等は、交差点又はその直近で横断歩道の設けられていない場所において歩行者が道路を横断しているときは、その歩行者の通行を妨げてはならない。


(左側寄り通行等)

第十八条 2 車両は、前項の規定により歩道と車道の区別のない道路を通行する場合その他の場合において、歩行者の側方を通過するときは、これとの間に安全な間隔を保ち、又は徐行しなければならない。

参考サイト